COCOブログ

2025.05.22更新

乳歯の歯並びが悪いことによる影響

乳歯の歯並びが悪いと起こる影響

・永久歯に影響が出る
乳歯が乱れていると永久歯の生え替わりにも支障が出ることがあります。先天性欠如(歯の本数不足)や癒合歯(隣同士の歯がくっつく)を伴う場合は特に注意が必要です。

・むし歯・歯周病のリスク増大
デコボコした歯並びは磨き残しが多く、むし歯や歯周病を招きやすくなります。

・滑舌への影響
出っ歯・受け口・すきっ歯などがあると息が漏れ、正確な発音が難しくなります。

・顎関節症になりやすい
噛み合わせのアンバランスは口まわりの筋肉発達を阻害し、顎関節症を招くリスクが高まります。

ケース 特徴 推奨対応
・出っ歯(上顎前突) 上の前歯が前方へ突出 6歳ごろに歯科相談。指しゃぶり・口呼吸・舌癖の改善が大切

・受け口(下顎前突) 下の前歯が上の前歯より前へ 3〜5歳で早期受診。骨格由来が多く、放置すると外科的治療が必要になる場合あり

・すきっ歯 歯間に空隙がある 乳歯期は永久歯の萌出スペースになることが多い。定期検診で経過観察

・前歯が斜め(ハの字) 乳前歯が斜めに生える 顎の成長で自然に整う例が多数。定期検診で様子見

歯並びを乱す主な原因と予防
・指しゃぶり 上顎前突・開咬 3歳以降は要注意。叱らず原因を一緒に考え、防止グッズや成功体験で改善

・口呼吸 出っ歯・叢生・開咬 鼻炎治療、口テープ、あいうべ体操で鼻呼吸を促進
・頬杖 顎変形・歯列不正 姿勢指導で頬杖習慣を改善
・舌癖 出っ歯・開咬 正しい舌位を指導し、舌・口周りの筋トレを実践
・爪/唇かみ 上顎前突・下顎前突 ストレス確認、苦味マニキュアや爪切りでサポート

歯並びは遺伝する?
骨格や顎の大きさ、歯の形・本数は遺伝的要素が大きいものの、生活習慣の影響も大です。親の歯並びが良くても、日常の癖で乱れることがあるため注意が必要です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.05.15更新

出っ歯はほうれい線の原因

「出っ歯が気になる、直したい!」と思ったことのある方なら、一度は歯科矯正を検討した経験があるでしょう。歯科矯正で「若返った」という嬉しい話を耳にする一方で、「かえって老けた」という声もあるのが現実です。見た目を改善したいのに、逆に悩みが増えないよう、原因と対策を確認していきましょう。

ほうれい線ができる原因とは

年齢とともに気になり始める顔のシワ、とりわけ悩みが深いのが口元のほうれい線です。ほうれい線の有無で顔の印象は大きく変わります。では、その主な原因を見てみましょう。

加齢による頬のたるみ
年齢を重ねると頬のハリが低下し、重力に抗しきれずに下がります。その結果、ほうれい線が目立つようになります。さらに表情筋が衰えると、シワは一層深くなります。特に「口輪筋」と「頬骨筋」の衰えが大きく影響します。表情筋をあまり使わない人に起こりやすい現象です。

歯並びが悪い
歯並び、とくに前歯の突出(出っ歯)があると、ほうれい線ができやすいといわれます。前歯を上唇で覆うクセがつき、皮膚にシワが刻まれやすいからです。加えて出っ歯が原因で口呼吸が習慣化すると、口周りの筋力が低下し、ほうれい線が深くなる場合があります。

噛み合わせが悪い
出っ歯などで噛み合わせが崩れると、片側に負担がかかって顎が歪み、ほうれい線が際立って見えることがあります。また筋肉の緊張が続くとシワが強調されます。ただし噛み合わせが良い人でもシワが一切できないわけではありません。

歯科矯正での変化は?

歯並びを直す歯科矯正は、ほうれい線にどんな影響を与えるのでしょうか。

目立たなくなるパターン
歯並びを気にして笑顔を控えていた人が、矯正後に自信を得て表情筋をよく使うようになると、筋肉が鍛えられてシワが薄く見えることがあります。また突出していた口元が引っ込み、頬との境目が自然になり、ほうれい線が目立たなくなるケースもあります。これらは間接的に改善した例といえるでしょう。

目立ちやすくなるパターン
口元の突出が軽度なのに抜歯で唇を下げすぎると、「ほうれい線が濃くなった」「老けて見える」と感じる場合があります。あるいは前歯の突出が解消して唇に余裕ができ、皮膚がたるんでシワが浮き出るケースも。ただし抜歯=シワが増える、とは限りません。

ほうれい線を防ぐには

歯科矯正は本来、歯並びの改善や虫歯リスクの低減が目的です。ほうれい線に劇的に影響するわけではないため、次の方法も併せて取り入れましょう。

専門医の診断を受ける
矯正前に横顔や噛み合わせを評価してもらい、適切なゴールを設定しましょう。歯並び以外が原因の可能性もあるため、美容皮膚科での相談も有効です。

左右均等に噛む
片側噛みが癖になると顔の筋肉バランスが崩れ、シワが偏ることがあります。食事は両側で噛むよう意識しましょう。

表情筋エクササイズ
表情筋の衰えを防ぐため、硬い物やガムを噛んだり、簡単なフェイストレーニングを習慣に。筋力低下を予防して重力に負けない顔を保ちます。

保湿を徹底する
乾燥はシワを深くします。保湿ケアで肌の水分を保ち、たるみやシワを予防しましょう。

紫外線対策を欠かさない
光老化はたるみを加速させます。日焼け止めや帽子、日傘などで日常的に紫外線を防ぎましょう。
歯科矯正は笑顔に自信をもたらす一方、ほうれい線への影響はケースバイケースです。正しい診断と生活習慣の見直しで、若々しい口元を目指しましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.04.28更新

インビザラインの洗浄方法

インビザラインのマウスピースは毎日の洗浄が必須
インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上の装着が理想とされています。
つまり、食事や歯磨きの時間を除けば、ほとんどの時間つけていることになります。
そのため、お手入れを怠ると細菌が繁殖し、悪臭や黄ばみの原因になってしまいます。
中には、マウスピースにカビが発生したというケースも報告されています。

インビザラインの基本的な洗浄方法
マウスピースを外したら、流水で指を使ってやさしくこすり洗いします。
これが基本の洗い方ですが、細かな部分の汚れには歯ブラシの使用も効果的です。
その際は、毛先のやわらかい歯ブラシを使い、力を入れすぎず丁寧に洗ってください。

よりしっかりと汚れを落としたい場合には、市販の洗浄剤を使うのもおすすめです。
手洗いでは落ちにくい汚れやニオイを短時間で除去できます。
ただし、使用する洗浄剤は**「矯正用のリテーナー・マウスピース専用」**のものに限ります。
入れ歯用の洗浄剤は素材を傷める可能性があるため使用しないでください。

洗浄時の注意点

●お湯は使わない
インビザラインをお湯で洗うと、熱で変形してしまう恐れがあります。
マウスピースが歪むと装着時にフィットせず、作り直しとなる可能性も。
必ず冷水やぬるま湯で洗いましょう。

●歯磨き粉は使用しない
一見問題なさそうに思えますが、歯磨き粉には研磨剤が含まれており、
マウスピースの表面に細かい傷をつけてしまいます。
この傷が細菌の温床になることも。
水以外で洗いたい場合は、中性洗剤を水で薄めたものを使うと良いでしょう。

●しっかり乾燥させる
洗浄後はマウスピースをよく乾燥させてからケースにしまいましょう。
濡れた状態で密閉すると、雑菌が増殖する原因になります。
ケースの中にティッシュを敷き、蓋を開けて風通しの良い場所で乾かすのがおすすめです。

洗浄の頻度について
マウスピースの洗浄は1日1回は必ず行うようにしましょう。
できれば、マウスピースを外すたびに水洗いするのが理想的です。
また、専用の洗浄剤を使用する場合は週に1〜2回程度が目安です。

清潔な状態を保つことで、インビザライン矯正の効果をしっかり引き出し、トラブルを未然に防ぐことができます。
毎日のケアを習慣化し、快適に矯正ライフを送りましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.04.17更新

部分矯正と全体矯正の違い

部分矯正と全体矯正の違いとは?
歯科矯正には「部分矯正」と「全体矯正」の2つの方法があります。
それぞれの特徴を理解することで、自分に適した矯正治療を選ぶ手助けになります。

矯正する歯の範囲
部分矯正では、主に笑ったときに見える範囲の前歯(前から数えて3番目くらいまで)を対象に矯正を行うことが一般的です。
一方、全体矯正は奥歯を含めたすべての歯を動かすことが可能で、見た目の改善だけでなく、噛み合わせの調整にも対応できます。

治療期間の違い
矯正にかかる期間は、歯を動かす範囲や個々の歯の動きやすさによって変わります。
一般的には、部分矯正の方が治療範囲が限られているため、全体矯正に比べて短期間で完了する傾向があります。

部分矯正の特徴
部分矯正とは、その名の通り、特定の歯のみを動かす矯正方法です。
たとえば「前歯だけを整えたい」といった場合に適しています。
ただし、歯を動かすためのスペースを作る必要がある際は、周囲の歯も動かさなければならないケースもあるため、事前の診断とカウンセリングが重要です。

メリット
・治療期間が短い
・費用が抑えられる
・矯正装置がつく範囲が狭く、清掃がしやすい
・発音や食事への影響が少ない

デメリット
・歯の移動範囲に制限がある
・噛み合わせ全体の改善は期待できない

全体矯正(全顎矯正)の特徴
全顎矯正とは、上下すべての歯を対象に行う矯正治療です。
歯並びだけでなく、噛み合わせのバランスまで含めて総合的に整えることができます。

メリット
・歯並びだけでなく、噛み合わせも理想的な形に改善できる
・噛み合わせの不具合による歯への過剰な負担を減らせる
・将来的な歯の破折や虫歯、歯周病の予防につながる

デメリット
・治療範囲が広いため、治療期間が長くなる
・費用が部分矯正より高額になる

まとめ
部分矯正と全体矯正には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。
「見た目だけ整えたいのか」「噛み合わせまでしっかり改善したいのか」など、ご自身の目的に合わせて選ぶことが大切です。
まずは歯科医師のカウンセリングを受け、自分に合った最適な矯正方法を見つけましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.04.08更新

部分矯正のデメリットとは

部分矯正できる範囲とは?
部分矯正とは具体的にどのような症例に適応し、その範囲はどこまで広がるのでしょうか?
ここでは、部分矯正の基本的な概念から適応される症例、そしてその適用範囲の限界について詳しく解説します。
これを読むことで、部分矯正の可能性と限界を理解することができ、自身の歯並びが部分矯正の対象になるのか否かの判断基準を得ることができます。

部分矯正とは何か
部分矯正は、特定の歯や特定の歯列に対してのみ行われる矯正治療方法です。歯並びの全体的な咬み合わせに問題がない場合でも、特定の歯や特定の箇所に不正がある場合に部分的に矯正を行います。
部分矯正にはさまざまな方法がありますが、一般的には以下のような治療法が用いられます。

1. ブラケット矯正
部分矯正において最も一般的な方法は、ブラケット矯正です。ブラケットは歯の表面に取り付けられ、ワイヤーによって歯を移動させることで矯正を行います。部分矯正の場合、必要な箇所にのみブラケットを取り付け、歯の位置を調整します。

2. リテーナー矯正
テーナー矯正は、透明なプラスチック製のリテーナーを用いて矯正を行う方法です。リテーナーは歯に装着され、軽い力をかけることで歯の移動を促します。特に軽度な歯列不正の場合や、維持矯正の目的で部分矯正に使用されることがあります。

3. マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なカスタムメイドのマウスピース(アライナー)を使用して矯正を行う方法です。歯科医師が作成した複数のマウスピースを順番に着用し、段階的に歯を移動させていきます。部分矯正の場合は、特定の歯や特定の箇所にのみマウスピースを使用します。
部分矯正は、全体矯正と比べて治療期間や負担が軽減される場合があります。ただし、部分矯正はあくまで特定の問題箇所の修正に特化しており、歯列全体のバランスや咬み合わせの改善には限定的な効果しか持ちません。
部分矯正の適応や治療方法は、個々の症例によって異なります。歯科医師との相談や詳細な検査を通じて、自身の症状や治療目標に合わせた最適な部分矯正治療を選択しましょう。

部分矯正が適応される症例
部分矯正は、特定の歯や特定の歯列に対してのみ行われる矯正治療方法です。以下では、部分矯正が適応される一部の症例について詳しく解説します。

1. 特定の歯の不正咬合
部分矯正は、特定の歯が咬み合わせにおいて不正を起こしている場合に効果的です。たとえば、前歯の隙間や歯の重なりなど、個別の歯に対する問題を修正することができます。

2. 歯の傾斜や回転
歯が傾いたり回転したりしている場合でも、部分矯正は有効な治療法です。一部の歯に対してのみ矯正を行うことで、歯の位置を正常な咬合に近づけることができます。

3. 部分的な審美修正
特定の歯の形状や色調の修正を行いたい場合にも、部分矯正は有用です。たとえば、前歯の形を整えたり、ホワイトニングを施したりすることで、より美しい笑顔を実現することができます。

4. 局所的な歯列不正
歯列全体ではなく、特定の範囲に歯列不正がある場合でも、部分矯正が適応されます。たとえば、上顎の一部の歯のみが傾斜している場合や、下顎の特定の歯が前後に出っぱっている場合などです。

5. 全体矯正の補完
全体矯正治療後に、残りの部分だけを部分矯正で修正することもあります。全体矯正で主要な歯列不正が改善された後、部分矯正によって細かい修正や調整を行い、より理想的な咬合や歯並びを実現することができます。
部分矯正は、上記のような症例に適応されることが多いですが、それぞれのケースによって適切な治療法を選択する必要があります。歯科医師との相談や詳細な検査を通じて、自身の症状に合わせた最適な治療プランを立てましょう。

部分矯正の適用範囲の限界
部分矯正は特定の歯や特定の歯列に対して行われる矯正治療ですが、一部の症例では部分矯正の適用範囲に限界があります。以下に、部分矯正の適用範囲の限界について詳しく解説します。

1. 重度な歯列不正
部分矯正は一部の歯や特定の箇所に対してのみ行われるため、歯列全体の重度な不正には限定的な効果しかありません。重度な歯列不正の場合には、全体矯正が必要となることが多いです。

2. 咬み合わせの問題
部分矯正は特定の歯の位置や傾斜を修正することに焦点を当てていますが、咬み合わせ全体に関わる問題には限定的な対応しかできません。咬み合わせの問題がある場合には、全体矯正や他の治療法が必要な場合があります。

3. 歯の数や配置の制約
部分矯正の適用範囲は、歯の数や配置によっても制約されます。たとえば、隣り合った歯の間に十分なスペースがない場合や、歯の根の状態によっては、部分矯正が難しい場合があります。

4. 歯周組織の健康状態
部分矯正の適用には、歯周組織の健康状態が重要です。歯周病や歯周組織の炎症などの問題がある場合には、それらの治療や管理が先行して行われる必要があります。
部分矯正の適用範囲の限界を正確に評価するためには、歯科医師との相談や詳細な検査が必要です。歯科医師は個々の症例に基づいて最適な治療プランを提案し、適切な矯正治療方法を選択することができます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.03.26更新

歯周病の4段階の進行と症状について

歯を失ってしまう一番の原因を、皆さんはご存知でしょうか?むし歯だと思われる患者さまも多いかと思いますが、実は「歯周病」です。歯周病はとても怖い病気で、皆さんが気付かない間に時間をかけて進行し、普段の生活で気付かないような症状がでる時には、すでに手遅れな場合が多く、問題の周りの歯も病気になってしまい、何本も抜けてしまう恐れがあります。ここでは歯周病の進行を症状と併せてご説明させていただきます。

歯周病の4段階進行図

STAGE1 │ 健康な歯
歯ぐきがしっかりと引き締まっている
コーラルピンクの色をしていて、弾力がある
ブラッシングなどによる出血はない

STAGE2 │ 歯肉炎初期~中程度
歯ぐきがしっかりと引き締まっている
歯ぐきに赤いところが出てくる
歯を磨くと出血する
歯が浮いたような感じがする
歯ぐきにかゆみを感じる

STAGE3 │ 歯肉炎中程度~重症
歯ぐきが時々赤くはれて痛む
歯ぐきから血や膿みがでることがある
口臭が気になる
冷たい物を食べると歯がしみる(知覚過敏)

STAGE4 │ 歯肉炎重症
歯ぐきがブヨブヨして血や膿みがでる
歯がぐらぐらする
口臭がひどい
食べ物が噛みづらい

歯周病には、4つの進行段階があることや、症状についてお分かりいただけたでしょうか。一生涯、ご自身の歯でお食事を楽しむためにも、お口に異常が見られた場合は、すぐに歯科医院にて診てもらうことをおすすめします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.03.13更新

歯周病の口臭はどんなにおい?

「歯周病の口臭ってどんなにおい?」
「なぜ口臭が強くなるの?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
口臭が強くなる原因はさまざまありますが、その中でも主な原因として挙げられるのが歯周病です。
歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)にたまった歯垢や歯石には歯周病菌が潜んでおり、臭いの元となるガスを発生させます。

口臭がきつくなる4つの原因
口臭が強くなる主な要因として、次の4つが挙げられます。

・舌苔や歯周病が原因の口臭

・食事による口臭

・生理的口臭

・全身疾患による口臭

口臭のほとんどは口の中に原因があります。中でも、舌苔や歯周病が口臭の主な原因となることが多いです。
それぞれの詳細について見ていきましょう。

原因① 舌苔や歯周病が原因の口臭
舌苔や歯周病があると、口臭がきつくなる傾向にあります。
舌苔とは、舌の表面に付着する白っぽい汚れで、細菌やタンパク質などの臭いの元が多く含まれています。
また、歯周病も大きな口臭の原因の一つです。
歯周ポケットに蓄積された歯垢や歯石に潜む細菌が、「メチルメルカプタン」や「硫化水素」といった臭気ガスを発生させ、強い口臭の原因となります。

原因② 食事による口臭
ニンニクやネギ、ニラなどの臭いが強い食べ物やアルコールを摂取すると、一時的に口臭が強くなります。
食べたものやアルコールに含まれる成分が血液に取り込まれ、体内を循環した後、肺を通じて吐き出されるためです。
このタイプの口臭は時間の経過とともに自然と軽減することが多いです。

原因③ 生理的口臭
生理的口臭とは、起床直後や空腹時などに一時的に発生する口臭のことです。
女性の場合は、生理周期に伴うホルモンバランスの変化でも起こることがあります。
この口臭は日内変動があり、時間が経つことで自然と収まります。
健康な人でも起こる現象なので、過度に心配する必要はありません。

原因④ 全身疾患が原因の口臭
以下のような病気があると、口臭が強くなる場合があります。

・呼吸器疾患(肺がん、肺腫瘍)

・消化器疾患(胃がん)

・耳鼻咽喉系の病気(扁桃炎、咽頭がん)

・カンジダ感染症(喉・肺)

・糖尿病

・肝硬変、肝臓がん

このような場合には、病気の治療が進めば口臭も改善する可能性があります。

歯周病による口臭の特徴とは?
歯周病による口臭は、「メチルメルカプタン」や「硫化水素」といった物質が主な原因です。
それぞれ、以下のようなにおいに例えられます。

・メチルメルカプタン:腐った玉ねぎや生魚のような臭い

・硫化水素:腐った卵やおならのような臭い

このように、歯周病による口臭は非常に不快で強烈なにおいとなる傾向があります。

歯周病の口臭は自分で気づける?
口臭は自分ではなかなか気づきにくいものです。
以下のようなセルフチェックを行うことで確認できます。

・唾液のにおいを嗅ぐ

・ビニール袋やコップを使用して息のにおいを確認する

・市販の口臭チェッカーを使う

特に、舌や歯茎を指で軽くこすって唾液のにおいを確認する方法が簡単で有効です。
より正確に知りたい方は、歯科医院に設置された専用の口臭測定器を利用してみるのもおすすめです。

歯磨きだけでは歯周病による口臭は治らない?
歯周病が原因の口臭を、歯磨きだけで完全に治すのは難しいです。
歯周病の原因菌は歯周ポケットの奥に潜んでおり、通常の歯磨きでは除去が困難です。
放置すると細菌が増殖し、臭いもどんどん強くなってしまいます。
そのため、歯科医院でのクリーニングやPMTC(専門的口腔清掃)などの処置が必要になります。

歯周病による口臭の改善方法
歯周病による口臭を治すためには、歯周ポケットの内部に溜まった歯垢や歯石をきちんと取り除く必要があります。
すでに歯周病になっている場合は、ブラッシングだけでの対処は不十分です。
毎日のケアを行いながら、定期的に歯科医院を受診し、プロの手で口腔内を清潔に保つことが大切です。
また、まだ歯周病になっていない方でも、ブラッシングを徹底することで口臭の悪化を予防できます。

 

 

 

 

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.03.03更新

歯周病になりやすい人、7選!

1.歯を磨かない人・口腔内を清潔に保てない人
歯にプラーク(歯垢)が溜まり、口の中が細菌だらけの状態になると、間違いなく歯周病のリスクは高まります。歯周病は生活習慣病の一種であり、日々のセルフケアが何よりも重要です。歯みがきやお口のケアは、歯周病だけでなく虫歯の予防にも欠かせません。

2.たばこを吸う人
喫煙は歯周病にとって最大級のリスク要因とされており、喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病になりやすく、進行も早く、治療効果も出にくいことが分かっています。主な理由は以下の通りです。

歯ぐきの血行が悪化し、酸素や栄養が届きにくくなる

免疫機能が低下し、白血球の働きが弱くなる

唾液分泌が抑制され、プラークや歯石が付着しやすくなる

3.糖尿病の人
昔から糖尿病の人は歯周病になりやすいといわれています。高血糖状態になると唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥しやすくなります。乾燥することで白血球の働きが弱まり、歯周病菌が繁殖しやすくなります。糖尿病の方が口腔ケアを怠ると、歯周病を発症しやすくなるため注意が必要です。

4.口をポカンと開けている人
口腔内は粘膜で覆われ、通常は唾液によって潤っているため細菌の付着を防いでいます。しかし、口が常に開いていると乾燥しやすくなり、白血球の機能が低下して歯周病菌が増加します。鼻づまりなどで慢性的に口呼吸をしている方も注意が必要です。

5.歯ぎしりをする人
歯ぎしりは歯や歯ぐきに大きな力を加えるため、歯周組織に負担がかかり歯周病を悪化させます。特に「歯を横にすり合わせるタイプ」の歯ぎしりが最も悪影響とされます。

・横にギシギシすり合わせる歯ぎしり

・食いしばり

・歯をカチカチ鳴らすタッピング

歯は縦方向には約100kgの力に耐えられますが、横からの力には弱く、ダメージを受けやすいのです。

6.歯並びが悪い人
歯並びそのものが歯周病の原因になるわけではありませんが、歯磨きがしづらくなることでプラークが残りやすくなります。プラークがやがて歯石となり、歯周病につながります。
また、加齢によって歯並びが悪化する「フレアリング」と呼ばれる現象も起こりやすく、50歳以降に歯間に隙間ができる人も増えます。これにより歯磨きが困難になり、歯周病のリスクが上がるため注意が必要です。

7.降圧剤・抗てんかん薬・免疫抑制剤などを服用している人
中でも歯周病に影響が大きいとされているのが「降圧剤」です。これらの薬を服用している人の口腔内では歯ぐきの腫れが見られることが多く、薬剤による副作用が歯周病の引き金になるケースが増えています。特に中高年で血圧が高くなり、降圧剤を常用するようになってから歯周病を発症する方も少なくありません。

 

 

 

 

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.02.27更新

歯並びは遺伝するって本当ですか?

遺伝するのは歯並びではなく「骨格」です
自分の歯並びが子どもにも影響するのでは?と不安に思う親御さんは少なくありません。特に、ご自身が矯正治療を受けた経験がある方であれば、お子さんの歯並びには一層敏感になることでしょう。

親子で歯並びが似ていることは珍しくありません。これは、顎の大きさや顔と顎のバランスなど、歯並びに影響を与える骨格の遺伝情報が子どもに受け継がれるため、結果的に親と似た歯並びになることがあるからです。

生まれ持った骨格を変えることは難しいものの、歯並びは後天的な要因によっても左右されるため、まずは歯並びに悪影響を及ぼすような癖や生活習慣がないかを確認することが、きれいな歯並びへの第一歩になります。

遺伝しやすい歯並びはある?
骨格が影響している歯並びは、すなわち遺伝の影響を受けやすい歯並びといえます。主に以下のような不正咬合は、骨格的要因が強く関係しています。

● 叢生(そうせい)
いわゆる乱ぐい歯や八重歯など、歯が不規則に並んでいる状態です。
顎の骨が小さく歯が並びきらないことが主な原因とされており、これは遺伝による骨格の影響が大きいと考えられます。

● 上顎前突(出っ歯)
上の歯が下の歯より大きく前に出ている噛み合わせのことです。
骨格に起因することが多く、遺伝的要素が強い歯並びです。

● 反対咬合(受け口)
下の歯が上の歯より前に出ている状態を指します。
こちらも骨格的な要因が大きく、場合によっては矯正治療のみでは改善が難しいケースもあります。

歯並びを悪化させる生活習慣
骨格の遺伝に加えて、家族共通の生活スタイルや癖も歯並びに影響を及ぼします。以下のような習慣には注意が必要です。

● 柔らかいものばかり食べる
柔らかい食事が中心になると咀嚼回数が減り、顎の筋肉が発達しません。結果的に顎が十分に成長できず、歯が並ぶスペースが足りなくなってしまいます。

● 指しゃぶり
幼児期によく見られる癖ですが、長期化すると前歯に常に圧がかかることで、出っ歯になる原因になります。

● 爪を噛む
固い爪を噛むことで歯に強い力がかかり、噛み合わせに影響が出ることがあります。

● 頬杖をつく
片側からの外力が歯列にかかると、噛み合わせや歯の傾きに影響を与えます。繰り返すうちにV字型の歯列になることも。

● 口呼吸
鼻炎やアレルギーなどにより口で呼吸する癖があると、下顎が下がり舌の位置も低くなります。これが顎や口周りの筋肉の発達を妨げ、出っ歯や受け口の原因になることがあります。

何気ない日常の癖や行動が歯並びに悪影響を及ぼすことがあるため、早い段階で生活習慣を見直すことが大切です。

アレルギー体質と歯並びの関係
アレルギー体質は遺伝しやすい傾向があります。
アレルギーが直接歯並びに影響することはないように思えますが、アレルギー性鼻炎による慢性的な鼻づまりが原因で口呼吸が習慣化してしまうと、前述のように歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。

このように、一見無関係に思える体質や疾患も、歯並びと深く関係していることがあります。

まとめ:歯並びの7割は後天的な要因
歯並びには確かに遺伝的要素がありますが、その影響は約3割程度といわれています。
残りの7割は生活習慣や癖などの後天的な要因で左右されることがほとんどです。

「遺伝だから仕方ない」と諦める前に、日々の習慣を見直してみましょう。
適切な生活習慣と早期の予防意識を持つことが、お子さまの健やかな歯並びの維持につながります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.02.19更新

インビザライン矯正中にやってはいけないこと

インビザラインについてネットで調べると、「失敗」や「後悔」といったワードを目にすることがあります。現在インビザラインで矯正中の方、これから始めようと考えている方に向けて、矯正を失敗しないために注意したい“やってはいけないこと”をまとめました。

装着時間を守らない
インビザラインのアライナーは、1日20時間以上の装着が必須です。
取り外し可能という利点がある反面、つけ忘れたまま外出してしまったり、夜に装着せずに寝てしまったりと、装着時間が不足すると計画どおりに歯が動かず、矯正の失敗につながる恐れがあります。
インビザラインは自己管理が重要な治療です。不安な場合は、つけ忘れた時の対処方法について、あらかじめ歯科医師に相談しておきましょう。

マウスピースの交換期限を守らない
インビザラインは、形が少しずつ異なるマウスピース(アライナー)を指定された間隔で交換していくことで歯を動かしていきます。
医師から指示されたスケジュールを守らずに交換が遅れると、歯の移動にズレが生じ、計画通りに進まなくなる場合があります。
交換時期は必ず守るようにしましょう。

アライナーを装着したまま食事をする
慣れてくると、アライナーを外すのが面倒になってしまい、そのまま食事をしてしまう方もいるようです。
しかし、これは絶対に避けたい行動。以下のようなリスクがあります。

奥歯が沈む
アライナーには約0.7mmの厚みがあり、上下装着した状態で噛むと約1.4mmの厚みを噛んでいることになります。
この状態で強く噛むことで奥歯に余計な力が加わり、歯が骨に沈み、噛み合わせが狂う可能性があります。

アライナーの変形
咀嚼時には強い力がかかるため、アライナーが変形し、元の形に戻らなくなる恐れもあります。
変形したアライナーでは、歯を正しく動かすことができなくなります。

食べカスの侵入
アライナーと歯の間に食べカスが入ると、虫歯や歯肉炎の原因になります。
特に隙間がある部位に入り込むと、清掃が難しく、口腔内のトラブルを引き起こすリスクが高まります。

アライナーの着色
濃い色の飲食物をアライナーを装着したまま口にすると、着色してしまい目立つ原因に。
透明で目立たないはずのアライナーが逆に目を引いてしまう可能性があります。
水以外の飲み物を飲む際も、アライナーは外しましょう。

歯の食いしばりを避ける
日中や睡眠中の無意識の食いしばりは、歯に強い負荷がかかります。
アライナーを装着した状態で食いしばると、歯やアライナーにダメージを与える可能性があるため、できるだけ意識して避けるようにしましょう。

アライナーが浮いている状態を放置しない
インビザライン中の失敗談として、「アライナーが浮いている」というものがあります。
しっかり装着できていないと、歯が正しい位置に動かず、治療が計画通りに進まなくなります。
1mm程度の浮きであれば問題ないことが多いですが、5mm以上の浮きが数日続くようであれば、早めに担当医へ相談しましょう。

軽く浮いている程度なら、アライナーチューイーなどを使ってしっかりフィットさせるのが効果的です。
ただし、無理に噛みしめたり、力を入れすぎて装着するのはNG。アライナーが傷んだり、変形する原因になります。

まとめ
インビザライン矯正は、患者自身の協力が治療成功のカギになります。
取り外し可能で目立ちにくいというメリットを最大限に活かすには、装着時間・交換時期・食事時の対応などのルールをしっかり守ることが必要です。
「やってはいけないこと」を把握し、より効果的でスムーズな矯正治療を目指しましょう。

 

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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