COCOブログ

2024.02.22更新

前歯がねじれている場合は部分矯正で治る?

部分矯正で前歯のねじれを治す方法
ワイヤー矯正で前歯のねじれを治す
ワイヤー矯正は歯にワイヤーとブラケットをつけて行う矯正治療です。
前歯の表側に矯正装置をつける「ワイヤー矯正」と、歯の裏側に装置を付ける「裏側矯正」があります。
裏側矯正は人から見えませんが、装置が舌にあたったり、慣れるまでは発音がしにくい、喋りにくいなどのデメリットもあります。
部分矯正では前歯の8本にブラケットを付けます。

マウスピース矯正で前歯のねじれを治す
マウスピース矯正でも部分矯正を行うことが出来ます。
マウスピース矯正は透明なプラスチックで出来ているため、目立ちません。当院ではインビザラインという名前の装置を使用しています。
1日22時間マウスピースを装着して、2週間程度で次のマウスピースに交換していきます。食事や歯磨きの時にはマウスピースを外して行います。

部分矯正ではディスキングを行うことがあります
歯がガタガタになったりねじれたりする原因は、顎骨が小さくて歯が一列に並びきらないということです。
子供の矯正では顎骨が大きく成長するような装置を使用しますが、大人はもう成長が止まってしまっているため、顎の大きさは殆ど変えられません。
大人の歯並びをきれいにするためには、歯を動かすためのスペースが必要になります。ディスキングとは、前歯の両端を0.25ミリ~0.5ミリ程度削って、歯を動かすためのスペースを作ることをいいます。
エナメル質は通常1.5ミリくらいの厚さがありますので、ディスキングでは知覚過敏を起こさない程度に僅かに歯を削り、削った結果出来たスペースを利用して部分矯正を行っていきます。

部分矯正で治る範囲と治らない範囲
前歯の部分矯正
前歯の1本だけ前に出ている、捻じれているなど、前歯の歯並びを部分的に治すというもの。

奥歯が傾いているのを治す部分矯正
親知らずが斜めに生えてくると、奥歯が押されて傾いたり、歯列から飛び出したりといったことが起こります。部分矯正で奥歯の傾きを治すことが出来ます。(親知らずは抜歯する必要がある場合が多いです)

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.02.15更新

部分矯正の期間はどのくらい?

部分矯正にかかる期間
「前歯のみ」の部分矯正は最短3ヶ月、長くても1年程度での治療ができます。
治療期間が3ヶ月で済む場合は、元々の歯並びが比較的キレイな状態の方です。
歯を動かす距離が短く、微調整で整えられる場合は短期間で済みます。
治療期間が1年程度必要な場合は、元々の歯並びが整っていない方です。
歯を動かす距離が大きい場合は、移動させるために時間がかかるため、治療期間が長くなります。

部分矯正は「歯を動かす期間」と「歯を固定する期間」にわかれる
部分矯正は、「歯を動かす期間」と「移動させた歯を固定する期間」にわかれます。

歯を動かす期間
歯を動かす期間は、矯正装置を装着して、実際に歯を動かす期間のことです。
一般的に言われる矯正期間は「歯を動かす期間」を指します。
歯を動かす期間は、さまざまな要因によって差が生まれます。

矯正装置の種類
・患者様の歯の状態
・患者様の年齢
たとえば、矯正装置の種類には、ワイヤー矯正やマイスピース矯正といった装置があります。
仮に全く同じ症状で期間を比べたときは、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のほうが治療期間が長くなります。
具体的な治療期間に関しては、医師による診察結果をもとに判断されるため、初回相談の際に聞いてみましょう。

保定期間
保定期間とは、動かした歯を特定の場所に固定されるための期間です。
部分矯正で歯を動かしたあとに、何もせず放置していると、元の位置に戻ろうとします。
この現象を「歯の後戻り」といいます。
治療完了直後は、歯周組織が不安定になっているため、歯が動きやすいです。
後戻りを防ぐために、リテーナーと言われる保定装置を使って、歯を固定して後戻りを防ぎます。
保定期間は、1年~2年です。
保定期間の前半(半年~1年)は1日中リテーナーを装着し、後半(1年半~2年目)は1日のうち数時間の装着時間に減らすことができます。
歯が理想とする位置に動いた安心感からリテーナーの装着をサボってしまう方も多いです。
歯並びが整ったからといって油断すると、すぐ元の位置に戻ってしまいます。
保定期間も治療期間中だと考えておくことが大事です。

リテーナーの種類
リテーナーには固定式と可動式があります。
固定式のリテーナーは歯の裏側部分にワイヤーで固定させるタイプの器具です。
後戻りを防ぐ効果は高いですが、自由に取り外しができないため、不便に感じる方もいます。
可動式のリテーナーはワイヤーとプレートで歯に挟むタイプと、透明なマウスピース型があります。
固定式と比べて効果に違いはありませんが、自由に外すことができるため、装着をサボると後戻りが起きやすいです。
自己管理を徹底できる方であれば、可動式のリテーナーのほうが、歯のケアをしっかり行うことができ、虫歯や歯周病予防もおこなえるでしょう。

部分矯正の期間が短い理由
部分矯正の期間が短い理由は、歯の構造にあります。
前歯の根っこは1本、奥歯の根っこは2~4本となっています。
そのため、前歯よりも奥歯のほうが、歯茎の中の根っこ部分が頑丈です。
矯正においては、前歯のほうが動かしやすいため、矯正治療の期間が短くなります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.02.08更新

親知らずと歯並びの関係とは?

親知らずと歯並びの関係
親知らずは、歯並びに影響を与える可能性があるため注意が必要です。
親知らずは、永久歯が生えそろったあとに生えてくる歯です。したがって、永久歯が生えたての頃は歯並びがきれいだったのにもかかわらず、親知らずによって歯並びが崩れてしまうケースもあるとされています。
とくに顎が小さい方の場合、親知らずが生えてくることで歯のアーチが圧迫されてしまいます。狭い歯列に親知らずという新たな歯が生えてくることで、歯列に歯が収まりきらなくなれば、歯同士が重なってしまうことにもつながるでしょう。
また、親知らずの生えるスペースが少ないと、親知らず自体の向きが正常でなくなるケースもあります。きれいな向きで生えてこられず、横や斜めに傾いた状態で生えてくるということです。
横向きや斜め向きで生えてきた場合も、ほかの歯を圧迫するため、次第に歯並び全体が悪くなっていく可能性があります。

歯並び以外にも親知らずが与える影響
親知らずの影響①:噛み合わせ
1つ目に挙げられるのが、噛み合わせです。親知らずは、上下左右で最大4つ生える可能性のある歯です。
すべて生えるとは限らないため、場合によっては「上の左の奥にだけ親知らずがある」というように一部の親知らずのみが生えるケースもあります。一部のみ生えてきた場合、噛み合わせが悪くなり、食べ物を噛みにくくなることにもつながります。

親知らずの影響②:虫歯や歯周病などのリスク
続いて挙げられるのが、虫歯や歯周病などのリスクです。親知らずは、歯磨きの際にブラッシングしにくい位置に生えてきます。親知らずのブラッシングが不十分となることで、虫歯や歯周病にかかるリスクも上昇しやすくなります。

親知らずの影響③:痛み・腫れ
続いて挙げられるのは、痛み・腫れです。前述のとおり、親知らずがあると虫歯や歯周病にかかりやすくなるため、疾患によって歯が痛む可能性が高まります。
また、親知らずは本来歯が生えない場所に生えてくる歯でもあります。不自然な場所に歯が生えることで、周りの歯や骨、歯茎を圧迫し、痛みにつながってくるケースもあるでしょう。

親知らずの影響④:口内炎
続いては、口内炎です。親知らずの生え方が正常でないと、親知らずによって頬の粘膜が刺激され、口内炎につながるケースがあります。
また「上の奥歯は親知らずが生えているが、下の奥歯には生えていない」といった片方だけ生えているケースの場合、片方の親知らずによってもう片方の歯茎を噛んでしまうことが多くなります。
親知らずで何度も歯茎を噛んでいるうちに口内炎となり、痛みを引き起こしてしまうケースも考えられるでしょう。

親知らずの影響⑤:口臭
親知らずがあると、口臭を引き起こすケースもあります。口臭につながるケースの1つ目は、歯と歯の間に食べ物が挟まった場合です。親知らずが横向きや斜め向きで生えている場合、親知らずと1つ手前にある歯との間に食べ物が詰まった際、歯ブラシで取り出すのが困難になります。食べ物が詰まったままになると、やがて腐敗して悪臭を放つようになり、口臭へとつながるのです。
口臭につながるケースの2つ目として、歯肉から中途半端に親知らずが出ている場合が挙げられます。このケースの場合、歯肉と親知らずの間に食べ物が詰まりやすくなります。すると先ほど同様に、掻き出されなかった食べ物が腐敗して悪臭を放ちやすくなるのです。

そもそもなぜ親知らずは生えるの?
親知らずが生える理由は、昔と今の食習慣の違いにあります。昔の人々は、動物の生肉や穀物、木の実といった硬い食物を中心に食べていました。硬いものを中心に多く摂取していたため、顎の骨が今よりも発達しており、親知らずが入るためのスペースも十分に確保されていました。
しかし現在では、昔よりも柔らかいものを多く食べるようになっています。結果、昔よりも「食べ物をよく噛む」という習慣が少なくなり、顎が発達しにくくなりました。顎が昔ほど発達しなくなったことで、親知らずの生えるスペースがなくなり、異常な形で生えやすくなったのです。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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