COCOブログ

2023.03.29更新

歯並び

マウスピース矯正で顔は変わる?
マウスピース矯正は、透明なマウスピースをつけて歯並びと噛み合わせを整える矯正方法です。マウスピースは薄いため、装着しても顔つきが変化することはありません。しかし、歯並びと噛み合わせが整うと、次第に以下のように顔つきの変化が起こることがあります。
・口が閉じられるようになる
・エラが引っ込む
・横顔のバランスが整う

口が閉じられるようになる
口が閉じられるようになるのは、マウスピース矯正によって出っ歯が改善すると起こり得る顔の変化です。
出っ歯は口を閉じようとしても前歯が邪魔になって唇が引っ掛かってしまい、うまく閉じられず、常にぽかんと口が開いた状態になることがあります。マウスピース矯正によって出っ歯が引っ込むと、口が閉じられるようになり、口元の印象が改善します。

エラが引っ込む
いわゆる「エラが張った状態」は、骨格に原因があるケースもあれば、エラの部分にある「咬筋」が過度に発達しているケースもあります。
咬筋が過度に発達してしまう原因の一つとして、歯ぎしりがあります。そして歯ぎしりの原因の1つが、歯並びが乱れていることによる噛み合わせの悪さです。
この場合、マウスピース矯正で噛み合わせが整うと歯ぎしりが減り、咬筋への負担も軽減。結果、咬筋の過度な発達がなくなり、エラが引っ込むことがあります。

横顔のバランスが整う
マウスピース矯正によって出っ歯が改善すると起こりやすい顔の変化です。出っ歯が引っ込み口元の突出がなくなると、横顔のバランスが整います。横顔の美しさの指標として「Eライン」というものがあります。Eラインとは鼻先とあご先をつないだラインで、口先がこのラインの内側、あるいはライン上にある状態が美しい横顔だとされています。
マウスピース矯正によって出っ歯が改善されるとEラインが整い、横顔が美しくなることがあります。

マウスピース矯正で変化が見込めない部分
目の大きさや鼻の形
ここまでで紹介したのは、あくまでも可能性として考えられるマウスピース歯科矯正後の顔の変化です。注意してほしいのが、マウスピース矯正やワイヤー矯正といった歯科矯正はあくまでも口腔内にアプローチするものだということ。
噛み合わせが整い顔のバランスが整う、といった副次的な効果はあるかもしれませんが、「目が大きくなる」「鼻の形が変わる」といった劇的な顔つきの変化は起こりません。

歯の大きさ
歯の大きさを変えることは、マウスピース矯正のみならず歯科矯正では難しいです。ただし、歯並びの悪さによって相対的に歯が大きく、または小さく見えている場合、歯並びが整うことで歯の大きさも整って見えることがあります。
たとえば下の写真のような症例の場合、矯正前は一番前の歯と二番目の歯とのガタつきが大きく、一番前の歯が相対的に大きく見える原因になっていました。矯正後はガタつきが改善されるとともに、一番前の歯が相対的に大きく見えることも改善されました。

マウスピース矯正による顔の変化でよくある疑問
マウスピース矯正による顔の変化に関して、よくある質問を紹介します。

顔が長く見える?
マウスピースの厚みによって、鼻の下の縦のくぼみ(人中)が伸びて顔が長くなったように感じることがあります。しかし、マウスピースの厚みは0.5mm程度と非常に薄く、顔が長くなるような変化をもたらすことはありません。初めはマウスピースをつけることで唇が引っかかる感じや人中が伸びるような感覚があるかもしれませんが、つけ始めて2〜3週間程度で慣れてきます。

歯並びが整うと顔がたるむ?
出っ歯の場合、突出した歯によって頬の皮膚が引っ張られていることも多く、歯並びが整うと頬の皮膚も下がってたるんで見えることがあります。しかし、マウスピース矯正によって皮膚の状態が変化することはありません。

ほうれい線が濃くなるって本当?
マウスピース矯正によってほうれい線が濃くなることはありません。しかし、出っ歯で皮膚が引っ張られていた場合は、歯並びが整うと皮膚が本来の位置に戻るので、ほうれい線が濃くなったように感じることがあります。
歯科矯正治療においては、自分が理想とする歯並びと、ドクターが理想とする歯並びをしっかりすり合わせることが大切です。「顔が変わってこんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、カウンセリングでしっかりドクターとコミュニケーションをとりましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.03.22更新

大人と子供の歯や歯並びは何が違う?

歯並び

歯の本数の違い
大人と子どもの歯の本数が違います。歯が多い過剰歯や歯が少ない欠損歯などのケースを除き、通常ならば
大人は上下合わせて28本(親知らずは除く)
子供は上下合わせて20本
お子さんのあごは大変小さいため、大人と同じ本数の歯を生やすスペースはないとご想像いただけるでしょう。

永久歯と乳歯の違い
歯の本数以外の違いは、大人は永久歯・子供は乳歯の違いです。永久歯の歯の根(歯根)はしっかりと深くあごの骨に生えています。対して、乳歯は歯根が浅く、年齢によっては、あごの骨の中に生えよう(萌出)と眠っている永久歯がある状態です。
赤ちゃんに初めての乳歯が生えるのが生後6ヶ月頃です。それから徐々に乳歯が生え、個人差はありますが、2~3歳を迎えるころには乳歯が生え揃い、歯並びが完成します。永久歯が生える時期については、後ほどご案内いたします。

歯並びが並び過ぎていると何が起きる?
子供の前歯と前歯の間が空いていると心配される方もいらっしゃいます。すきっ歯(空隙歯列・正中離開)ではないかと気にされる保護者様も多いですが、隙間がない方が問題です。
乳歯が隙間なく並ぶお子さんの場合、永久歯になると更に8本多く歯を並べなければなりません。あごの骨もお子さんの成長につれ発達しますが、8本分もあごを広くするのは難しいです。そのため、歯がきれいに並びきらずに、歯並びが悪い・ガタガタ・デコボコしている(叢生)不正咬合になります。

子供の歯並びはいつ決まる?
子供の歯並びが決まるのはおおよそ6歳までです。6歳前後から永久歯が生えてきます。乳歯と永久歯が混じり合っている混合歯列期が6歳頃から12歳頃までの長い時間続き、一般的には12~13歳頃になると永久歯のみの歯列になります。
また、上あごと下あごも成長する時期が異なります。上あごはおおよそ11歳まで、下あごは18歳までですので、大人になってからあごを広げるのはかなり難しいです。子供のうちから、固い食べ物を噛んで歯やあごをしっかりと使い、あごの成長を促進させましょう。

子供の歯並びを悪くしないための注意点
子供の歯並びを悪くする原因を挙げます。これらに注意しておけば、子供の歯並びを更に悪くしないようにできます。

日常生活における癖
悪いクセは早めに治しておきましょう。指や舌、もしくは頬の外側からの力を毎日かけ続けていると、歯は動いてしまいます。
出っ歯(上顎前突)・受け口(反対咬合)・奥歯を噛み合わせると前歯が閉じられない(開咬)・八重歯や歯のデコボコ(叢生)・噛み合わせが深い(過蓋咬合)などの不正咬合を防ぐためにも、クセは気づいたら保護者様が声をかけてあげましょう。
受け口は幼少期から早めに治療を行った方が良い不正咬合です

生え変わりの時期が違う
半年以上も早く最初に生えない位置の歯が抜けてしまうと、歯並びが大きく変わります。歯の生え方には何パターンかの順番がありますが、一般的な例をご紹介します。
・下顎奥歯の第一大臼歯(6歳臼歯)
・上顎奥歯の第一大臼歯
・下顎前歯の中切歯・側切歯
・上顎前歯の中切歯・側切歯
・下顎第一小臼歯・犬歯
・上顎第一小臼歯・犬歯
・下顎第二小臼歯・第二大臼歯
・上顎第二小臼歯・第二大臼歯
・第三大臼歯
あくまでこれらは目安です。歯の生え方が異なる気がする場合は、歯科医師やスタッフへ確認しましょう。

乳歯の虫歯治療をせず放置してしまう
すぐに生え変わるからと乳歯の虫歯を放置するのは問題です。子供の歯は大人と比べて、エナメル質や象牙質が薄いため、むし歯の進行が早いという特徴があります。虫歯を放置して重症になれば、歯が抜けます。そのため、歯が生える順番が前後するなど悪い歯並びのリスクを高めてしまいます。
乳歯の下に埋まっている永久歯が感染してしまうと、健康ではない歯質の状態で生えるため、きちんと治療をしてもらいましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.03.15更新

歯並び

歯並びが悪い原因
歯並びが悪い原因は遺伝的なものや、普段の生活のクセなどさまざまあります。遺伝の場合、両親のどちらかのあごの大きさや歯の大きさ、歯並びなどが影響する場合があります。特に受け口(反対咬合)は、遺伝的要素が強いと言われています。
また、歯並びが悪くなるような生活習慣がクセになっている人は、成長過程や成人してから歯並びが悪くなることもあります。

あごが小さい
あごが小さいと、すべての歯がきれいに並ぶスペースがなくなるため、歯並びが悪くなる場合があります。もともと欧米人に比べて日本人は骨格が小さいうえ、食生活で柔らかいものを食べる習慣が増えてきたことも相まって、あごが小さい人が増えてきています。
そのため歯が重なって生えたり、八重歯ができたりします。

虫歯がある
虫歯があると歯並びが悪くなることがあります。歯の痛みがあり反対側の歯だけでものを噛んだり、歯を抜いたまま治療せずに放置しておいたために、抜けた歯の周辺の歯がずれて歯並びが変わってしまったり、噛み合わせが悪くなることもあります。
また、歯周病も歯並びに影響します。歯周病が進行すると歯を支える骨が脆くなります。さらに日々の咀嚼で力が加わると歯の位置がずれたり歯並びが悪くなる場合があります。

食べ方のクセ
食べ方にクセがあると、顔の歪みの原因になります。常に片方の奥歯だけで咀嚼すると、片側だけ圧力がかかり左右のバランスが崩れ、顔の歪みに繋がります。また特定の歯だけ消耗するので、噛み合わせや歯並びにも影響します。
頬杖をつく
頬杖をつくクセがあると、歯並びが悪くなったり顎関節症になったりします。無意識で行っている場合も多いので気をつけてみてください。

舌で歯を押す
舌で歯を長期に渡って押していると歯並びに影響します。毎日無意識に行っていると歯が動いてしまいます。
指しゃぶりや爪を噛む
赤ちゃんや幼児期の指しゃぶりもあごの形や歯並びを悪くします。出っ歯や奥歯が噛み合っても前歯が噛み合わなくなる「開口」の症状が出る可能性があります。また爪を噛むクセがあると前歯が削れたり歯がずれたりすることもあります。
指しゃぶりのクセがついてしまったら、歯並びに与える悪影響を考えてなるべく早く治す必要があります。

歯並びの悪さが与える悪影響

悪影響
歯並びが悪いと見た目の印象だけではなく、話し方や頭痛、肩こり、自律神経のバランスなど体にさまざまな悪影響が出る場合があります。慢性的な不調は、実は歯並びが原因かもしれません。

滑舌が悪くなる
歯並びが悪いと、噛み合わせに隙間ができることがあるため、話すときに息が抜けやすくなります。滑舌が悪くなり、話す際に上手く発音ができないことがあります。
出っ歯や受け口、前歯の噛み合わせに隙間がある開口、歯の間に隙間ができる歯間空隙(すきっ歯)などの歯並びは、話し方に影響が出やすいと言われています。

虫歯や歯周病になりやすくなる
歯並びが悪いと、歯磨きをしても歯ブラシが隅々まで届かず磨き残しが多くなります。歯間ブラシやフロス がうまく通らない場合もあり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
また、食べかすや歯垢が残ると細菌が発生して口臭の原因になることもあります。

肩こりや頭痛が起こる
歯並びが悪く噛み合わせがぴったりしていないと、食べ物をしっかり噛むことができません。あごに負担がかかることであごや首回りの筋肉が緊張し、肩こりや頭痛の原因になる場合があります。
肩こりや頭痛のような慢性的な痛みは歯並びから来ているケースも少なくありません。

顎関節症になる場合も
噛み合わせが悪いと咀嚼する力も弱くなります。バランスよく左右の歯を使って噛めないため、特定の歯に負担がかかります。あごの関節にも負担がかかり、顎関節症になることがあります。
顎関節症は、口を大きく開けたり咀嚼するなどあごを動かすときに、あごの関節に痛みを感じたり、関節が動かすときにカクカクと音が鳴ったりする症状のことです。食事をする時など日常的な動作に支障が出る可能性があります。

歯並びが悪いと精神的な負担も
歯並びが悪いとストレスになる場合があります。毎日顔を洗ったり歯磨きをしたり、メイクをするときに歯並びの悪さが気になってしまう人もいます。また、進学や就職のときに歯並びが影響するのではないかと心配する人もいるでしょう。
話したり笑ったりしたくない
歯並びに自信がないと、人と話をしたり思いっきり笑うのをためらうようになってしまうことがあります。しゃべるときも歯が見えないように手で隠すクセがついたり、歯を見せないように笑うクセがついてしまったりします。
さらにコミュニケーションを取るのが怖くなり、人と接するのを避けるようになってしまうことも。歯並びが気になって内気になったり性格が変わってしまうことさえあります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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