市販のマウスピースで部分矯正はできる?
2022.07.28更新
市販のマウスピースの特長
インターネットやドラックストアで購入できる市販のマウスピース。 一般の矯正治療をしようと思うと、費用は80万~100万とかなり高額な治療費がかかってしまいますが市販のマウスピースは3000円前後で購入することができます。 歯科医院でマウスピースを作るためには歯型を取る必要があります。しかしインターネットなでマウスピースが購入できることは手軽に始めることができる点でいえばメリットといえるでしょう。
市販のマウスピースに効果はあるのか?
市販のマウスピースで必ずしも歯並びがよくなるとは限りません。
歯科医院で個人の歯型を採っているわけではないので使用していると、歯が痛くなってしまったり口腔内に合っていないマウスピースを使い続けることによって、歯並び、かみ合わせが悪くなってしまったりすることがあります。
本来、市販のマウスピースはいびきなどで舌が沈下してしまうことを防ぎ、くいしばり歯ぎしりなどで歯の摩耗を防ぐために使用されることが多いものです。
多くの場合、装置自体が柔らかすぎるためマウスピースが変形してしまい、歯に適切な力をかけ続けることはできません。
そのため、歯列を改善することや出っ歯を改善することは市販のマウスピースでは効果が期待できません。
出っ歯には歯科医院のマウスピースがよい理由
専門的な検査が受けられる
歯科医院でマウスピース矯正をする場合は、お口の中の検査をします。
レントゲン・歯型(歯列模型)・口腔内写真・むし歯・歯周病の検査・診断をします。
事前にしっかりとした検査をすることによってスムーズな治療を行うことができ、むし歯や歯周病などの治療が必要であれば、矯正治療よりも優先していきます。矯正治療はむし歯や歯周病がないことが前提で行われるからです。
ゴールを見据えた治療計画が立てられる
事前の検査でとった資料をもとに矯正治療を行うにあたって、どのように歯を移動させていくかをシミュレーションします。
これは、計画を立てる上では重要なポイントでもありますが、実際治療を受ける患者さんにとっても治療後のイメージを持ちやすいと思います。
そして、術前に抜歯が必要か、非抜歯での治療が可能かを確認もできます。
シミュレーションで術後の状態も確認できるので、しっかり治療計画が立てられ安心して治療を受けていただくことができます。
自分だけにカスタマイズされたマウスピースで適切に歯を誘導できる
市販で購入できるマウスピースはすでに形ができており、使用時にお湯でマウスピースを軟化させ十分柔らかくなった状態で歯列に装着します。そのため歯列を改善するような動きをすることは見込めません。
歯科医院でマウスピース矯正をする場合は、個人の口腔内を型採りし、マウスピースをオーダーメイドで作製します。
ご自身の歯にぴったりと合うため、隙間がなく虫歯・歯周病のリスクを軽減でき矯正での歯列改善をすることができます。
治療中のフォローが受けられる
市販のマウスピースは型採りをして作製したものではないため口腔内にピッタリとて適合していません。そのため過度な力がかかってしまったりして歯をダメにしてしまう可能性もあります。
歯科医院でのマウスピース矯正をする場合は定期的にチェックを行っていきます。
そのため、治療中のトラブル、虫歯・歯周病・装着時の痛みや装置の破損などにも対応することができます。
市販のマウスピースでは自己判断になってしまうため、症状などの変化に気づきにくく対応が遅れてしまう可能性があります。
アタッチメントを使って確実に歯を移動できる
市販のマウスピースは型採りをして作製したマウスピースではないため、適合性が悪く、マウスピース自体柔らかすぎてしまうため、歯に力がかかりにくく歯を移動させ歯並びの改善をすることはできません。
マウスピース矯正ではアタッチメントを装着します。
アタッチメントとは、歯の表面に樹脂の突起物を装着します。歯の表面に装着するので舌があったることもなく、アタッチメントも目立たないため気になることはありません。このアタッチメントがあることにより歯にかかる力を調整し確実に歯を移動させることができます。
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