インビザラインのアタッチメントが取れる原因
2023.06.10更新
「インビザラインのアタッチメントはすぐ取れてしまうのか」と心配される患者さまもいらっしゃいます。実際に、アタッチメントを装着後に取れてしまうことはあります。
アタッチメントが取れる原因は、以下のとおりです。
被せ物によるもの
アタッチメントを装着する歯に被せ物があると、元の歯の素材と比較して取れやすいです。そのため、被せ物をしている場合は、表面をザラザラにする、専用の接着剤を使用するなどして、取れにくい工夫をすることがあります。
マウスピースの着脱方法によるもの
マウスピースを着脱するときに、誤った方法で行うとアタッチメントが外れる原因となります。着脱の際、左右どちらかに圧がかかっていたり無理な力で着脱したりすると、アタッチメントが外れやすくなるので注意が必要です。
正しい着脱方法がわからない方は、歯科医院でマウスピースの正しい着脱方法の指導を受けるとよいでしょう。
噛み合わせによるもの
噛み合わせが深い場合、アタッチメントを装着した歯に、噛み合う歯が覆いかぶさることでアタッチメントが外れやすくなります。矯正治療により、噛み合わせの状態が改善されるので、状態にあわせてアタッチメントを装着します。
口腔内の汚れによるもの
アタッチメントの周囲が汚れたままだと、アタッチメントが劣化する原因となり、外れることがあります。そのため、口腔内全体をきれいに保つことが大切です。
食べ物によるもの
おせんべいや氷など、極端に硬い食べ物を食べると衝撃が加わり、アタッチメントが外れる原因になります。アタッチメント装着中は、硬い食べ物はできるだけさけたほうがよいでしょう。
インビザラインのアタッチメントが取れたときの対処法
もしアタッチメントが外れてしまったら、早めにかかりつけの歯科医院へご相談ください。アタッチメントは矯正治療を計画的にすすめるための大切な装具です。
アタッチメントが外れた場所によってはすぐに装着しなおす必要があるため、どこの歯のアタッチメントが外れたのか、併せて伝えましょう。すぐに装着しなおすのか、次回の通院日でよいのか確認し、治療を行います。
インビザラインのアタッチメントが取れないようにするために
マウスピースの正しい着脱方法を身につける
装着するときは、マウスピースを両手で持ち、歯に対して垂直に装着します。そうすることで、左右どちらかに力がかかることがなく、アタッチメントへの負担も減ります。装着するときは、歯で噛みしめて装着するのではなく、最後まで手で装着することも大切です。
また「チューイー」とよばれる、シリコン製の棒状のものがあります。チューイーをガムのように噛むことで、マウスピースをしっかりと歯に密着させることができるため、使用するとよいでしょう。
マウスピースを取り外すときは、奥歯の歯の裏側に親指や人差し指を入れて外します。歯の表面にアタッチメントがついているため、歯の裏側から外すことでアタッチメントが外れるリスクを減らすことができます。
歯磨きをしっかりと行う
アタッチメントは凹凸があるため、ふだんよりも汚れが溜まりやすいです。そのため、しっかり歯磨きをしないと、アタッチメントの劣化や虫歯になる場合があります。歯ブラシの毛先をこまかく動かし、毛先の向きを変えながら、凹凸部分の汚れを取るようにブラッシングすることを意識してください。
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