COCOブログ

2021.12.11更新

海外で矯正治療が重視される3つの理由

違い

◆歯の健康や審美に対する意識が高いから

海外の方は、日本人に比べて「歯の健康や審美に対する意識が高い」です。

具体的にどのくらい違うかというと、

・虫歯だらけの子供を見た人から、親が虐待していると訴えられた例がある
・歯並びが悪い人は、矯正「しない」のではなく「できない」くらい貧しいと見られる
・国や企業によっては、子供の矯正代が無料または減額される保険システムがある

のように、歯並びを良くするために投資するのは当たり前だと考えられているケースが多いです。

そのため、日本人の感覚で歯並びが悪いまま外国人とのコミュニケーションを取ると、見た目の印象から

・美や健康への意識が低い人
・貧しく教養がない人
・自己管理ができていない人

と思われてしまう可能性があります。

◆美しい歯並びは清潔な印象を与えられるから

海外で矯正治療が重視される2つ目の理由は、「美しい歯並びは清潔な印象を与えられるから」です。

海外では、

・ハグ
・握手
・頬にキス

など、物理的に距離が近いコミュニケーションを取るケースが多く、「口臭」に対して日本よりも感覚が過敏です。

”歯並びが悪い人=口の中が汚い”イメージがあるので、歯並びが悪いとコミュニケーションを取ること自体を拒否されてしまいます。

◆歯を見せて笑う機会が多いから

海外で矯正治療が重視される3つ目の理由は、「歯を見せて笑う機会が多いから」です。

海外は日本に比べて移民が多く、多種族の中で敵意がないことを示すために「歯を見せて笑う文化」が根付いています。

つまり、口元(歯)を相手に露出する機会が多いのです。

そのため、歯並びをキレイにしておくと、自信を持って外国の方とコミュニケーションが取れるようになります。

逆に日本特有の口元を手で隠す仕草は、

・相手の口が臭いから避ける
・自分の口が臭いのを隠す

行動として、誤解されてしまう可能性があるので注意が必要です。

日本との意識や値段の違い

日本での矯正治療は、基本的には自費診療です。

費用は症状や治療法によって異なりますが、60万~140万円程度かかるケースが多いです。

では、海外の場合はどのくらい値段や矯正への意識が異なるのでしょうか?

◆アメリカの場合

アメリカの矯正治療は、日本と比べると20万円程度高くなっています

「子供に矯正治療を受けさせてあげること=親の責任」と考えられており、子供の歯並びに投資するお金を積み立てる用の民間保険に加入している家庭も多いです。

◆イギリスの場合

イギリスは欧米諸国の中では、歯に対する意識が低めだと言われています。

それでも、やはり日本に比べると歯並びへの意識が高く、18歳以下で矯正が必要な子供は無料で治療が受けられます。

ただし、成人の場合は保険が効かないため、日本と同程度or少し安い値段で矯正治療を受けられます。

◆韓国の場合

韓国は美容大国と言われており、日本よりもルックス的な問題で歯並びへの意識が高いです。

治療費も日本に比べると40万~50万円程度も安いため、成人で矯正治療をする人も相対的に多くなっています。

◆イタリアの場合

イタリアの矯正は日本よりも若干費用が安いですが、イタリア人の給料が日本人よりも低いので、「値段が安いから矯正治療をする」という感覚ではありません。

値段が高くても、アメリカと同じように「子供に矯正を受けさせてあげるのは当然のこと」だと考えられています。

◆カナダの場合

カナダの矯正は、日本に比べると20万~30万円程度安いです。

多くの人が幼少期から矯正治療をするので、成人で歯並びが悪い人はほとんどいません。

ワイヤー矯正ではなく、マウスピース矯正が主流になっています。

◆ブラジルの場合

ブラジルの矯正費用も日本に比べると60万~70万円程度安く、平均月収が10万円以内の一般的なブラジル人でも気軽に治療が受けやすくなっています。

幼少期から矯正している人も多いので、矯正器具への抵抗感も少なく、カラーブラケットと呼ばれる色のついた矯正器具をあえて付ける人も多くなっています

今後のグローバル社会のためにも矯正治療が必須

日本人の感覚で歯並びが悪いまま、海外の人とコミュニケーションを取ってしまうと、予期しないポイントでイメージダウンに繋がってしまう可能性があります。

今後のグローバル社会で活躍するためにも、歯並びを美しくすることが必須になってきます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2021.12.08更新

あなたの歯並びは大丈夫ですか?

あなたの歯並びは大丈夫ですか?

アメリカでは、きれいな歯並びや噛み合わせは健康管理の一つであり、ステータスであると考えられているため、歯列矯正をする人は少なくありません。日本では多くの方が、「きれいな見た目」のための矯正と考えていますが、実は健康にもつながっています。

悪い歯並びとは?

悪い歯並びかどうか判断しやすいようにまずは、健康的な歯並びを知る必要があります。健康的な歯並びとは、上下の歯を噛んだ際に、2~3mmほど上の歯が下の歯を覆い、前歯の中心が上下ともそろっている状態を言います。そしてどの歯もきれいに並び、下の前歯を除き、上下の歯が1本につき2本が噛み合い、バランスが取れている状態が理想とされていますが、このような完璧な歯並びの方は、ほとんどいません。だからこそ理想的な歯並びや噛み合わせに近づけるために矯正治療を行います。

悪い歯並びとは、言葉通りで歯がきれいに並んでいない状態のことを言います。デコボコしているので汚れがたまりやすく、歯ブラシでもしっかりと汚れを落としきれないために、歯垢や歯石が付着してしまいます。それが虫歯や歯周病を引き起こす原因となるのです。また歯が内側や外側に倒れていると、見た目が悪いだけでなく、舌をスムーズに動かすことが困難になるため、クリアな発音が難しくなることもあります。ほかにも、左右の噛み合わせがずれていると、筋肉のバランスが悪くなり、それが全身のバランスに悪影響を与えることもあるのです。

代表的な不正咬合

◆開咬(かいこう)

歯をしっかりと噛んだ時に、上下の前歯が閉じずに開いてしまう状態です。前歯がしっかりと噛み合わないため、食べ物を前歯で噛み切ることが難しかったり、空いた隙間から空気がもれて発音に影響などといったことがあります。またリラックスしているときに口が開いてしまいやすいため、虫歯や口臭につながるドライマウスになることもあります。

◆上顎前突(じょうがくぜんとつ)

俗にいう「出っ歯」のことで、上の前歯が大きく前に突き出している状態です。前に突き出していると言っても、出ているのは「前歯」「歯列全体」もしくは「上顎ごと」など一人ひとり状況は異なります。原因も複数あり、遺伝、上下顎の成長のバランスのくずれ、歯並びを悪くする癖の一つである指しゃぶりなどが挙げられます。またこの歯並びの場合、口呼吸になりやすいためドライマウスになる方も少なくありません。

◆反対咬合(はんたいこうごう)

俗にいう「受け口」や「しゃくれ」のことで、下の歯が上の歯より前に出ている状態です。下顎の過度な成長や上顎の成長不足など、「骨格の問題」または「上の歯が後方に傾斜している」ときに起こりやすいかみ合わせです。このかみ合わせでは前歯でしっかりと噛むことができないため、噛む力が弱くなったり、発音に問題を抱えるケースが多くあります。

◆正中離開(せいちゅうりかい)・空隙歯列(くうげきしれつ)
俗にいう「すきっ歯」のことで、歯と歯の間にすき間がある状態です。中でも前歯の間が空いているととても目立つため気にされる方が多くみえます。原因としては「顎に対して歯が小さい」「歯の本数が足りない」などが挙げられます。この場合、食べ物が歯の間に挟まりやすい、息がもれる、発音が不明瞭になりやすいといった悩みを抱える方が多くみえます。

◆過蓋咬合(かがいこうごう)
顔を正面から見たときに、下の歯が見えないくらい上の歯が深く被さっている状態です。歯ぐきを傷つけやすい、物が噛みづらい、発音がしづらいこともあります。また顎の関節に負担がかかりやすい噛み合わせです。

◆上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
上下の歯が両方とも前に突き出ている状態です。よく「カッパの口」と例えられるくらい横顔のシルエットが特徴的な歯並びです。

◆交叉咬合(こうさこうごう)
左右どちらかの上下の歯並びが、ずれてしまい交叉している状態です。前歯の真ん中が上下で合っていない場合は正中不一致と言うこともあります。食べ物を噛むときに奥歯で物をすりつぶす動きがうまくできないため、将来的に前歯の中心がずれ、顔がゆがむ恐れがある歯並びです

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2021.12.01更新

矯正治療を経験した人から後戻りした、デコボコが再発した、そんな話を聞いたことありませんか?

せっかく高額な矯正治療をしても元にもどってしまうなら治療する意味がないのでは?そう思う方も多いでしょう。確かに僅かな後戻りはどうしようもない場合もあります。しかし、通常の後戻りとは、僅かな隙間ができたり、下顎の前歯に僅かなデコボコができたり、ちょっと歯が捻じれてしまうという程度の後戻りであって、治療前に完全に戻ってしまうとか、矯正治療をした意味がないような後戻りではありません。皆さんが心配されているような大きな後戻りはしっかりと対策をすることで防止することができます。そこで、後戻りの原因と対処法について解説します。

後戻りの原因

◆リテーナーを使用していなかった

最も多い原因です。以前当院に通われている患者さんから知り合いが矯正治療終了後、たった半年で歯並びがガタガタになったのだが、大丈夫ですか?という質問を受けたことがあります。

僅かな後戻りでしたら可能性はあるのですが、その患者さんの話しだと一目でわかるくらいの後戻りだということでした。よくよく話を聞いたところ、そもそもリテーナーを作っていなかったそうです。

矯正治療を受けた担当医から矯正治療終了後にリテーナーは別料金ですがどうしますか?と聞かれたので作製してもらわなかったとのことでした。リテーナーを使用しなければ必ず後戻りします。リテーナーが必要な理由と使用期間の目安などについて説明します。

リテーナーはなぜ必要なのか?

リテーナーの必要性を理解するためには、歯が動く仕組み(矯正治療の仕組み)を知っておく必要があります。

矯正治療をしていると、歯が少しグラグラ揺れる感じがするのを知っていましたか?敏感な方は歯が抜けてしまうのではないかと心配してしまう方もいらっしゃるくらいです。そもそも歯は骨と直接くっついているわけではなく、骨と歯根(歯の根っ子)をつなぐ歯根膜という線維性の組織でつながっています。矯正治療時に歯が動く時は周囲の骨が吸収したり、つくられたりしながら骨の上を歯根膜で引っ張られた歯が運ばれていると考えてもらうとわかりやすいと思います。

歯が動いている時はこの歯根膜が伸びていて、歯と周囲の歯槽骨との隙間が拡がるために歯がグラグラした感じがします。矯正治療が終了した時はまだこの状態が続いるため、歯がグラグラして動きやすい状態になっています。

さらに歯肉の中には、歯の周りや歯と歯の間に歯周線維という矯正治療中に伸びたり縮んだりするゴムのような繊維があります。歯肉線維はゴムのように元に戻ろうとしますので、矯正装置を外してリテーナーを使用しないと歯を治療前の状態に戻そうとしてしまうのです。
矯正装置が外れたばかりの歯列はこんな状態なのです。

そのため、歯肉線維の緊張がとれるまでは歯を固定しておく必要があるのです。そのための装置がリテーナー(保定装置)ですので、後戻りを防ぐためにしっかり使用する必要があります。

リテーナーの使用期間

使用期間は骨が固まって、歯肉線維の緊張が取れるまでの期間ですが、個人差があります。

概ね2年程度を目安としますが、人によっては3年以上使用を歯科医師から指示されることもあります。

究極的な対処法としては矯正治療後リテーナーをずっと使用するという選択もありだと思います。

また歯肉線維の緊張が非常に強いと判断した場合は歯肉線維を切断する方法もあり、効果も認められています。

◆治療が適切でなかった場合

骨格的な問題が原因の不正咬合を無理に矯正単独で治療してしまったり、本来ならば抜歯矯正すべき症例であるにもかかわらず、無理な非抜歯矯正を行うなどした場合は後戻りの原因になります。

限界を超えた骨格の捻じれを矯正治療単独で治療した場合

ほとんどの人が生活習慣の積み重ねにより、大なり小なり骨格の歪みを抱えているものです。多少の歪みであれば骨格のゆがみを歯で補正することによって、問題なく治療可能です。
しかし、極端な反対咬合や出っ歯を無理に歯で補正して治療するとどうしても限界を超えて歯を傾斜させたり、歯槽骨(歯を支える骨)からはみ出して並べざるを得ないことがあります。このような治療は安定性が悪く、後戻りの原因になりますので、無理はせず、外科矯正(矯正治療と手術の併用療法)を検討すべきです。

無理な非抜歯矯正

非抜歯での矯正治療をする場合では、歯列を側方に拡大することがあります。お子さまの場合は口蓋正中縫合という骨の継ぎ目が閉じていないため、拡大することが可能なのですが、成人の場合この継ぎ目が固まっているため無理な拡大をすると後戻りの原因になります。成人矯正での側方拡大は歯が内側に倒れている場合以外はあまりお勧めできません。また、特に下顎歯列の拡大は後戻りの大きな原因になりますのでデコボコが大きい場合は無理な非抜歯矯正は避けるべきと考えます。

治療後の成長

人の顔は成長とともに変化しますが、特に顔の下半分が長くなっている事に気づいていますか?
成長が終了する前に矯正治療が終了した場合、その後の成長で後戻りの原因になります。これは後戻りというよりは環境への適合と言った方がいいかもしれません。綺麗に咬んだ状態で治療が終了した後に身長が伸びるとそれに伴い特に下顎が前下方に成長します。すると、歯が乗っている土台がズレるわけですから、主に下の前歯が内側に倒れながら補正して咬み合わせを維持しようとします。結果として下の前歯に僅かなデコボコが出来ることがあります。対策としては成長のピークを過ぎてから治療を終了することが考えられますが、多少の成長が残っていても通常問題ありません。ただし、もともと反対咬合である場合は身長が止まるのを待ってから治療を終了した方がいいでしょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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