COCOブログ

2023.06.24更新

子供

「子供に歯並びが遺伝しないか心配」「歯並びが悪くなるのを事前に予防したい」そんなお声をいただくことがあります。
歯並びが悪い原因には遺伝も関係していますが、実は遺伝だけが原因ではありません。
子供の歯並びを悪くしないためには、どのようなことが大切なのでしょう。今回は、歯並びと遺伝の関係・歯並びを悪くしないための対策について詳しくみていきましょう。

歯並びは遺伝するの?
まず最初に、歯並びは遺伝するものなのでしょうか。
顔や背の高さ・声が遺伝するように、歯並びも同様に遺伝します。
だいたい先天的な要因が8割・後天的な要因が2割程度と言われており、子供の容姿に「お母さん似」「お父さん似」があるように、歯並びもどちらかに似る可能性があります。
また、歯の大きさや顎の大きさ・上顎と下顎どちらが出ているか(出っ歯または受け口)も遺伝します。
遺伝が原因で歯並びが悪いケースの多くは、顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪い、または両親の上顎前突・下顎前突が遺伝しているケースです。

すきっ歯は頬杖によってもなる?
一方で、すきっ歯のように歯と歯の間が空いている場合には、遺伝的原因と後天的原因の両方が考えられます。
すきっ歯は、頬杖をつく習慣があったり、いつも同じ方向を向いて眠る習慣がある場合にもなることがあります。
このように、歯並びは遺伝で悪くなる場合と生活習慣が原因で悪くなる場合の両方があるといえます。

歯並びは生活習慣も影響
歯並びは、特に幼少期の生活習慣によっても悪くなります。お子さんに以下のような習慣がある場合は注意しましょう。
・指しゃぶり
・舌の癖(舌で前歯を押す・舌を出す)
・頬杖をつく
・姿勢が悪い
・固い食べ物を食べない
歯並びは、特に上記のような生活習慣が子供のときにある場合悪くなるといわれています。
子供に指しゃぶりや姿勢が悪くなりやすい・頬杖をつくといった癖がある場合には意識的に直すように心がけましょう。

固い物が嫌いなお子さんは要注意
また、固い物を食べずに柔らかいものばかり食べることで顎の発育が悪くなり、歯並びが悪くなることもあります。
人間の口は、奥歯で固い物をまずは左右にすり潰すようにかみ砕き、かみ砕いた食べ物を前歯に移動して上下運動によって噛み、咀嚼して飲み込むようにできています。
柔らかいものばかり食べていると、前歯だけで食べ物を噛んで飲み込むので、顎が発達しません。お子さんには、固い食べ物もバランスよく食べさせるようにしましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.06.17更新

歯並びの治療(矯正歯科)が原因で歯茎は下がる?

歯並びの治療(矯正歯科)が原因で歯茎は下がる?

特に「抜歯せずに顎を広げてしまった時」や「無理に力をかけて矯正してしまった時」などは、歯茎が下がりやすくなります。
矯正治療を行う時は、必ず診査・診断にて、周囲の骨や歯茎の状態もきちんと診なければなりません。歯以外の状態も考慮しないと、せっかく矯正治療を受けても歯茎が下がってしまうからです。

歯肉退縮とは
歯肉退縮とは、歯の周囲を覆っている歯周組織や歯茎が下がることで、歯根が露出してしまう状態です。主な原因として挙げられるのは、加齢や歯周病です。特に歯周病にかかったことのある方は、元から歯茎が下がっている傾向があるため、矯正治療を行うとさらに、歯茎が下がりやすくなります。

歯肉退縮によるリスクは?
見た目が気になる
「歯と歯の間に三角形のすき間(ブラックトライアングル)ができる」「歯が長く見える」「口元が痩せて見えるので老けた印象を与える」といった、見た目の問題が生じてしまいます。

知覚過敏が起きやすい
知覚過敏とは、ささいな刺激(歯ブラシとの接触や冷たいもの、熱いものなど)によって歯が痛くなったりしみたりする状態です。歯根にはエナメル質がないため刺激をもろに受けやすく、知覚過敏になりやすいのです。

歯根う蝕(虫歯)
歯根は本来、歯肉によって守られているため、歯冠と違ってエナメル質がありません。歯冠よりも繊細な歯根が、歯肉退縮によってむき出しになってしまうと、細菌が繁殖しやすくなります。歯根の虫歯は進行スピードが速いため、歯髄炎や根尖性歯周炎へ移行するリスクも高い傾向にあります。虫歯に気付いた際は、早めに歯科医院で治療を受けましょう。

歯周病の悪化
歯肉が退縮すると歯茎の中で細菌が増え、歯周病が進行してしまいます。
健康な状態では、食べ物を噛んだ時の力は、歯根の周囲にある歯槽骨(しそうこつ)や歯根膜(しこんまく)によって吸収されます。しかし、歯肉が退縮すると、歯周組織に噛む力が過度に伝わってしまうため、炎症が発生しやすくなります。その結果、歯がグラグラしたり、歯が抜けてしまったりします。

歯並び治療(矯正歯科)が原因で歯茎が下がるのはなぜ?
歯列矯正による歯肉退縮は、ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、発生する可能性があります。
歯槽骨が薄い
歯周病や過去の骨折・打撲、不適切な嚙み合わせなどが原因で、歯槽骨が薄くなることもあります。
歯槽骨は体内の骨とは違って、自己修復機能を持っていません。
歯列矯正を始める前から歯周病にかかっている場合は、すでに歯槽骨が薄くなっていることがあるため、注意してください。

歯周病が重症化している
歯周病になると、歯槽骨が溶かされ薄くなります。また、歯槽骨を覆う歯肉も退縮しやすくなります。また、ブラッシングが足りていないと歯周病の発症・重症化のリスクは上昇します。特に、歯列矯正中は歯磨きがしづらくなるため、歯周病のリスクが高くなってしまいます。

過度なブラッシング
ワイヤー矯正中は特に、取り付けたパーツが邪魔になって、うまくブラッシングができないといったトラブルが起こりがちです。その結果、口内の衛生環境が悪くなり、歯周病が進行してしまうこともあります。
ただし、ガシガシと力強くブラッシングをすると、歯茎を傷つけてしまいます。炎症も起こりやすくなるため、正しいブラッシング方法を身につけることが重要です。

矯正装置の衛生管理
マウスピースなどの矯正器具も歯と同じように、歯ブラシと歯磨き粉を使って綺麗に磨きましょう。力を加えすぎると変形したり壊れたりするので、マウスピースは優しく掃除しましょう。汚れた矯正器具を使い続けると、口内で細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

矯正装置が合っていない
ワイヤー型矯正装置が合わない、歯茎に当たっていたい、引っかかるなどのトラブルを放置すると、歯肉が傷付いたり退縮しやすくなったりします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.06.10更新

インビザラインのアタッチメントが取れる原因

「インビザラインのアタッチメントはすぐ取れてしまうのか」と心配される患者さまもいらっしゃいます。実際に、アタッチメントを装着後に取れてしまうことはあります。
アタッチメントが取れる原因は、以下のとおりです。

被せ物によるもの
アタッチメントを装着する歯に被せ物があると、元の歯の素材と比較して取れやすいです。そのため、被せ物をしている場合は、表面をザラザラにする、専用の接着剤を使用するなどして、取れにくい工夫をすることがあります。

マウスピースの着脱方法によるもの
マウスピースを着脱するときに、誤った方法で行うとアタッチメントが外れる原因となります。着脱の際、左右どちらかに圧がかかっていたり無理な力で着脱したりすると、アタッチメントが外れやすくなるので注意が必要です。
正しい着脱方法がわからない方は、歯科医院でマウスピースの正しい着脱方法の指導を受けるとよいでしょう。

噛み合わせによるもの
噛み合わせが深い場合、アタッチメントを装着した歯に、噛み合う歯が覆いかぶさることでアタッチメントが外れやすくなります。矯正治療により、噛み合わせの状態が改善されるので、状態にあわせてアタッチメントを装着します。

口腔内の汚れによるもの
アタッチメントの周囲が汚れたままだと、アタッチメントが劣化する原因となり、外れることがあります。そのため、口腔内全体をきれいに保つことが大切です。
食べ物によるもの
おせんべいや氷など、極端に硬い食べ物を食べると衝撃が加わり、アタッチメントが外れる原因になります。アタッチメント装着中は、硬い食べ物はできるだけさけたほうがよいでしょう。

インビザラインのアタッチメントが取れたときの対処法

インビザライン
もしアタッチメントが外れてしまったら、早めにかかりつけの歯科医院へご相談ください。アタッチメントは矯正治療を計画的にすすめるための大切な装具です。
アタッチメントが外れた場所によってはすぐに装着しなおす必要があるため、どこの歯のアタッチメントが外れたのか、併せて伝えましょう。すぐに装着しなおすのか、次回の通院日でよいのか確認し、治療を行います。

インビザラインのアタッチメントが取れないようにするために
マウスピースの正しい着脱方法を身につける
装着するときは、マウスピースを両手で持ち、歯に対して垂直に装着します。そうすることで、左右どちらかに力がかかることがなく、アタッチメントへの負担も減ります。装着するときは、歯で噛みしめて装着するのではなく、最後まで手で装着することも大切です。
また「チューイー」とよばれる、シリコン製の棒状のものがあります。チューイーをガムのように噛むことで、マウスピースをしっかりと歯に密着させることができるため、使用するとよいでしょう。
マウスピースを取り外すときは、奥歯の歯の裏側に親指や人差し指を入れて外します。歯の表面にアタッチメントがついているため、歯の裏側から外すことでアタッチメントが外れるリスクを減らすことができます。

歯磨きをしっかりと行う
アタッチメントは凹凸があるため、ふだんよりも汚れが溜まりやすいです。そのため、しっかり歯磨きをしないと、アタッチメントの劣化や虫歯になる場合があります。歯ブラシの毛先をこまかく動かし、毛先の向きを変えながら、凹凸部分の汚れを取るようにブラッシングすることを意識してください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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