COCOブログ

2022.11.24更新

インビザライン

結論からお伝えいたしますと、インビザラインの効果を実感しやすくなる時期は、治療を開始してから約1年経った頃です。インビザライン矯正治療の中盤から終盤にかけて、アライナーを取り外した時の見た目に違いを感じやすくなります。
「矯正効果が出るまで長いんだな…」と感じられた方も少なくないかもしれませんね。それでは、なぜインビザライン矯正治療の初期に効果を実感しにくいのでしょうか。

前歯は最後に動く?インビザライン治療初期に効果を実感しにくい3つの理由
インビザラインの効果を実感しやすくなる時期は、治療を開始してから約1年が経った頃と解説しました。一刻も早く歯並びを治したいと思って治療に取り組む方にとって、1年は長いと感じることと思います。そこで、ここでは、なぜインビザラインの治療初期に効果を実感しにくいのかについて解説します。
インビザラインの治療初期に効果を実感しにくい主な理由は、以下の3点です。
一気に歯を動かせないから
前歯は最後に動くから
治療計画が適していないから
これら3つの理由について、以下でそれぞれ詳しく解説します。治療初期に効果を実感しにくい理由を知ると、治療のモチベーションを保ちやすくなるので、ぜひ併せてご覧ください。

理由①:一気に歯を動かせないから
インビザライン治療では、一気に歯を動かすことができないため、治療初期に効果を実感しにくくなります。インビザラインは、アライナーと現在の歯並びとの間にわずかなズレを作り出すことによって、歯を動かしていくと解説しました。
ここで重要なことは、1枚のアライナーで動かせる歯の量。アライナー1枚で動かせる歯の量は、約0.25mm~0.35mmです。すなわち、歯を1mm動かすためには、約1ヶ月半~2ヶ月かかります。さらに、単純計算をすると、1年で動かせる歯の量は約6mm~7mmです。
「気が遠くなるな…」と感じられた方もいらっしゃるでしょう。しかし、アライナーと現在の歯並びとの間に、大きなズレを作ってしまうと、装着した際にパカパカしてしまい適切な圧力をかけられません。つまり、インビザラインでは、地道に少しずつ歯を動かしていく必要があるわけですね。
ただ、歯が6mm~7mm動けば、見た目の変化を感じやすくなります。そこまで長い道のりですが、1年後の見た目の変化を楽しみに一歩一歩頑張っていきましょう。

理由②:前歯は最後に動くから
インビザライン治療初期に効果を実感しにくい理由の1つとして、1番気になる部分の前歯は最後に動くことが挙げられます。前歯を綺麗に並べるためには、最初に奥歯を後方に移動させて、前歯部分にスペースを作らなければなりません。
上述したように、アライナー1枚で動かせる歯の量は、0.25mm~0.35mmなので、奥歯を後方に移動させるだけでもかなりの時間を要します。さらに、奥歯は口を開けても見えにくいです。そのため、本当に歯が動いているか分からないと不安になってしまう方もいらっしゃいます。
ただ、インビザライン矯正治療中は、頻度は少ないものの定期的に通院する機会があります。その際に、iTeroで口腔内をスキャンすれば、患者さま自身も歯の動きを確認できるので安心してくださいね。通院時に歯の動きをご自身で確認できれば、やはり治療継続のモチベーションに繋がります。

理由③:治療計画が適していないから
治療計画が不適当の場合も、もちろん治療初期に効果を感じられません。インビザラインの治療計画は、患者さま個人の歯型データやレントゲン写真を材料にクリンチェック(3Dシミュレーション)を行って立てられます。
しかし、治療計画を立てる際に、無理のある歯の動きを想定してアライナーを作製してしまっては、歯は正しく動いてくれません。それどころか、歯に余計な負担をかけてしまうことも。
上述したように、インビザライン治療中は定期的に歯医者へ通院し、歯が計画通りに動いているか確認します。そこで治療計画に無理があると判断されれば、治療計画を再度立て直し、軌道修正することになります。治療計画の誤りは、早期に対応することが重要なので、治療初期の通院は非常に重要です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2022.11.17更新

インビザラインは痛くない矯正治療?

インビザライン

インビザラインは痛くない矯正治療として、人気が高い治療方法です。確かに、ワイヤー矯正などに比べて、痛みが少ない治療方法といえます。
しかし、「痛くない」とは言い切れません。ワイヤー矯正ほどではないものの、痛みがでる可能性はあるのです。
痛くないという言葉だけで、インビザラインを選ぶと痛みがでたときに、治療をしたことを後悔してしまいます。
インビザラインを行うときは痛くないのではなく、痛みが少ない治療方法だということを覚えておいてください。

インビザラインは痛みが少ないといわれる理由
矯正治療は、装置を使って歯を動かして歯並びを整える治療です。歯を動かすために、装置で力をかけていきます。
ワイヤー矯正は歯にかける力が強いため、歯や顎の骨に圧力がかかるのです。そのぶん、強い痛みを感じる人も多くいます。
その点、インビザラインのマウスピースが歯にかける力は、緩やかです。歯の動かし方も少しずつのため、強い痛みを感じることは少ないといわれています。
また、ワイヤー矯正で使用する装置は金属です。金属は口の中の粘膜への刺激が強いため、それを痛みとして感じます。
インビザラインは、透明なプラスチックでできていて、かなり薄いです。金属でできたワイヤーよりも、違和感や口の中の刺激が少なくなっています。
インビザラインの痛みが少ない理由は、歯を動かす力が緩やかなことと、素材に関係しているのです。

歯列矯正の痛みの原因
痛みが少ないといわれているインビザラインでも、人によっては痛みがでる場合があります。

歯が動くときの痛み
歯は、歯茎の下の骨(歯槽骨)に支えられています。歯列矯正は歯に力をかけて、動かす治療です。
動かしたい方向に歯に力をかけると、歯を支えている骨が吸収されます。骨が吸収される際に、痛みの原因となる物質が放出されるのです。
痛みの原因となる物質の放出によって、歯を動かすときに痛みがでる可能性があります。初めて矯正装置を装着してから、3~6時間後に痛みがでることが多いです。
歯の動きが原因で起こる痛みのピークは1~3日。1週間ほどで痛みを感じなくなっていくことがほとんどです。

装置が粘膜にあたるときの痛み
矯正治療で装着している、装置の一部が口の内側や舌に当たって、その刺激が痛みに繋がっているケースもあります。
歯が動いていくうちに装置がずれることや、激しい運動をしたことで装置がずれてしまうこともあるのです。
装置が粘膜に当たって痛い場合は、早めに歯科医に相談をして、装置の付け直しや粘膜に当たらないように調整をしてもらいましょう。

傷ができたときの痛み
ワイヤー矯正のワイヤーが、刺さるなど装置があたって口の中に傷ができると、当然ですが痛みがでます。
口の中の傷は、口内炎の原因の1つです。口内炎になってしまうと、痛みが長引いてしまいますし、そこに装置があたると余計に痛みがでます。
矯正中に感じる痛みが、装置が当たっている場合は我慢しないで、歯科医で対処してもらうようにしましょう。

インビザラインで「痛い」と感じるタイミング
インビザラインは、装置の違和感や痛みが少ない治療といわれていますが、歯を動かすときの圧迫感から、痛みを感じるケースも少なくありません。
インビザラインで、痛みがでるタイミングについて解説していきます。

治療開始時期
インビザラインで治療で、最初に痛みを感じるのは、初めてマウスピースを装着したときです。
マウスピースを装着することで、理想の歯並びにするために歯を動かし始めます。歯を動かすときにかかる圧迫感が痛みの原因となるのです。
また、他の矯正方法と同じように、歯を動かすために骨の吸収が起きることで、痛みがでてくる可能性もあります。

新しいアライナーを装着したとき
インビザラインのマウスピースは、1~2週間のサイクルで新しいものに交換しながら、歯並びを理想の形に近づける治療です。
マウスピースの形は、1つ交換するごとに形が少しずつ変わるため、それまでと別の方向に力が加わります。
交換前と違う方向に力が加わるため、新しいマウスピースを装着したときに、痛みがでるのです。

長時間アライナーを装着しなかった後
インビザラインのマウスピースは1日20~22時間以上の装着が、治療をスムーズに進めるうえて重要なポイントになります。
長時間マウスピースを装着しないでいると、歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こすのです。
後戻りをした状態で、久しぶりにマウスピースを装着しようとすると、後戻りをした部分に強い圧力を感じることで痛みがでることがあります。
後戻りの程度が少しであれば、痛みは少なくリカバリーも可能です。しかし、後戻りが大きくなってしまうと、痛みも強くなります。
マウスピースを外している期間が長く、久しぶりに装着したときに強い痛みがでる場合は、装置が合わなくなっている可能性があるのです。
その場合は、マウスピースを作り直して再度治療計画を立て直す必要がでてきます。装着時間は、できるだけ守るようにしましょう。

アタッチメントがあたる
インビザラインでは、マウスピースの力がしっかり歯に伝わるように、歯の表面にアタッチメントという器具をつけます。
アタッチメントはプラスチック素材でできている、小さい突起物です。アタッチメントをつけると、歯の表面に凹凸が生まれます。
アタッチメントの凹凸が、唇や頬の内側にあたることで痛みがでる場合があるのです。この場合も、歯科医で相談をして下さい。
アタッチメントの縁を削って、装置があたるのを軽減する処置をしてくれるはずです。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2022.11.10更新

矯正治療

部分矯正に限らず、矯正治療は「痛い」「辛い」というイメージがありますよね。
痛いことが嫌で矯正治療を躊躇している人も多いでしょう。
今回は、部分矯正中に感じる痛みの種類や原因を紹介します。
また、痛みが続く期間や痛みを和らげる方法についても合わせて紹介しています。
痛みが怖くて矯正を始めることができない方や矯正期間中の痛みに悩まされている方は参考にしてください。

部分矯正による痛みの種類
部分矯正で感じる痛みには3つの種類があります。
・歯が動くときの痛み
・歯が接触するときの痛み
・矯正器具による痛み
それぞれ痛みの原因が違ってきます。

歯が動くときの痛み
矯正器具を装着しているときは、歯が少しずつ動いていきますが、その際に痛みを伴うことがあります。
原因は歯が溶ける際に、痛みを感じさせる物質が分泌されるためです。
歯は骨の中に埋まっており、少し力を加えた程度では移動しません。
しかし、ワイヤーやマウスピースなどの矯正器具を装着して、歯に負荷を加えることで少しずつ移動していきます。
矯正器具を装着している最中は、歯の周囲にある歯根膜が正常な状態に戻ろうとしますが、その際に、負荷が加わる側の骨が溶けて、反対側に新しい骨が形成されます。
上記の流れの中で、骨が溶ける際に痛みを感じる物質が分泌され、その際に痛みを感じることがあります。

歯と歯が接触するときの痛み
矯正治療中は、上下の歯が接触するときにも痛みを感じることがあります。
矯正中は、歯の周辺組織が敏感です。
そのため、食事のときの咀嚼(そしゃく)やスポーツや日常生活の中で不意に上下の歯が接触すると、その衝撃で痛みを感じることがあります。

矯正器具による痛み
矯正器具が口腔内に当たることで、痛みを感じることもあります。
マウスピース矯正ではなく、主にワイヤー矯正での治療の際に感じる痛みです。
ワイヤー矯正は歯の表面に金属の矯正器具を装着するため、口の内側や舌に接触することがあります。
何度も接触が繰り返されると、口内炎ができてしまい、口内炎による痛みを感じることもあります。
矯正器具は同じ場所に固定されているので、1度口内炎ができてしまうと、同じ部分に何度も接触するので完治しにくいです。
ワイヤー矯正の場合は、金具やワイヤーで口の中を怪我しないように注意が必要です。
時間が経過するともに、口の中に器具が馴染むようになることで、傷や口内炎ができにくくなります。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の痛みの違い
「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」で痛みの程度にほとんど違いはありません。
どちらも歯に継続的に力をかけて歯を動かしていくので、両方とも痛みを感じることがあります。
ただし、歯を動かす距離が短い症例の場合は、歯に強い力がかからないため、痛みを感じないこともあります。
また、ワイヤー矯正は金属ですので、矯正器具が接触することによる痛みを感じることはあります。

部分矯正で痛みが続く期間
個人差はありますが、矯正器具を付け始めてから数時間で痛みを感じはじめ、3~4日間がピークと言われています。
そこから徐々に痛みは和らいでいき、1週間経過すると痛みは感じなくなります。

部分矯正による痛みを抑える方法
部分矯正による痛みを抑える方法は4つあります。
・矯正用ワックスを使う
・痛み止めの服用
・氷で冷やす
・柔らかい食べ物を食べる

矯正用ワックスを使う
ワイヤー矯正で矯正器具が口腔内に接触することで痛みを感じる場合は、矯正用ワックス(歯科矯正用粘膜保護剤)がおすすめです。
矯正ワックスを矯正器具に塗ることで、粘膜を保護して痛みを軽減できます。
矯正を始めるときに歯医者さんから処方されることもあれば、インターネット通販で購入することもできます。

痛み止めの服用
市販の痛み止めを飲むことで痛みを抑えられます。
しかし、痛み止めを服用すると、薬の作用によっては歯が移動しにくくなってしまうこともあります。
痛み止めを服用するときは、担当の医師に必ず確認するようにしましょう。

氷で冷やす
痛みを感じるときは、頬を氷や保冷剤で冷やすことで痛みを軽減させることもできます。
寒冷による麻痺作用があるためです。
ただし、冷やしすぎは皮膚が低温火傷を起こすの可能性があるので注意してください。

柔らかい食べ物を食べる
柔らかい食べ物を食べて、歯への負担を軽減しましょう。
硬いものは細かく切って食べることもおすすめです。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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