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2024.07.31更新

市販のマウスピースで部分矯正はできる?

インターネットやドラッグストアで購入できる市販のマウスピースは、手軽に入手でき、価格も3000円前後と非常に安価です。一方で、一般的な歯科矯正治療は80万〜100万円と高額であるため、安価な市販のマウスピースに魅力を感じる人も多いでしょう。市販のマウスピースは歯型を取る必要がなく、購入後すぐに使用できるという手軽さがメリットです。

市販のマウスピースに効果はあるのか?
市販のマウスピースが必ずしも歯並びを改善するわけではありません。市販のマウスピースは、歯型を取っていないため、個々の口腔内に合っていないことが多く、使用すると歯が痛くなったり、かみ合わせが悪くなったりするリスクがあります。本来、市販のマウスピースは、いびきや舌の沈下を防止するためや、くいしばりや歯ぎしりによる歯の摩耗を防ぐために使用されるものです。

さらに、市販のマウスピースは柔らかすぎて変形しやすいため、歯に適切な力をかけ続けることができません。そのため、歯列や出っ歯の改善には期待できません。

出っ歯には歯科医院のマウスピースが良い理由
専門的な検査が受けられる

歯科医院でのマウスピース矯正では、事前にレントゲン撮影、歯型採取、口腔内写真、むし歯・歯周病の検査を行います。これにより、個別の状態に合わせた治療が可能で、必要に応じてむし歯や歯周病の治療を優先させることができます。

ゴールを見据えた治療計画が立てられる

矯正治療では、事前の検査結果をもとに歯の移動をシミュレーションし、計画を立てます。このシミュレーションにより、治療後の状態をイメージしやすく、抜歯の必要性も確認できます。

カスタマイズされたマウスピースで適切に歯を誘導できる

歯科医院で作製されるマウスピースは、個別に型採りされたオーダーメイド品です。ぴったりと合うため、隙間がなく、むし歯や歯周病のリスクを軽減しながら、歯列改善が可能です。

治療中のフォローが受けられる

歯科医院でのマウスピース矯正では、定期的なチェックが行われ、治療中のトラブルにも対応できます。一方、市販のマウスピースは自己判断での使用になるため、問題に気づかず、対応が遅れるリスクがあります。

アタッチメントを使って確実に歯を移動できる

歯科医院でのマウスピース矯正では、アタッチメントを使用します。アタッチメントは歯に矯正力を効果的にかけるために装着され、確実に歯を移動させることができます。市販のマウスピースにはこの機能がないため、歯並びの改善は難しいです。

市販のマウスピースは手軽さと安価さが魅力ですが、確実な歯列改善を目指すには、歯科医院での治療が必要です。

 

 

 

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.07.24更新

インビザライン矯正後に欠かせない保定装置「ビベラリテーナー」

インビザラインによる矯正治療は、歯が理想的な位置に移動した段階で治療が終了するわけではありません。矯正治療後は必ず「後戻り」のリスクがあり、そのために保定が必要です。インビザラインには専用の保定装置「ビベラリテーナー」が用意されています。

矯正治療後の歯の後戻りとは
後戻りとは、インビザラインでの矯正治療が終了した後に、歯が治療前の不正な咬合状態に戻ることを指します。後戻りの要因として、以下のものが挙げられます。

軟組織
口腔周囲筋の力のバランスによって歯の位置や歯列が維持されています。矯正治療による歯の移動は、このバランスを変えるため、後戻りが起こることがあります。

咬合
矯正治療によって適切な咬合関係が得られない場合、咬合力が不正な位置へ歯を移動させることがあります。

顎顔面と咬合の成長
矯正治療後に顎顔面が成長すると、歯列が成長に合わせて変化し、歯並びが乱れることがあります。

支持組織
矯正治療によって動いた歯は、歯槽骨、歯根膜、歯肉繊維などの支持組織が変化します。これらの組織が新しい位置で安定するには時間がかかり、固定が不十分なうちに矯正力が解除されると、元の位置に戻ろうとする力が働きます。

保定とは
保定とは、矯正治療で移動した歯をその位置に保持し、安定化させることです。矯正治療が終了しても、後戻りの可能性があるため、保定装置(リテーナー)を使用して歯を安定させる必要があります。インビザラインには専用のビベラリテーナーがあり、装着してもほとんど痛みを感じません。

治療終了後の最初の1年間は後戻りが起こりやすいため、セルフケアや食事の時以外はリテーナーを装着することが推奨されます。支持組織や咬合関係が固定された後は、徐々に装着時間を減らしていきます。リテーナーは薄く、破損しやすいため、破損した場合は再作製が必要になることがあります。

ビベラリテーナーとは
ビベラリテーナーは、インビザライン専用のリテーナーで、治療後の歯列に合わせて印象を取って作製する方法と、インビザラインのクリンチェックデータから作製する方法があります。透明なマウスピースタイプで目立ちにくく、取り外しが可能です。装着する際には、左右均等に優しく力をかけて手指で装着します。

ビベラリテーナーは3か月ごとに新しいものに交換し、1回に3セットが提供されます。価格は医院によって異なりますが、3セットで数万円が相場です。他の保定装置と併用可能で、ホームホワイトニングや歯ぎしり防止、フッ素塗布用のトレーとしても使用できます。

ビベラリテーナーと他のリテーナーとの違い
舌側線のワイヤー固定は保定効果が高いものの、大臼歯の保定が不完全で後戻りの可能性があります。また、デンタルフロスの通しにくさがデメリットです。ビベラリテーナーは大臼歯まで保定でき、清掃性が良く、破損が目で確認しやすい点も優れています。ただし、装着しないと保定効果が発揮されないため、効果は患者自身の管理に委ねられます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.07.17更新

インビザラインで歯が動く仕組み

インビザラインによる歯の移動の仕組みは、従来のワイヤー矯正と基本的な原理は同じですが、力のかけ方に違いがあります。インビザラインでは、まず口腔内の歯列データを専用ソフトで解析し、理想的な歯列をゴールとして設定します。現状の歯列から理想の歯列に向かって、数個から数十個のマウスピースを製作し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。それぞれのマウスピースは現状よりも少し理想に近い形状をしており、その形状の差によって歯に力がかかります。

インビザラインには、特殊な強化プラスチック「SmartTrack素材」が使用されており、持続的に弱い力をかけることで歯をゆっくりと移動させることが可能です。また、歯の形状やアタッチメントとマウスピースの密着性が高いため、歯の移動量を細かく調整でき、従来のワイヤー矯正で見られた歯根吸収のリスクがほとんどありません。

インビザラインの補助装置で歯が動く仕組み
インビザライン治療では、歯を効率的に動かすために補助装置を使用することがあります。

アタッチメント

アタッチメントとは、治療中に歯面に付与される歯と同色の小さな突起物です。コンポジットレジン製で、歯の軸や角度を調整し、理想的な歯列への移動をサポートします。アタッチメントはテンプレートという無色透明な装置を使用して歯面に付与されます。このアタッチメントの形状とマウスピース内面の対応部分の形が微妙に異なるため、矯正力がかかります。

顎間ゴム

治療中に補助的な力をかけるために、上顎と下顎の歯にゴムをかけることがあります。これにより、出っ歯や受け口、左右の横ずれを改善します。ゴムの弾性力を利用して歯を目的の位置に移動させ、しっかりとした咬合を確立します。

Ⅱ級ゴム: 上顎前突(出っ歯)の症例で使用。上顎の犬歯と下顎の第一大臼歯にゴムをかけ、上顎を後方へ、下顎を前方へ引っ張ります。
Ⅲ級ゴム: 反対咬合(受け口)の症例で使用。下顎の犬歯と上顎の第一大臼歯にゴムをかけ、上顎を前方へ、下顎を後方へ引っ張ります。
クロスゴム: クロスバイトやシザーズバイトなどの左右にずれている歯列の症例で使用。上顎と下顎の同じ歯の頬側や舌側、口蓋側にゴムをかけて矯正力をかけます。
垂直ゴム: 開咬の症例で使用。上顎と下顎の同じ歯の頬側にゴムをかけ、上下の歯を垂直方向に引っ張ることで矯正力をかけます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.06.27更新

知覚過敏を引き起こす原因

知覚過敏を引き起こす要素

歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、知覚過敏を引き起こす主要な要因です。この癖が続くと、歯に強い力がかかり、エナメル質に大きな負担がかかることで、エナメル質に傷や亀裂が生じることがあります。また、歯に不適切な力がかかることで象牙質が露出し、「くさび状欠損」を引き起こすことがあります。くさび状欠損は、主に犬歯の唇側面や小臼歯の頬側面に見られ、歯ぎしりや食いしばり、強いブラッシングが原因です。象牙質が露出すると、外部からの刺激が神経に伝わり、痛みを感じるようになります。歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多いため、自分で気づきにくいかもしれません。以下の症状がある方は、知らず知らずのうちに歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。

・被せ物や詰め物が取れやすい
・頬の内側に白い線がある
・歯が割れたことがある
・朝起きたときに顎がだるく感じる
・歯周病が治りにくい
・肩こりや頭痛がある

歯茎の退縮
健康な歯茎は象牙質を覆い、外部からの刺激から守っています。歯茎の退縮の原因として、歯ぎしり・食いしばりの他に以下の要因が考えられます。

歯周病
歯茎が退縮する主な原因は歯周病です。歯周病は細菌感染が原因で歯茎に炎症が起きる疾患で、時間をかけて進行するため「サイレントキラー」と呼ばれます。歯周病になると、歯茎が赤く腫れ、出血や口臭の症状が現れます。進行すると歯茎が退縮し、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜けることもあります。

不適切なブラッシング
毎日の歯磨きは非常に重要ですが、不適切なブラッシングによって知覚過敏が引き起こされることがあります。力を入れてゴシゴシと磨いたり、研磨剤入りの歯磨き粉を使用すると、歯面を傷つける可能性があるため、適切な力で磨くことが大切です。

知覚過敏の治療法
知覚過敏の症状は、歯周病や加齢、不適切なブラッシング、歯ぎしりや食いしばりなどでエナメル質がすり減り、象牙質が露出することで引き起こされます。歯科医院での知覚過敏の処置には、以下のようなものがあります。

薬の塗布
象牙質が露出した部分にしみ止めの薬を塗布することで、歯髄に刺激が伝わりにくくなります。

詰め物をする
歯の根元がくさび状に欠けている場合、歯科用プラスチックで詰め物を行います。

歯周病の治療
歯周病が原因で歯茎が退縮している場合、歯周病の治療が必要です。

フッ素塗布
フッ素は歯質を強化する作用があり、知覚過敏を抑える効果が期待できます。

かみ合わせの調整
かみ合わせが原因で知覚過敏が生じている場合、強く当たっている部分を削り調整します。

ナイトガード
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合、ナイトガードを装着することで歯のダメージを軽減します。

神経をとる
知覚過敏の症状が強く、日常生活に影響が出る場合は、神経を取る治療を行うことがあります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.06.20更新

親知らずを抜歯すると小顔になる?

親知らずを抜歯したことが原因で顎の骨が小さくなることはほとんどありません。エラが張っている方や頬骨が大きく出ている方は、親知らずの抜歯による小顔効果があると言われることもありますが、医学的な根拠はありません。エラの部分に相当する下顎骨は、親知らずが生えている部分とは離れているため、抜歯の影響は極めて軽微です。

親知らずを抜歯した後、歯が生えていた部分の骨が退縮することはありますが、フェイスラインに影響を与えるほどの変化にはなりません。ただし、親知らずの抜歯によって噛み合わせが変わり、肥大していた咬筋が小さくなるなどの間接的な影響は出る可能性があります。また、親知らずが原因で歯肉や歯槽骨に炎症が生じていた場合、抜歯と治療によって腫れが治まり、小顔になったように見えることがあります。この場合、元々小顔だった人が親知らずの炎症によって腫れていただけであり、親知らずの抜歯によって小顔になったわけではありません。

顔の大きさやフェイスラインは骨格の成長によってほとんど決まっているため、親知らずの抜歯で大きく変化する可能性は低いです。親知らずを抜歯すること自体には多くのメリットがありますが、問題がない親知らずを小顔目的で抜歯することにはデメリットがあります。親知らずは抜歯しなくてよい場合もあり、親知らずを残すことにもメリットがあるため、抜歯するかどうかは正しい知識をもとに慎重に検討することが重要です。

親知らずとは
親知らずは医学的には智歯や第三大臼歯と呼ばれ、18~20歳頃に生えてくる3番目の奥歯です。親知らずは28本の歯が生え揃い、骨格の成長が止まった後に生えてくるため、他の歯を押しのけて不規則な生え方になることがあります。親知らずが傾いて生えたり、歯肉に埋まっていたりすることで周囲の組織が炎症を起こす智歯周囲炎が発生し、口腔内に悪影響を与える場合には抜歯が必要です。顎の骨が小さい小顔の方では、親知らずが生えるスペースが少ないため、不規則な生え方になったり、親知らずが生えてこないことがあります。

親知らずを抜歯するメリット
親知らずが原因で口腔内に問題が生じる前に、予防的に抜歯することにはいくつかのメリットがあります。小顔効果は期待できなくても、口腔の健康維持には有効な治療方法です。以下に親知らずの抜歯による主なメリットを解説します。

むし歯や歯周病予防につながる
親知らずは口腔内の一番奥に生えるため歯磨きがしづらく、歯科治療もしにくいため、むし歯や歯周病になりやすいです。親知らずと隣接する第二大臼歯との隙間もケアしにくくなるため、第二大臼歯を守るために予防的に抜歯するケースがあります。特に親知らずが半分以上歯肉に埋まっていたり、傾いて第二大臼歯の奥に隠れている場合には、食べ物が詰まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。歯磨きがしづらい・歯間ブラシが入れにくい場合は、むし歯になる前に抜歯を検討しましょう。

口腔内の炎症を抑える
親知らずが傾いたり横向きに生えたりすると、歯肉を傷つけて智歯周囲炎を引き起こします。智歯周囲炎の症状は慢性的な痛みや出血で、出血した場合には細菌感染を生じることもあります。親知らず周辺で増殖した細菌が口腔内の他の部位に悪影響を与えたり、血管から体内に侵入することもあります。慢性的な歯茎の炎症や腫れがある場合には、親知らずの抜歯によって再発のリスクを軽減できます。

口臭予防につながる
歯磨きがしづらい親知らずの周辺には歯垢がたまり、口臭の原因となります。口臭の主な原因は歯垢そのものではなく、歯垢を餌に増殖する細菌の老廃物です。細菌が増殖すると歯周病につながり、細菌の出す老廃物によって口臭も悪化します。口臭は自分よりも周りの人に与える不快感が大きく、コミュニケーションに問題を生じることもあります。口臭予防には毎日の歯磨きが重要ですが、歯磨きがしづらい親知らずがある場合は抜歯が根本的な治療方法になります。

顎関節症の予防になる
親知らずが原因で噛み合わせが悪くなると、顎に負担がかかり顎関節症になることがあります。横向きに生えてくる親知らずに第二大臼歯が押されて歯並びが乱れたり、親知らずのせいで噛みづらく片側だけで噛む癖がつくと、顎関節に過剰な負担がかかります。顎関節症は放置すると重症化し、食事や会話が難しくなりますので、親知らずが原因で噛み合わせに問題がある場合には早めの抜歯を検討しましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.06.13更新

インビザラインのパッケージ

マウスピース矯正のインビザラインシステムでは、さまざまなパッケージが用意されています。歯列不正には軽度から、抜歯を伴う重度のものまでさまざまなケースがあります。

インビザラインエキスプレス
アライナー7枚で対応できるごく軽度の症例に適しています。主に前歯の矯正に使用され、プチ矯正の意味合いが強いです。

インビザラインライト
アライナー14枚で軽度の症例に対応できます。1回までアライナーの作り直しが可能です。14×2ステージで、合計28枚のアライナーで歯を動かします。

インビザラインモデレート
アライナー26枚以内で対応できる症例に適しています。3年以内に2回までアライナーの作り直しが可能です。26枚×3ステージで、合計78枚のアライナーで歯を動かします。多くの症例に対応できますが、臼歯の遠心移動や抜歯が必要な症例、重度の歯列不正には対応できないことがあります。

インビザラインコンプリヘンシブ
アライナーの枚数指定はありません。5年以内であれば何度でもアライナーの追加作成が可能です。抜歯症例や遠心移動を伴う症例にも対応できます。

作り直しの主な理由
インビザラインの作り直しが必要となる主な理由は以下の通りです。

症状の変化や進行
治療中に歯の状態や咬合が変化した場合、または治療計画の進行によって作り直しが必要となることがあります。歯の移動が予想よりも速かったり遅かったりする場合にも新たな修正が必要です。

不適切なフィット感
マウスピースが正しくフィットしていない場合、治療効果が十分に得られない可能性があります。マウスピースが緩んだり、適切な圧力をかけられていない場合には、作り直しが必要です。

トラブルや破損
マウスピースに亀裂や破損が生じた場合、または不適切な使用方法によってトラブルが発生した場合には、作り直しが必要です。継続的な治療効果を確保するためには、マウスピースの状態を良好に保つことが重要です。

治療計画の変更
治療の進行に応じて、治療計画や目標が変更されることがあります。歯の移動や咬合の改善に応じて、新たな調整や作り直しが必要です。

症例の複雑さ
一部の症例では、歯並びの矯正に時間と努力が必要となります。特に複雑な症例では、治療の過程で作り直しや修正が必要です。
これらの理由から、インビザラインの作り直しが必要になることがあります。適切なタイミングで作り直しを行うことで、より効果的な矯正治療が実現します。医師との相談や定期的な経過観察を通じて、最適な治療計画を進めることが重要です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.05.21更新

親知らずと歯並びの関係とは?

親知らずと歯並びの関係
親知らずは、歯並びに影響を与える可能性があるため注意が必要です。
親知らずは、永久歯が生えそろったあとに生えてくる歯です。したがって、永久歯が生えたての頃は歯並びがきれいだったのにもかかわらず、親知らずによって歯並びが崩れてしまうケースもあるとされています。
とくに顎が小さい方の場合、親知らずが生えてくることで歯のアーチが圧迫されてしまいます。狭い歯列に親知らずという新たな歯が生えてくることで、歯列に歯が収まりきらなくなれば、歯同士が重なってしまうことにもつながるでしょう。
また、親知らずの生えるスペースが少ないと、親知らず自体の向きが正常でなくなるケースもあります。きれいな向きで生えてこられず、横や斜めに傾いた状態で生えてくるということです。
横向きや斜め向きで生えてきた場合も、ほかの歯を圧迫するため、次第に歯並び全体が悪くなっていく可能性があります。

歯並び以外にも親知らずが与える影響

親知らずの影響①:噛み合わせ
1つ目に挙げられるのが、噛み合わせです。親知らずは、上下左右で最大4つ生える可能性のある歯です。
すべて生えるとは限らないため、場合によっては「上の左の奥にだけ親知らずがある」というように一部の親知らずのみが生えるケースもあります。一部のみ生えてきた場合、噛み合わせが悪くなり、食べ物を噛みにくくなることにもつながります。

親知らずの影響②:虫歯や歯周病などのリスク
続いて挙げられるのが、虫歯や歯周病などのリスクです。親知らずは、歯磨きの際にブラッシングしにくい位置に生えてきます。親知らずのブラッシングが不十分となることで、虫歯や歯周病にかかるリスクも上昇しやすくなります。

親知らずの影響③:痛み・腫れ
続いて挙げられるのは、痛み・腫れです。前述のとおり、親知らずがあると虫歯や歯周病にかかりやすくなるため、疾患によって歯が痛む可能性が高まります。
また、親知らずは本来歯が生えない場所に生えてくる歯でもあります。不自然な場所に歯が生えることで、周りの歯や骨、歯茎を圧迫し、痛みにつながってくるケースもあるでしょう。

親知らずの影響④:口内炎
続いては、口内炎です。親知らずの生え方が正常でないと、親知らずによって頬の粘膜が刺激され、口内炎につながるケースがあります。
また「上の奥歯は親知らずが生えているが、下の奥歯には生えていない」といった片方だけ生えているケースの場合、片方の親知らずによってもう片方の歯茎を噛んでしまうことが多くなります。
親知らずで何度も歯茎を噛んでいるうちに口内炎となり、痛みを引き起こしてしまうケースも考えられるでしょう。

親知らずの影響⑤:口臭
親知らずがあると、口臭を引き起こすケースもあります。口臭につながるケースの1つ目は、歯と歯の間に食べ物が挟まった場合です。親知らずが横向きや斜め向きで生えている場合、親知らずと1つ手前にある歯との間に食べ物が詰まった際、歯ブラシで取り出すのが困難になります。食べ物が詰まったままになると、やがて腐敗して悪臭を放つようになり、口臭へとつながるのです。
口臭につながるケースの2つ目として、歯肉から中途半端に親知らずが出ている場合が挙げられます。このケースの場合、歯肉と親知らずの間に食べ物が詰まりやすくなります。すると先ほど同様に、掻き出されなかった食べ物が腐敗して悪臭を放ちやすくなるのです。

そもそもなぜ親知らずは生えるの?
親知らずが生える理由は、昔と今の食習慣の違いにあります。昔の人々は、動物の生肉や穀物、木の実といった硬い食物を中心に食べていました。硬いものを中心に多く摂取していたため、顎の骨が今よりも発達しており、親知らずが入るためのスペースも十分に確保されていました。
しかし現在では、昔よりも柔らかいものを多く食べるようになっています。結果、昔よりも「食べ物をよく噛む」という習慣が少なくなり、顎が発達しにくくなりました。顎が昔ほど発達しなくなったことで、親知らずの生えるスペースがなくなり、異常な形で生えやすくなったのです。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.05.14更新

歯並びの悪化につながりかねない「5つの悪習慣」

20年以上も生きていれば誰にでもその人なりの癖はあるものですが、もしかするとその癖は「歯並びを悪化させる悪習慣」かもしれません。歯並びや噛み合わせは、お口の環境や生活習慣によって徐々に変わっていきます。この変化は、数ヶ月から数年かけてゆっくりと進むため、あなた自身も気づかないうちに「歯並び悪化」の道をたどっているかもしれないのです。

歯並びが崩れる原因は虫歯や歯周病だけではない
虫歯や歯周病で歯を失った場合、その状態を放置していると、徐々に両側の歯が倒れてきて歯並びや噛み合わせが崩れていきます。防ぐには入れ歯やブリッジ、インプラントなどを使って支えを作らなくてはいけません。
しかし、歯並びが崩れる原因は他にも存在し、日常生活に潜んでいる場合もあります。自分では気づきにくいものもありますので、ぜひこの機会にチェックして、当てはまるものがあれば早めの改善を心がけましょう。

日常生活に隠れている歯並びが崩れる5つの要因
歯並びの崩れにつながる癖や行動をご紹介します。あなたが普段どのような生活を送っているかを思い出して、一つ一つチェックしていきましょう。

1. 頬杖や猫背などの姿勢の癖
頬杖は、下顎の位置を無理やり変える行為であり、お口周りの筋肉や顎関節に大きな負担をかけます。安定して噛める位置が分からなくなると、噛み合わせが崩れて徐々に歯並びにも影響します。
噛み合わせの崩れは使用する筋肉の負担の差にもつながるため、それが原因でお顔の見た目が左右非対称になるケースも少なくありません。
また、姿勢の癖では「猫背」にも注意が必要です。
下顎は顎関節に引っ掛かった状態でぶら下がっており、筋肉の力によって上下左右に動きます。 背筋を真っすぐにして座り、リラックスしながらお口を少しだけ開けた状態は、もっとも負担がかからない位置とされており、専門的には「安静位」といいます。猫背の場合はいくら気持ちがリラックスしていても下顎が前にズレてしまうため、安静位には含まれません。噛む位置が変わることから、噛み合わせや歯並びの崩れを引き起こすリスクは高いといえるでしょう。

2. 偏食やよく噛まないなどの食事習慣
食事習慣は歯並びや噛み合わせに影響を与えやすく、デコボコの歯並びが昔よりも増えた原因は食文化の変化ともいわれています。
よく噛んで食べることは脳を活性化するために良いといわれているのですが、メリットはそれだけではありません。歯を支える組織の成長にも役立っており、歯ごたえのあるものを噛む回数が多ければそれだけ顎が成長しやすくなります。
反対に柔らかいものばかりを食べていると、組織に伝わる刺激が少ないことで、顎の発育不全を引き起こす場合があります。歯が並ぶスペースが不足して歯が重なって生えるリスクが高くなるため、注意が必要です。
また、よく噛まずに飲み込む行為は歯並びや噛み合わせへの悪影響だけでなく、胃腸の負担を増やして栄養の吸収率を下げてしまいます。食事の際には30回以上噛むことや、飲み物で流し込まないようにするなど、ご自身で意識的なルールを決めて習慣づけることをおすすめします。

3. うつ伏せ寝や歯ぎしりなどの睡眠習慣
うつ伏せ寝は頬杖と同じように下顎がズレた状態が続くため、噛む位置が不安定になる傾向にあります。
また、就寝中におこる歯ぎしりは体重のおよそ2倍もの力が歯や顎関節にかかることがあります。その状態が長く続けば続くほど歯並びや噛み合わせの崩れにつながってしまうのです。神経を取った歯は欠けたり割れたりする可能性が高いため、お口の中にある場合は特に注意しなければいけません。
歯ぎしりの習慣がある場合は、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースを使用して歯や顎関節へのダメージを予防してみてはいかがでしょうか。

4. 口呼吸や舌が正しい位置にないなどのお口周りの癖
空気の動きによって歯に圧がかかる口呼吸は、出っ歯や受け口などを引き起こす可能性があります。1回や2回では何も変化はおこりませんが、常に圧がかかっている状態を続けると歯並び悪化のリスクが高まるため、十分に注意しなければいけません。お口の中が乾燥し唾液量が少なくなることで、虫歯や歯周病のリスクが上がり、それが歯並びや噛み合わせの崩れにつながる場合もあります。
また、唇を噛んだり、舌を前に押し出したりなど口周りの癖がある場合も、前歯が外側に出やすいため、やはり注意が必要です。
お口周りの癖を改善しなければ、たとえ矯正治療で歯をキレイに整えたとしても再び崩れる可能性があることから、トレーニングを並行してすすめる場合もあります。

5. 喫煙習慣
タバコには有害物質が多く含まれていますが、特に歯ぐきに対するダメージが大きいとされています。喫煙によってお口の中の血流が悪くなると、歯ぐきを健康に保つうえで欠かせない酸素や栄養素が届きにくくなり、歯周病を引き起こす可能性が考えられます。重症化して歯がグラつくと歯並びの崩れにつながるため、歯列矯正の専門家の立場から申し上げると、「喫煙習慣」自体を見直していただきたいというのが本音です。
ニコチン中毒になるとストレスがたまりやすくなり、食いしばりや歯ぎしりにもつながります。その結果、歯や顎関節に余計な負担がかかって歯並びの崩れがおこるケースも珍しくありません。歯並びや噛み合わせの悪化を防ぐことはもちろんですが、全身の健康のためにも、ぜひ禁煙にトライしてみてください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.04.25更新

ほうれい線と歯並びは関係がある?

ほうれい線は、歯並びと直接的な関係はありません。しかし、中には歯並びや噛み合わせの問題によって、年齢に関わらずほうれい線が目立ってしまうことがあります。
例えば、噛み合わせが悪い重度の出っ歯や受け口などの不正咬合の場合、咀嚼がうまくできないことから、食事の際に十分に噛まない癖が定着してしまいがちです。
咀嚼をあまりしないことで、頬骨に繋がっている咬筋が衰え、頬のたるみやほうれい線が強調される可能性があるとされています。 また、ほとんどの不正咬合で見られる口呼吸もほうれい線に繋がることがあります。口を開けた状態での呼吸が続くと、唇を閉じる時に働く「口輪筋(こうりんきん)」という筋肉が衰えてしまいます。口輪筋は、頬筋などの表情筋と繋がっている重要な筋肉です。この口輪筋が衰えることで、皮膚がたるんでほうれい線が目立ったり、口角が下がったりするリスクがあるのです。

ほうれい線が目立ちやすい歯並び
噛み合わせに関係なく、ほうれい線が目立ちやすいとされている歯並びは、主に上の前歯が前方に突出している重度の出っ歯(上顎前突)と、上下の歯が前方に突出している口ゴボ(上下顎前突)です。
出っ歯や口ゴボは、上顎の歯列が前方に突き出ています。これにより、鼻の下である人中から上唇が皮膚ごと前に押し出されるため、境目となるシワが強調されてほうれい線が目立ちやすくなるのです。
ほうれい線は加齢や生活習慣によっても深くなりますが、出っ歯や口ゴボのような、ほうれい線付近の脂肪や皮膚などの組織に影響を与える歯並びの場合、それがより目立つ可能性があります。

歯列矯正でほうれい線が改善される?
歯列矯正がほうれい線の改善に効果があるかどうかについては、明確な科学的根拠はありません。ほうれい線の形成は、歯並びだけでなく、顔の筋肉の使い方や皮膚の老化など、さまざまな要因によって引き起こされるためです。
ただ、顔のバランスや筋肉の使い方に悪影響を与える不正咬合の場合、歯列矯正によって噛み合わせや歯列を改善することで、ほうれい線の見た目に一定の改善が見られることがあります。これは、表情筋や咀嚼筋などの顔の筋肉が、治療によって正常に機能するようになるためです。
前者の表情筋は、笑顔や口角を上げるなどの動作に使われる筋肉です。表情筋が使われていないと、顔の皮膚が引き締まりにくくなり、特に目元のシワや口元のほうれい線が目立ちやすくなります。
一方、咀嚼筋は主に食べ物を咀嚼する際に使われる筋肉です。この咀嚼筋が衰えることによって頬がたるみやすくなり、ほうれい線の原因になることがあります。
矯正治療は歯列を綺麗に並べた上で、しっかりと噛むことができるようにする治療です。よって、治療後は歯並びが良くなったことで笑顔が増えたり、噛み合わせの改善で食べ物をしっかり噛むことができたりすることも多いため、上記の表情筋や咀嚼筋が適切に働くようになることがあります。
つまり、矯正治療によって顔の筋肉が正常に機能することで、ほうれい線の目立ちやすさが軽減されるケースもあるということです。
しかし、ほうれい線の改善には個人差があり、歯列矯正が直接的な効果を持つわけではありません。いずれにしろ、「矯正治療でほうれい線が消えたり、劇的に改善されたりしない」ということは頭に入れておきましょう。
ほうれい線の改善を目的として歯列矯正を考えている場合には、矯正治療だけでなく、皮膚のケアや美容整形なども一緒に検討することをおすすめします。
ほうれい線を第一に治したいと考えている方に最も重要なのは、自身の状態や希望に合った治療法を専門家と相談し、適切な方法を見つけることです。

反対に矯正治療でほうれい線が濃くなることは?
一般的に、矯正治療によってほうれい線が濃くなるということはありません。歯列矯正は、主に歯並びや噛み合わせの改善を行う治療であり、ほうれい線に直接的な影響を及ぼすものではないためです。
ただし、治療方法によっては治療前よりもほうれい線が目立つように見えるケースもあります。
例えば、前歯を下げる必要のない方が抜歯矯正をした場合、歯を後退させすぎてしまうことで口元が過度に引っ込み、老けた印象になることがあるのです。ただ、治療前の適切な治療計画によってこのリスクは回避できるため、抜歯矯正だからと言って必ずしも起こることではありません。
また、まれにですが突出していた上の前歯を正常な位置に下げると、これまであまり目立っていなかったほうれい線がはっきりとするケースもあります。しかし、この場合は口元の出っ張りにより目立ちにくかったほうれい線が、出っ歯を解消したことで本来の姿に戻っただけと考えられるため、矯正治療によって形成されたとは言えません。 このように、歯列矯正は通常ほうれい線に直接的な影響を与えるものではないものの、治療方法や個人の状況によって口元の見た目が変わることがあります。よって、矯正治療をする際には、適切な治療計画と矯正医のアドバイスを受けることが大切です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.04.18更新

マウスピースの違和感はいつまで続く?

近年人気のインビザライン矯正。
「矯正用のマウスピースを着けはじめたけれど、なんだか違和感があるな…」
「この違和感はいつまで続くのかな…」
マウスピース矯正(インビザライン)を始めてみると、マウスピースの装着中に違和感を生じることがあります。原因がわからずに、心配になってしまう方もいらっしゃると思います。
でもご安心ください。
マウスピース装着中の違和感は、異常があるわけではなく、矯正で歯に力をかけていることにともなう自然なものであることがほとんどです。

マウスピース矯正(インビザライン)の違和感はいつまで続く?
マウスピース矯正を始めたばかりで、痛みや違和感があって心配になり、この記事にたどりつかれた方もいらっしゃることと思います。
マウスピースを着けているときの痛みや違和感は、いつまで続くのでしょうか?
あまりに長く続くようだと、矯正を最後までがんばれるかどうか不安になってしまいますよね。
でも、基本的には心配いりません。
マウスピース矯正中ずっと痛みや違和感が続くということは、治療が順調に進んでいればまずありません。
違和感や痛みを覚えやすいのは、主に下記のタイミングです。

初めてマウスピースを装着したとき
初めてマウスピースを装着したばかりのときは、マウスピースで歯を圧迫されることに対して、痛みや違和感を覚えられる方が大半です。
しかしながら、初めての装着から3日~1週間もすれば慣れてきて、違和感も痛みもだんだんとなくなっていきます。
その後は、締め付け感程度の感覚となり、気にせずに過ごせるようになる方がほとんどです。
ただ、もちろん、もともとの歯並びの程度や、お口の中の感覚は人それぞれですので、個人差はあります。
もし、1週間以上経っても痛みや違和感がつづき、気になって生活に支障が出てしまうようなら、マウスピースの形状や治療計画に、何か問題があるかもしれません。遠慮なくクリニックに相談してみましょう。

新しいマウスピースに交換したとき
マウスピース矯正では、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。新しいマウスピースに交換した直後の2~3日程度の間は、新しいマウスピースの形と今の歯並びとにまだ差があるため、違和感や痛みが生じます。
歯並びがマウスピースの形に合わせて動いてくれば落ち着きますので、そのまま装着をつづけてみましょう。
何日経っても違和感が続く場合は、当初の治療計画と実際の歯の動きにズレが出ている場合もありますので、ドクターに相談しましょう。

マウスピース矯正(インビザライン)の違和感の原因
マウスピース矯正では、最初の数日~1週間程度は違和感や痛みが生じるのは自然なことです。
しかしながら、矯正を始めてしばらく経ってからでも、違和感を生じるタイミングはあります。
マウスピース矯正の途中で感じる違和感について、よくある原因を解説します。

長時間マウスピースを外していたから
マウスピース矯正では、1日22時間以上マウスピースを装着する必要があります。歯に継続的な力をかけることによって歯を動かしていくためです。
マウスピースを時間通り装着できていないと、歯は簡単には動かないどころか、もとの位置に戻ろうとしてしまいます。
そのため、着け忘れて寝てしまったり、外したまま何時間も過ごしたりすると、その間に歯並びが後戻りをはじめてしまい、次にマウスピースを嵌めたときに違和感がある場合があります。
数日嵌めていれば、また歯が動いてきて違和感がなくなることがほとんどですが、もし違和感が続くようなら、後戻りがかなり進んでいる可能性もあります。
治療計画は、毎日22時間マウスピースを装着することを前提として作成されています。後戻りが進んでしまうと、治療のペースや方向性を変える必要が出てくる場合があるので、自己判断せず、長時間外していた時間があったことを正直にドクターに伝えましょう。
何よりも、そうならないために1日22時間以上の装着時間を守ることが大原則です。

マウスピースに厚みがあるから
マウスピース矯正中に、「噛み合わせが合っていないような気がして、違和感がある」という患者様がいらっしゃいます。
この感覚は、「マウスピースの厚さ」によるものであることが多いです。
マウスピースを装着している状態では、上下の歯が直接触れ合わずに、間にマウスピースの厚みを挟んだ状態でかみ合っています。
インビザラインの場合、厚さは約0.5mmで、上下のマウスピースを合わせると約1mm分もの厚みを挟んでかみ合うこととなります。矯正する前に比べて、違和感を覚える方もいらっしゃるのは当然のことです。
ただ、この違和感は、矯正が進んで歯が動くにつれて解消されていく場合がほとんどです。
もし、噛み合わせの違和感が長くつづいたり、不安がある場合は、ドクターに相談しましょう。

マウスピース矯正(インビザライン)の違和感への対処法
マウスピース矯正の違和感には、自分で対処できるケースも多々あります。
違和感を覚えたときには、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。

マウスピース矯正を始めたばかりの違和感への対処法
マウスピース矯正を始めてすぐの違和感の大半は、まだマウスピースを着けていることに慣れていないためのものです。
そのため、3日~1週間ほどして慣れてくれば、自然と違和感はなくなっていきます。
マウスピースがしっかりと嵌まっていないとより違和感を生じやすいので、チューイーを使って、しっかりと浮きなくマウスピースを嵌めこみましょう。
チューイーを使ってもマウスピースがしっかり嵌まっていない気がする場合や、違和感が長く続く場合は、ドクターに相談しましょう。

新しいマウスピースに交換したときの違和感への対処法
マウスピース矯正では、1~2週間ごとに少しずつ形の異なるマウスピースに交換していくことで、歯を動かしていきます。
交換した直後は、新しいマウスピースの形と現在の歯並びとの差が大きいため、締め付けられている違和感や痛みを感じるものです。数日かけて歯が動いてくれば、違和感はなくなっていきます。
もし耐えられないほどの違和感や痛みがある場合は、歯並びがまだ新しいマウスピースを嵌められる状態にまで動ききっていない場合もあります。
一旦、1つ前のマウスピースに戻してみて、数日経ってからあらためて交換してみると、すんなりと嵌まることも多いです。
そんなときに備えて、1つ前のマウスピースは捨てずに必ず取っておきましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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