マウスピース矯正のインビザラインシステムでは、さまざまなパッケージが用意されています。歯列不正には軽度から、抜歯を伴う重度のものまでさまざまなケースがあります。
インビザラインエキスプレス
アライナー7枚で対応できるごく軽度の症例に適しています。主に前歯の矯正に使用され、プチ矯正の意味合いが強いです。
インビザラインライト
アライナー14枚で軽度の症例に対応できます。1回までアライナーの作り直しが可能です。14×2ステージで、合計28枚のアライナーで歯を動かします。
インビザラインモデレート
アライナー26枚以内で対応できる症例に適しています。3年以内に2回までアライナーの作り直しが可能です。26枚×3ステージで、合計78枚のアライナーで歯を動かします。多くの症例に対応できますが、臼歯の遠心移動や抜歯が必要な症例、重度の歯列不正には対応できないことがあります。
インビザラインコンプリヘンシブ
アライナーの枚数指定はありません。5年以内であれば何度でもアライナーの追加作成が可能です。抜歯症例や遠心移動を伴う症例にも対応できます。
作り直しの主な理由
インビザラインの作り直しが必要となる主な理由は以下の通りです。
症状の変化や進行
治療中に歯の状態や咬合が変化した場合、または治療計画の進行によって作り直しが必要となることがあります。歯の移動が予想よりも速かったり遅かったりする場合にも新たな修正が必要です。
不適切なフィット感
マウスピースが正しくフィットしていない場合、治療効果が十分に得られない可能性があります。マウスピースが緩んだり、適切な圧力をかけられていない場合には、作り直しが必要です。
トラブルや破損
マウスピースに亀裂や破損が生じた場合、または不適切な使用方法によってトラブルが発生した場合には、作り直しが必要です。継続的な治療効果を確保するためには、マウスピースの状態を良好に保つことが重要です。
治療計画の変更
治療の進行に応じて、治療計画や目標が変更されることがあります。歯の移動や咬合の改善に応じて、新たな調整や作り直しが必要です。
症例の複雑さ
一部の症例では、歯並びの矯正に時間と努力が必要となります。特に複雑な症例では、治療の過程で作り直しや修正が必要です。
これらの理由から、インビザラインの作り直しが必要になることがあります。適切なタイミングで作り直しを行うことで、より効果的な矯正治療が実現します。医師との相談や定期的な経過観察を通じて、最適な治療計画を進めることが重要です。