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2023.04.13更新

インビザライン

インビザライン矯正に用いるアライナー(マウスピース)は、患者さんそれぞれの歯列に適した形状に設計、製作されています。ですからアライナーを“装着できない“ということはまずありません。しかし装着の方法や治療経過によっては、アライナーが浮くことがあります。

インビザラインが浮く原因とは
原因1:完全にフィットする形には作られていない
インビザラインのアライナーは、乱れた歯並びを少しずつ移動するために装着するものです。矯正力を働かせる前提で設計されているため、あえて歯列にぴったり合わせていない部分があります。つまり、ぴったり合わせていない部分があるために、適切な方法でしっかりと装着しないと“浮く”という現象が起こります。
これに比べ、歯を外力から守るために装着する装置や、矯正治療後に装着する戻り止めの装置(リテーナー)は、歯列と全く同じ形のマウスピースとなっていて、これらは装着しても歯は移動しません。

原因2:治療経過に乱れが生じている
インビザラインは、アライナーを毎日20時間以上装着しなければ計画通りに歯を移動できません。治療経過の乱れ(実際の歯の移動と、想定された歯の移動のズレ)が生じれば、次のアライナーに交換しても、しっかり装着することができなくなります。その結果、インビザラインのアライナーが浮くことがあります。

原因3:アライナーの番号を間違えている
インビザラインのアライナーには、ステージごとに番号がふられています。当然ではありますが、順番通りにアライナーを交換していかないと、歯列に装着することは困難となります。
インビザラインが浮く場合は、アライナーの番号を一度確認してみましょう。

原因4:アライナーの形状に問題がある
アライナーの形状に初めから不具合があったり、取り扱いを誤って変形させてしまったりすると、インビザラインが浮く原因となります。
なお、今まで入っていたアライナーが突然入らなくなった場合は、ほぼこの変形が原因です。
前後の番号のアライナーと比較して、形状に異常がないか確認しましょう。

原因5:アライナーチューイーの使用が不十分
インビザラインのアライナーをしっかりと装着するためには、アライナーチューイーと呼ばれるシリコン素材の補助器具を用いる必要があります。この器具の使用が不十分だと、アライナーが歯列の奥までしっかり入り込まず、浮いてしまうことがあります。

インビザラインで前歯部分が浮く原因
インビザラインの装着時に、前歯部分が浮くケースでは、アタッチメントを付けることで改善できることが多いです。前歯の部分が“実際に浮いている”のか、“浮いているように感じる”だけなのかによっても対処が異なりますので、一度担当医に相談しましょう。

インビザラインで奥歯部分が浮く原因
インビザラインで奥歯の部分が浮いている場合は、アライナーや治療経過に不具合が生じている可能性も考えられます。そのまま使用を継続するのではなく、担当医に相談しましょう。

インビザラインで1歯分だけ浮く原因
インビザラインで1歯分だけが“浮いている”のであれば、その歯とアライナー該当部分に不調和が生じているかもしれません。これは特に前から2本目3本目あたりの歯に起こることがあります。

インビザラインで根元が浮く(広がる)原因
インビザラインで歯の根元が浮く原因は、様々です。アライナーが根元まで入り込んでいないので、上述した5つの原因を検討してみましょう。

インビザラインで一部が浮く感じのする原因
インビザラインで前歯部や臼歯部など、歯列内の一部が浮く感じがする場合も複数の原因が考えられます。アライナーの装着時間、交換時期、変形、アライナーチューイー使用法など、心当たりのある点を改めて確認しましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.03.29更新

歯並び

マウスピース矯正で顔は変わる?
マウスピース矯正は、透明なマウスピースをつけて歯並びと噛み合わせを整える矯正方法です。マウスピースは薄いため、装着しても顔つきが変化することはありません。しかし、歯並びと噛み合わせが整うと、次第に以下のように顔つきの変化が起こることがあります。
・口が閉じられるようになる
・エラが引っ込む
・横顔のバランスが整う

口が閉じられるようになる
口が閉じられるようになるのは、マウスピース矯正によって出っ歯が改善すると起こり得る顔の変化です。
出っ歯は口を閉じようとしても前歯が邪魔になって唇が引っ掛かってしまい、うまく閉じられず、常にぽかんと口が開いた状態になることがあります。マウスピース矯正によって出っ歯が引っ込むと、口が閉じられるようになり、口元の印象が改善します。

エラが引っ込む
いわゆる「エラが張った状態」は、骨格に原因があるケースもあれば、エラの部分にある「咬筋」が過度に発達しているケースもあります。
咬筋が過度に発達してしまう原因の一つとして、歯ぎしりがあります。そして歯ぎしりの原因の1つが、歯並びが乱れていることによる噛み合わせの悪さです。
この場合、マウスピース矯正で噛み合わせが整うと歯ぎしりが減り、咬筋への負担も軽減。結果、咬筋の過度な発達がなくなり、エラが引っ込むことがあります。

横顔のバランスが整う
マウスピース矯正によって出っ歯が改善すると起こりやすい顔の変化です。出っ歯が引っ込み口元の突出がなくなると、横顔のバランスが整います。横顔の美しさの指標として「Eライン」というものがあります。Eラインとは鼻先とあご先をつないだラインで、口先がこのラインの内側、あるいはライン上にある状態が美しい横顔だとされています。
マウスピース矯正によって出っ歯が改善されるとEラインが整い、横顔が美しくなることがあります。

マウスピース矯正で変化が見込めない部分
目の大きさや鼻の形
ここまでで紹介したのは、あくまでも可能性として考えられるマウスピース歯科矯正後の顔の変化です。注意してほしいのが、マウスピース矯正やワイヤー矯正といった歯科矯正はあくまでも口腔内にアプローチするものだということ。
噛み合わせが整い顔のバランスが整う、といった副次的な効果はあるかもしれませんが、「目が大きくなる」「鼻の形が変わる」といった劇的な顔つきの変化は起こりません。

歯の大きさ
歯の大きさを変えることは、マウスピース矯正のみならず歯科矯正では難しいです。ただし、歯並びの悪さによって相対的に歯が大きく、または小さく見えている場合、歯並びが整うことで歯の大きさも整って見えることがあります。
たとえば下の写真のような症例の場合、矯正前は一番前の歯と二番目の歯とのガタつきが大きく、一番前の歯が相対的に大きく見える原因になっていました。矯正後はガタつきが改善されるとともに、一番前の歯が相対的に大きく見えることも改善されました。

マウスピース矯正による顔の変化でよくある疑問
マウスピース矯正による顔の変化に関して、よくある質問を紹介します。

顔が長く見える?
マウスピースの厚みによって、鼻の下の縦のくぼみ(人中)が伸びて顔が長くなったように感じることがあります。しかし、マウスピースの厚みは0.5mm程度と非常に薄く、顔が長くなるような変化をもたらすことはありません。初めはマウスピースをつけることで唇が引っかかる感じや人中が伸びるような感覚があるかもしれませんが、つけ始めて2〜3週間程度で慣れてきます。

歯並びが整うと顔がたるむ?
出っ歯の場合、突出した歯によって頬の皮膚が引っ張られていることも多く、歯並びが整うと頬の皮膚も下がってたるんで見えることがあります。しかし、マウスピース矯正によって皮膚の状態が変化することはありません。

ほうれい線が濃くなるって本当?
マウスピース矯正によってほうれい線が濃くなることはありません。しかし、出っ歯で皮膚が引っ張られていた場合は、歯並びが整うと皮膚が本来の位置に戻るので、ほうれい線が濃くなったように感じることがあります。
歯科矯正治療においては、自分が理想とする歯並びと、ドクターが理想とする歯並びをしっかりすり合わせることが大切です。「顔が変わってこんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、カウンセリングでしっかりドクターとコミュニケーションをとりましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.03.22更新

大人と子供の歯や歯並びは何が違う?

歯並び

歯の本数の違い
大人と子どもの歯の本数が違います。歯が多い過剰歯や歯が少ない欠損歯などのケースを除き、通常ならば
大人は上下合わせて28本(親知らずは除く)
子供は上下合わせて20本
お子さんのあごは大変小さいため、大人と同じ本数の歯を生やすスペースはないとご想像いただけるでしょう。

永久歯と乳歯の違い
歯の本数以外の違いは、大人は永久歯・子供は乳歯の違いです。永久歯の歯の根(歯根)はしっかりと深くあごの骨に生えています。対して、乳歯は歯根が浅く、年齢によっては、あごの骨の中に生えよう(萌出)と眠っている永久歯がある状態です。
赤ちゃんに初めての乳歯が生えるのが生後6ヶ月頃です。それから徐々に乳歯が生え、個人差はありますが、2~3歳を迎えるころには乳歯が生え揃い、歯並びが完成します。永久歯が生える時期については、後ほどご案内いたします。

歯並びが並び過ぎていると何が起きる?
子供の前歯と前歯の間が空いていると心配される方もいらっしゃいます。すきっ歯(空隙歯列・正中離開)ではないかと気にされる保護者様も多いですが、隙間がない方が問題です。
乳歯が隙間なく並ぶお子さんの場合、永久歯になると更に8本多く歯を並べなければなりません。あごの骨もお子さんの成長につれ発達しますが、8本分もあごを広くするのは難しいです。そのため、歯がきれいに並びきらずに、歯並びが悪い・ガタガタ・デコボコしている(叢生)不正咬合になります。

子供の歯並びはいつ決まる?
子供の歯並びが決まるのはおおよそ6歳までです。6歳前後から永久歯が生えてきます。乳歯と永久歯が混じり合っている混合歯列期が6歳頃から12歳頃までの長い時間続き、一般的には12~13歳頃になると永久歯のみの歯列になります。
また、上あごと下あごも成長する時期が異なります。上あごはおおよそ11歳まで、下あごは18歳までですので、大人になってからあごを広げるのはかなり難しいです。子供のうちから、固い食べ物を噛んで歯やあごをしっかりと使い、あごの成長を促進させましょう。

子供の歯並びを悪くしないための注意点
子供の歯並びを悪くする原因を挙げます。これらに注意しておけば、子供の歯並びを更に悪くしないようにできます。

日常生活における癖
悪いクセは早めに治しておきましょう。指や舌、もしくは頬の外側からの力を毎日かけ続けていると、歯は動いてしまいます。
出っ歯(上顎前突)・受け口(反対咬合)・奥歯を噛み合わせると前歯が閉じられない(開咬)・八重歯や歯のデコボコ(叢生)・噛み合わせが深い(過蓋咬合)などの不正咬合を防ぐためにも、クセは気づいたら保護者様が声をかけてあげましょう。
受け口は幼少期から早めに治療を行った方が良い不正咬合です

生え変わりの時期が違う
半年以上も早く最初に生えない位置の歯が抜けてしまうと、歯並びが大きく変わります。歯の生え方には何パターンかの順番がありますが、一般的な例をご紹介します。
・下顎奥歯の第一大臼歯(6歳臼歯)
・上顎奥歯の第一大臼歯
・下顎前歯の中切歯・側切歯
・上顎前歯の中切歯・側切歯
・下顎第一小臼歯・犬歯
・上顎第一小臼歯・犬歯
・下顎第二小臼歯・第二大臼歯
・上顎第二小臼歯・第二大臼歯
・第三大臼歯
あくまでこれらは目安です。歯の生え方が異なる気がする場合は、歯科医師やスタッフへ確認しましょう。

乳歯の虫歯治療をせず放置してしまう
すぐに生え変わるからと乳歯の虫歯を放置するのは問題です。子供の歯は大人と比べて、エナメル質や象牙質が薄いため、むし歯の進行が早いという特徴があります。虫歯を放置して重症になれば、歯が抜けます。そのため、歯が生える順番が前後するなど悪い歯並びのリスクを高めてしまいます。
乳歯の下に埋まっている永久歯が感染してしまうと、健康ではない歯質の状態で生えるため、きちんと治療をしてもらいましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.03.15更新

歯並び

歯並びが悪い原因
歯並びが悪い原因は遺伝的なものや、普段の生活のクセなどさまざまあります。遺伝の場合、両親のどちらかのあごの大きさや歯の大きさ、歯並びなどが影響する場合があります。特に受け口(反対咬合)は、遺伝的要素が強いと言われています。
また、歯並びが悪くなるような生活習慣がクセになっている人は、成長過程や成人してから歯並びが悪くなることもあります。

あごが小さい
あごが小さいと、すべての歯がきれいに並ぶスペースがなくなるため、歯並びが悪くなる場合があります。もともと欧米人に比べて日本人は骨格が小さいうえ、食生活で柔らかいものを食べる習慣が増えてきたことも相まって、あごが小さい人が増えてきています。
そのため歯が重なって生えたり、八重歯ができたりします。

虫歯がある
虫歯があると歯並びが悪くなることがあります。歯の痛みがあり反対側の歯だけでものを噛んだり、歯を抜いたまま治療せずに放置しておいたために、抜けた歯の周辺の歯がずれて歯並びが変わってしまったり、噛み合わせが悪くなることもあります。
また、歯周病も歯並びに影響します。歯周病が進行すると歯を支える骨が脆くなります。さらに日々の咀嚼で力が加わると歯の位置がずれたり歯並びが悪くなる場合があります。

食べ方のクセ
食べ方にクセがあると、顔の歪みの原因になります。常に片方の奥歯だけで咀嚼すると、片側だけ圧力がかかり左右のバランスが崩れ、顔の歪みに繋がります。また特定の歯だけ消耗するので、噛み合わせや歯並びにも影響します。
頬杖をつく
頬杖をつくクセがあると、歯並びが悪くなったり顎関節症になったりします。無意識で行っている場合も多いので気をつけてみてください。

舌で歯を押す
舌で歯を長期に渡って押していると歯並びに影響します。毎日無意識に行っていると歯が動いてしまいます。
指しゃぶりや爪を噛む
赤ちゃんや幼児期の指しゃぶりもあごの形や歯並びを悪くします。出っ歯や奥歯が噛み合っても前歯が噛み合わなくなる「開口」の症状が出る可能性があります。また爪を噛むクセがあると前歯が削れたり歯がずれたりすることもあります。
指しゃぶりのクセがついてしまったら、歯並びに与える悪影響を考えてなるべく早く治す必要があります。

歯並びの悪さが与える悪影響

悪影響
歯並びが悪いと見た目の印象だけではなく、話し方や頭痛、肩こり、自律神経のバランスなど体にさまざまな悪影響が出る場合があります。慢性的な不調は、実は歯並びが原因かもしれません。

滑舌が悪くなる
歯並びが悪いと、噛み合わせに隙間ができることがあるため、話すときに息が抜けやすくなります。滑舌が悪くなり、話す際に上手く発音ができないことがあります。
出っ歯や受け口、前歯の噛み合わせに隙間がある開口、歯の間に隙間ができる歯間空隙(すきっ歯)などの歯並びは、話し方に影響が出やすいと言われています。

虫歯や歯周病になりやすくなる
歯並びが悪いと、歯磨きをしても歯ブラシが隅々まで届かず磨き残しが多くなります。歯間ブラシやフロス がうまく通らない場合もあり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
また、食べかすや歯垢が残ると細菌が発生して口臭の原因になることもあります。

肩こりや頭痛が起こる
歯並びが悪く噛み合わせがぴったりしていないと、食べ物をしっかり噛むことができません。あごに負担がかかることであごや首回りの筋肉が緊張し、肩こりや頭痛の原因になる場合があります。
肩こりや頭痛のような慢性的な痛みは歯並びから来ているケースも少なくありません。

顎関節症になる場合も
噛み合わせが悪いと咀嚼する力も弱くなります。バランスよく左右の歯を使って噛めないため、特定の歯に負担がかかります。あごの関節にも負担がかかり、顎関節症になることがあります。
顎関節症は、口を大きく開けたり咀嚼するなどあごを動かすときに、あごの関節に痛みを感じたり、関節が動かすときにカクカクと音が鳴ったりする症状のことです。食事をする時など日常的な動作に支障が出る可能性があります。

歯並びが悪いと精神的な負担も
歯並びが悪いとストレスになる場合があります。毎日顔を洗ったり歯磨きをしたり、メイクをするときに歯並びの悪さが気になってしまう人もいます。また、進学や就職のときに歯並びが影響するのではないかと心配する人もいるでしょう。
話したり笑ったりしたくない
歯並びに自信がないと、人と話をしたり思いっきり笑うのをためらうようになってしまうことがあります。しゃべるときも歯が見えないように手で隠すクセがついたり、歯を見せないように笑うクセがついてしまったりします。
さらにコミュニケーションを取るのが怖くなり、人と接するのを避けるようになってしまうことも。歯並びが気になって内気になったり性格が変わってしまうことさえあります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.02.22更新

インビザライン

インビザライン矯正中に頭痛が起きるのは、マウスピースを装着した窮屈感で起こるものではなく、矯正中の食いしばりや筋肉の緊張によるものがほとんどです。


インビザライン中に頭痛が起きる原因
筋緊張性頭痛
筋緊張性頭痛とは首から背中の筋肉が張ってこると、痛みを感じる神経が刺激されて引き起こされる頭痛です。
一時的にズキズキとした痛みを伴い、多くの場合日常生活に支障をきたすような痛みではありません。
原因は長時間同じ姿勢をとっていたり無意識に食いしばりをしていたりなど、筋肉が緊張すると起こります。
また歯並びが悪いと噛む力が歯全体に分散されないため、筋緊張性頭痛を引き起こすことがあります。
特にマウスピース装着中は、噛み込みやすいことに加えて、歯が動くときの痛みによるストレスで無意識に食いしばりをしやすく、筋緊張性頭痛が起きることがあります。
咬合関連症
噛み合わせの悪さが原因で起こる不調を「咬合関連症」と言います。
頭痛や肩こり、腰痛、耳鳴り、めまい、吐き気など、全身のさまざまな不調は、実は噛み合わせが悪いことで起こることがあります。
例えば、歯並びが悪く片側だけで噛む癖がある場合、片側だけ歯がすり減ってしまい、左右の歯の高さに差がでます。
それにより、顔周りの筋肉のバランスが崩れて首や肩の筋肉が緊張しやすくなり、頭痛を始めとする全身にさまざまな不調が生じてしまうのです。
不定愁訴(ふていしゅうそ)
不定愁訴とは、頭痛・肩こり・倦怠感・吐き気など体調が悪いと自覚しているものの、検査をしても病名がわからない状態のことです。
不定愁訴の原因はさまざまで、歯並びが悪かったり、顎関節症を発症したりすると何かしらの体調不要を訴える方もいます。
矯正治療で歯並びや噛み合わせを治すと不定愁訴の症状が改善されることもあります。

インビザラインで頭痛が起こりやすいタイミング
インビザライン矯正中は歯に力がかかったり、一時的に噛み合わせがずれたりすると頭痛を引き起こす可能性があります。
マウスピースを交換したとき
マウスピースを初めて装着したときやマウスピースを交換したばかりは、歯が動くときの痛みに加えて、頭痛を引き起こすことがあります。
ゴムかけを始めたとき
インビザライン矯正では、噛み合わせを整えるために上下の歯の間に「顎間ゴム」と呼ばれるゴムをかけることがあります。
ゴムが縮む力によって矯正力が加わると、歯が動くときの痛みに加えて頭痛が起きる可能性があります。
食いしばりをしているとき
矯正中であっても就寝中や日中に歯ぎしりや食いしばりをしている方は、顎や肩、首などの筋肉に力が入り、筋緊張性頭痛を引き起こすことがあります。
ストレスが大きいとき
頭痛はストレスによって引き起こされることもあります。
インビザライン矯正は治療期間中1日22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。
そのため、慣れるまでは精神的にストレスが溜まって頭痛を引き起こしてしまうことがあります。

インビザライン中の頭痛を予防するには
食べるときは左右の歯で噛む
噛み方の癖によって頭痛が引き起こされることもあります。
左右のどちらか片側だけで食べ物を噛むと、歯がすり減ったり片側だけ筋肉がついたりします。
それにより、ゆがみが生じて筋肉の緊張が起きやすくなり、頭痛を引き起こしてしまう可能性があります。食べるときは左右の歯を使って噛むようにすると予防につながります。
上下の歯が触れないように意識する
通常上下の歯が接触している時間は15~20分程度と言われています。
特に日中仕事に集中しているときは、無意識に食いしばりをしていることが多いです。上下の歯が触れないように意識するだけでも予防につながります。

インビザラインで頭痛が改善されることもある
頭痛が起きる原因の多くは首や肩などの筋肉の緊張によるものです。
特にかみ合わせが悪いと首や頭周辺の筋肉に緊張が起こり、頭痛の原因になることがあります。
そのため、インビザライン矯正によって歯並び、かみ合わせが良くなると頭痛が緩和される可能性は大いにあります。
ただ、頭痛はさまざまな原因によって起きるため、インビザライン矯正を行なったからといって必ずしも頭痛が改善されるものではありません。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.02.15更新

歯周病

軽度な歯周病であれば矯正は可能
矯正治療は、歯の周囲に軽い炎症を起こします。歯周病は、すでに炎症している状態なので矯正治療を行うことで更に炎症を拡大させてしまいます。
そのため、注意が必要ですが軽度の歯周病であれば矯正治療を行うことは可能です。

軽度でなくても歯周病を治療すれば矯正は可能
歯周病があるとリスクの高い矯正治療ですが、歯周病の治療を終えてからであれば誰でも矯正治療を行うことはできます。
しかし、矯正治療にかかる期間は1~3年程で、その間は歯に装置をつけます。矯正治療中は歯周病になりやすいため歯のケアを充分に行うことが大切です。

歯周病のまま矯正を受けるリスク
歯周病を治療せずに矯正治療を行ってしまうと、どのようなリスクが生じるのでしょうか。
歯肉退縮
歯肉退縮(しにくたいしゅく)とは、歯茎が下がってしまい、歯が長く見えるような状態になることです。
歯茎が下がってしまったことで、歯の根っこの部分が出てきてしまいます。見た目が悪いだけではなく、虫歯にもなりやすく、歯周病の細菌が広がり悪化するのです。
歯肉退縮が軽度であれば、歯科医院でディープクリーニングという治療を行うことで歯石や歯垢が取り除かれて元に戻ることができます。
しかし、ディープクリーニングの治療ができない場合は歯茎の手術が必要となります。
歯が抜けてしまう
歯肉退縮の進行が進むと、歯がぐらぐらするようになります。そのまま放置すると、歯が抜け落ちてしまうのです。
そのようなことにならないように、矯正治療を行う前には歯周病の治療は欠かせません。

矯正治療を行う上で、歯周病の有無は重要です。歯周病は、細菌により歯に蓄積された歯垢や歯石によって歯茎が炎症を起こすことでおきます。
成人の8割の人が歯周病になっていますが、あまり痛みを伴わず、見た目からもわからないため、歯周病であることに気付かないことが多い病気です。
歯周病と矯正治療の関係性を理解したうえで、治療を進めていきましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.02.08更新

ブリッジが入っていてもインビザラインはできる?

インビザライン

結論から言うと、差し歯・ブリッジが入っていてもそのままの状態で移動することもできるため、インビザライン矯正はできます。
ただ、歯を移動させるために歯が抜けているスペースを利用する場合や、抜けている歯が2本以上連続している場合は、一度外して再治療することもあります。
このような症例ではスペースを確保するために行う抜歯の本数を減らすことも可能です。

ブリッジが入っている場合のインビザライン矯正方法
ブリッジを取り外す必要がない症例
奥歯にブリッジが入っていて前歯のみを動かす部分矯正は、奥歯を移動させないため取り外す必要はなく、そのまま使用することができます。
ブリッジを取り外す必要がある症例
ブリッジが入っている歯やその前後の歯を動かす場合は、一度取り外し、そのままにしておくか仮歯に置き換えます。
いずれもインビザライン矯正後に作り直すことが一般的です。

ブリッジが入っているとむし歯になりやすい?
ブリッジの有無にかかわらず、インビザライン矯正中はむし歯・歯周病になりやすい傾向にあります。
これはマウスピースを装着することによって、歯に唾液がいきわたりにくくなるためです。
唾液には汚れや食べかすを洗い流す自浄作用、お口の中の細菌の増殖を抑える抗菌作用などがあり、マウスピースによって歯が覆われてしまうと唾液の作用が抑えられてしまいます。

ブリッジが入っていた部分は特にケアが重要
ブリッジを取り外す必要がある場合はむし歯・歯周病になりやすい傾向にあるため、ブリッジが入っていた部分は丁寧なケアが大切です。
その歯がむし歯になると治療を優先することがあるため、インビザライン矯正が計画通りに進まなくなる可能性があります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.01.25更新

インビザラインの矯正期間中に銀歯や詰め物が入った場合にはどのようなトラブルが起こりやすいのでしょうか?

トラブル

マウスピースがはまらなくなってしまうことがある
インビザライン矯正をはじめる前に虫歯治療を終えていても、矯正期間中に虫歯になってしまうこともあるでしょう。初期の虫歯で少しだけ削ってごく一部だけ詰め物をする程度の治療でしたら、歯の形が大きく変わることはありません。
そのため治療した部分を多少調整する程度で、すでに製作してあるマウスピースを使用することができます。しかしながら、虫歯が大きく銀歯や大きな詰め物をせざるを得ない場合にはマウスピースがはまらなくなってしまう可能性が高いです。
虫歯治療で歯の形が大きく変わり、マウスピースがはまらなくなってしまったら再び型取りをしてマウスピースを製作し直さなければなりません。マウスピースの再製作には別途料金が発生してしまいます。

治療計画がスムーズに進まなくなってしまう
銀歯や大きな詰め物を入れるような大きな虫歯の治療は、その場ですぐに終わるものではありません。虫歯の部分を削って、歯型を取ってその歯型に合わせて銀歯や詰め物を製作します。
そのあいだ、思うように歯を動かすことが難しくなりますのでインビザライン矯正の治療計画がスムーズに進まなくなってしまうのです。

インビザラインはワイヤー矯正よりも虫歯治療がしやすい?
ワイヤー矯正の治療中に装置が干渉するような虫歯がみつかった場合には、一度ワイヤーの矯正装置を取り外してから虫歯治療をおこなって治療後にまた矯正装置をつけ直すという流れになります。
一方でインビザライン矯正は治療装置が取り外しの簡単なマウスピースですので、万が一矯正治療をはじめてから虫歯がみつかっても比較的治療しやすいです。

インビザラインと銀歯や詰め物、ブリッジが入っている歯
インビザライン矯正をはじめる前からすでに銀歯や詰め物、ブリッジが入っている歯がある患者さまもいらっしゃるかと思います。そのような箇所の治療はどうするのかお話させていただきます。

インビザライン矯正中は銀歯や詰め物が入っている歯に影響はないのか?
すでに銀歯や詰め物が入っていてもインビザライン矯正をすることはできます。しかし矯正治療は歯を何mmも動かしていくことが多いため、銀歯や詰め物の形状によっては合わなくなってきてしまうことも考えられるのです。
理想的な歯並びへ歯を移動させたときに銀歯や詰め物の調整をしたり、作り直したりすることもあります。

インビザライン矯正中はブリッジが入っている歯に影響はないのか?
インビザライン矯正する際にブリッジが入っている場合、例えば奥歯にブリッジが入っていて前歯のみインビザライン矯正をするといったケースでは影響はありませんので、そのまま以前から入っているブリッジを使用することができるのです。
しかし、ブリッジの入っている箇所を含めたインビザライン矯正をおこなう場合には、新しい歯並びに合わせて新たにブリッジを作り直す必要があります。

インビザライン治療中に虫歯リスクを軽減させる方法とは?
インビザライン矯正をはじめてからでも、比較的虫歯治療がしやすいことをお話いたしました。
しかしながら、やはり虫歯はないに越したことはありません。インビザライン矯正中に虫歯リスクを軽減させる方法をご紹介します。

マウスピースを取り外して隅々までブラッシング
インビザライン矯正で使用するマウスピースは患者さまご自身で簡単に取り外すことができるため、矯正後も歯ブラシがしやすいです。
歯間ブラシやデンタルフロスも同様に使用しやすいため、お口の中を隅々までキレイに保つことで虫歯リスクを軽減することができます。

マウスピースをはめるときに少量のフッ素ジェルを塗布する
マウスピースをはめるときにブラッシング、歯間ブラシやデンタルフロスをしたあとに少量のフッ素ジェルを塗布すると、通常よりも長時間歯にフッ素を付着させておくことができます。
フッ素は虫歯予防に効果的ですので、ぜひフッ素ジェルを使用してみてください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.01.18更新

クリンチェックはインビザラインを製造販売しているアラインテクノロジー社が独自に開発したプログラムのことで、治療計画をたてるためになくてはならないものです。

iTero

インビザラインのクリンチェックとは
インビザライン治療では、実際に治療を始める前に、どのように歯が動いていって理想の歯並びになるかを、ソフト上でシミュレーションすることが出来ます。
ワイヤー矯正ではこのように画面上で3Dで歯が動いていく様子を見ることは出来ません。クリンチェックはインビザライン独自のソフトウェアで、現在の歯の状態から歯が動いて歯並びが整って行く様子を3D画像で見ることが出来ます。クリンチェックの前にはiTeroと呼ばれる光学スキャン装置でお口の中をスキャンし、そのデータを元にシミュレーションしていきます。クリンチェックでは現在の歯型データからAIがシミュレーションを作成しますが、実際の治療ではAIのデータをもとに歯科医師が修正を加えて、更に無理なく歯を動かし、良い仕上がりになるようにします。
シミュレーション画面は患者さんも見ることが出来ますので、それを見ながら担当矯正医の説明を聞き、治療終了までの歯が移動していくイメージをつかんでから治療を開始することが出来ます。

クリンチェックは何がすごいの?
インビザライン治療におけるクリンチェックの役割は、シミュレーションによって複数の治療計画を立てられることです。
例えば、抜歯した場合の治療計画と、非抜歯の場合の治療計画を立てて、歯の動きをシミュレーションし、どちらがより美しい仕上がりで無理のない治療計画かを歯科医師が判断します。もちろん抜歯か非抜歯かについては患者さんのご希望もあるため、しっかりと話し合って治療計画を決定して治療を行います。
更に、クリンチェックでは歯をどのように動かすのか、アタッチメントの種類やつける場所を歯科医師が自由に決定することが出来ます。アタッチメントはインビザラインでの矯正治療中に患者さんの歯の表面に付けるレジンの突起で、アタッチメントによって歯にかかる力の向きが変わり、効果的に歯を動かすことが出来ます。また、歯を動かすためのスペースを作るために歯の両端を僅かに削る処置(IPR スライス、ディスキングともいう)をすることがありますが、そのタイミングや削る量をクリンチェックでAIが決めてくれます。
このように、クリンチェックのおかげで治療計画が綿密にたてられるようになり、治療期間中もシミュレーション画面が見られることで矯正治療の全体の動きがより具体的に患者さんにもわかりやすくなりました。
クリンチェックはドクターが作成後、アラインテクノロジー社のエンジニアが一件ごとに確認する流れとなっていますので、より安心な内容となっています。

インビザラインの治療中にもクリンチェックを使うの?
実際に治療に入ってからは、矯正治療がどこまで進んでいるか、そして歯が当初の計画通り動いているかのチェックをクリンチェックを使用して行うことが出来ます。
クリンチェックの画面には、アライナーが何枚目であるかと、それに対応する治療計画上の歯の状態が3Dで確認できるようになっています。
インビザラインは1日に22時間以上装着しなければなりませんので、それを守れていないと計画通りに歯が動かないため、アライナー(マウスピース)が歯にはまらなくなってしまいます。
また、稀にアライナーを必要時間はめていても、計画通りに歯が動かないことがあります。その場合には歯が動かない理由を分析し、クリンチェックを確認して治療計画の変更を行い、追加のアライナーを作製して新しく届いたアライナーで治療を進めていくことが出来ます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.01.11更新

インビザラインのアタッチメントは歯につける小さな突起物で、インビザラインで歯を思い通りに動かすためのものです。

アタッチメント

インビザライン自体は痛い?痛くない?
矯正治療を行うことが原因で痛みは起こることが多いです。新しいスペースへの歯の移動により、力がかかるため痛みが生じます。マウスピース矯正の特徴に、ワイヤー矯正で治療するケースと比較してお口の内側や唇に傷を付けるトラブルがなく、口内炎などの痛みが少なくなるというメリットがあります。しかしアライナーの交換直後に痛みが生じることが多く、痛みや締め付け感が全くない状態で治療完了したという方は少ないと思います。
マウスピースをはめると、自分の歯列より少し歯が動いた形になっているため、違和感や締め付け感があります。そして歯の動こうとする力が加わるので、新しいマウスピースに替えてから1~2日はうずくような痛みを感じる方もおられます。歯をしっかり動かして理想的な位置に導くためには、不正咬合の程度によっては抜歯をしたり、アタッチメントをつけたり、ゴムかけをしたりするので、余計歯に力がかかり、痛みを感じる可能性は高まります。

インビザラインのアタッチメントとは?
インビザラインは最初に歯型のデータを作成して、現在の歯並びからきれいな歯並びになるまでのシミュレーションを3Dソフト上で行います。
シミュレーションの結果、平均36個~48個のアライナーが作成され、患者さんは2週間毎に新しいアライナーへの取り替えを行いながら、シミュレーション通りに歯を動かしていきます。数年前まではマウスピース矯正では複雑に重なり合った歯列の治療や、抜歯を伴う治療はは出来なかったのですが、インビザラインでアタッチメントを使用するようになってからは、かなり大きく歯を動かさなくてはいけない症例でも治療が可能になりました。

アタッチメントとは?
歯につける小さな突起物をアタッチメントと呼びます。これがついていることで、歯に一定方向の力をかけられるようになり、マウスピースでもワイヤー矯正と同じように歯を自在に動かせるようになりました。
クリンチェックによってインビザラインでの治療計画を立てた時に、歯に濃いピンク色の三角や四角のマークが表示されます。これがアタッチメントを着ける場所と種類を表しています。アタッチメントには大きさや形の違いがあり、歯をどのように動かすかでアタッチメントの種類が決められます。

アタッチメントの種類
アタッチメントには、クリンチェックの段階で自動的に追加される「最適アタッチメント」と、
矯正医の判断で追加する「通常アタッチメント」の2種類があります。
これらのアタッチメントを組み合わせることで、より効果的に歯を動かして不正咬合を治療していくことが出来るようになります。
最適アタッチメントは治療前の歯型をソフトウェアに読み込ませて、ソフトウェアが患者さんの不正咬合のタイプによって歯をどのように動かしていくか自動的に判断します。
そして通常アタッチメントは矯正医の判断で設置の有無や大きさを変更することが出来ます。
最適アタッチメントには、歯の動かし方によって5種類あります。

・オープンバイト用
・ディープバイト用
・ルートコントロール用
・回転用
・アンカレッジ用

アタッチメントがより進化してアンカレッジ用最適アタッチメントが開発されたことで、昔はインビザラインでは不向きと言われていた抜歯矯正が多く行われるようになりました。
小臼歯を抜歯した場合には、歯を大きく動かすことになりますので、犬歯の歯軸が傾いて斜めになってしまわないように移動させたり、または平行に移動させたりする動きに合ったアタッチメントを選ぶことが大切です。

アタッチメントって痛い?
歯列矯正をされる方で、ワイヤー治療よりも痛みが少ないということでマウスピース型矯正を選択された方もいらっしゃると思います。では、インビザラインで歯を自在に動かすために必要な「アタッチメント」は痛いのでしょうか。
結論から申し上げますと、“効率的に歯を動かす”ためにつける装置ですので、歯に力がかかり、歯が動くと痛みが生じることがありえます。これはアタッチメントのためだけでなく、インビザラインそのものにも言えます。
そして、初めてマウスピースを装着された際の痛みについてお話ししましたが、マウスピースを外す際も、不慣れなうちはアタッチメントにひっかかり、痛みが生じることがありえます。外す時は奥歯→前歯の順でゆっくりと外しましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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