
― マウスピースの変形を防ぐために知っておきたいこと ―
インビザライン治療で大切なのは、マウスピースを正しい形のまま使い続けることです。
しかし意外と多いトラブルが、「熱による変形」。
熱湯で洗ってしまったり、高温の場所に置いてしまうことで、形が歪み、装着できなくなることがあります。
ここでは、マウスピースが変形する理由や、変形してしまったときの対処法、そして普段の注意点についてわかりやすく解説します。
60℃以上は要注意!
マウスピースが変形しやすい「熱」の目安
インビザラインのマウスピースは「医療用プラスチック」で作られており、熱に弱い素材です。
● 変形しやすい温度の目安
体温より高い温度は変形のリスク
60℃以上は特に危険ライン
寒い季節によくあるのが、
「熱湯をかけて消毒しようとして、マウスピースが歪んでしまった…」
というケースです。
一度変形してしまうと、きちんと装着することができず、治療計画にズレが出てしまうため注意が必要です。
マウスピースが変形してしまったら
まずは矯正歯科医院へご連絡を
万が一マウスピースが変形した場合は、すぐに医院へご連絡ください。
自己判断で無理に装着を続けると、
歯が予定と違う方向へ動いてしまうなど、治療に悪影響が出る可能性があります。
連絡後は、
1つ前のマウスピースに戻して装着しておくのが一般的です。
これは歯が動きすぎるのを防ぐための応急処置ですので、そのまま放置せず必ず指示を仰ぐようにしましょう。
日常でできる「変形を防ぐコツ」
熱による変形を避け、快適に治療を進めるためには、普段のお手入れ方法がとても大切です。
● 1. 洗うときは「水」か「ぬるま湯」で
熱いお湯はNGです。
水と歯ブラシでやさしく汚れを落としましょう。
● 2. 飲食中はマウスピースを外す
マウスピースをつけたまま飲食すると、
熱で変形する可能性
着色(コーヒー・紅茶など)
汚れが付着して虫歯や口臭の原因に
などのトラブルにつながります。
● 3. 飲食後は「歯磨き」と「マウスピースの洗浄」をセットで
清潔に保つことで、虫歯予防にもつながります。
● 4. 専用の洗浄剤もおすすめ
医院によってはマウスピース洗浄剤を扱っています。
清潔に保ちやすく、変形のリスクも抑えられるため、手軽にケアしたい方には特に便利です。
まとめ
インビザライン治療をスムーズに進めるためには、
「熱によるマウスピースの変形」を避けることがとても大切です。
熱湯は絶対に使わない
洗浄は水かぬるま湯で
変形したらすぐに医院へ連絡
これらのポイントを守ることで、治療をスムーズに進め、理想の歯並びへ近づくことができます。
ご不安なことやお手入れ方法の相談があれば、お気軽にお問い合わせください。











