COCOブログ

2025.10.20更新

インビザライン・ファーストの適応条件

インビザライン・ファーストは、すべてのお子さまに適応できるわけではありません。
安全かつ適切に治療を進めるために、いくつかの条件が定められています。
まずは「治療を始められるかどうか」をしっかり確認しておきましょう。

■ 適応条件
① 第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出している
インビザライン・ファーストは、6歳前後に生える第一大臼歯が1本以上萌出していることが必須条件です。
理由は、この歯が「噛み合わせの基準」や「歯列の土台」として非常に重要だからです。

② 切歯(前歯)のうち2本以上が 2/3 以上萌出している
前歯がしっかり生えていないと、マウスピースが安定しません。
そのため、上または下の前歯が少なくとも2本、3分の2以上生えていることが求められます。
マウスピースの力を正しく歯に伝えるために欠かせない条件です。

③ 顎の3/4に乳歯または未萌出の永久歯が2本以上ある
つまり、混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている時期)であることが前提となります。
この時期なら顎の成長をうまく利用しながら、歯列のスペースづくりと歯並びの改善を同時に行えます。

インビザライン・ファーストが向いている症例
● 軽度〜中程度の叢生(ガタガタ)
スペース不足により歯が重なっている状態です。
過度のスペース不足でなければ、マウスピースで整えられます。

● 軽度〜中程度のすきっ歯
隙間が目立つと噛み合わせや発音に影響が出ることも。
インビザライン・ファーストなら段階的に歯を寄せて自然な歯列へ導けます。

● 軽度〜中程度の反対咬合(受け口)
顎の成長方向を早期にコントロールできるため、成長期の治療はとても効果的。
成人後に手術が必要になるケースを減らすことにもつながります。

● 軽度〜中程度の上顎前突(出っ歯)
指しゃぶりや口呼吸が原因の場合は特に改善が期待できます。
見た目や噛み合わせの改善だけでなく、発音の向上にもつながります。

インビザライン・ファーストが向かないケース
● 永久歯が生えそろっている
すでに大人と同じ歯列の場合は適応外です。
通常のインビザライン(成人用)やワイヤー矯正が対象となります。

● 歯並びの乱れが大きい
強い力や三次元的な大きな移動が必要な場合は、ワイヤー矯正が必要です。

● 顎の骨格に問題がある
骨格性の反対咬合・上顎前突などでは、外科的処置やほかの矯正方法が選択されます。

● 歯を大きく動かす必要がある
マウスピースで歯を大きく動かすには時間がかかるため、複雑な回転や長距離移動には不向きです。

まとめ
インビザライン・ファーストは、
顎の成長を活かしながら歯並びを整えられる“今だけ”の治療法 です。
ただし、適応条件が細かく定められているため、
「うちの子は始められるの?」
「治療のタイミングはいつがベスト?」
といった疑問を持たれる保護者の方も多いです。
お子さまの成長段階や口腔内の状態は一人ひとり異なりますので、
まずはお気軽にご相談ください。
最適な時期・治療方法をご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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