COCOブログ

2025.10.06更新

学童期からの矯正に「インビザライン・ファースト」という選択

― 顎の成長期に合わせた、新しい小児矯正のかたち ―
これまでマウスピース矯正といえば、「透明で目立ちにくい」という理由から主に大人の矯正に使われてきました。
小児矯正では、顎や骨が大きく成長する時期であるため、マウスピース矯正は難しいとされていたのです。
しかし、近年の技術革新により、小児専用に開発された「インビザライン・ファースト」が登場。
従来の 顎を広げる治療(I期) → 永久歯を並べる治療(II期)という二段階の手順を、ひとつの治療の中で同時に進められるようになりました。
インビザライン・ファーストには、フェーズ1 とフェーズ2 という2つのステップがあり、フェーズ1を始めてから10年以内にフェーズ2へ移行できます。

インビザライン・ファーストの特徴
● 小学校低学年から始められる
乳歯と永久歯が混在する「学童期」から治療がスタートできます。
この時期は顎の成長を正しく導くチャンスでもあります。

● I期治療とII期治療を同時に行える
従来の小児矯正では、まず顎を広げ、永久歯が生えるスペースを確保し、その後に歯並びを整えるという流れになります。
一方インビザライン・ファーストでは、
顎の成長コントロールと歯の移動を同時に行う ことが可能です。
フェーズ1終了後はリテーナーで後戻りを防止しながら様子を見ます。
永久歯が生え揃った段階で、必要に応じてフェーズ2の治療へ移行します。
※フェーズ2は、フェーズ1を完了した方のみが選択できる治療です。

開始できる時期と治療期間
■ 開始時期の目安(6〜10歳頃)
次の条件を満たしていればインビザライン・ファーストを始めることができます:
第一大臼歯(6歳臼歯)がすべて生えている
前歯(切歯)のうち2本以上が2/3以上萌出している
顎の3/4に、乳歯または未萌出の永久歯が2本以上ある
歯の生え変わりには個人差があるため、実際には「年齢より口腔内の状態」をみて判断します。

■ 治療期間
フェーズ1:最大18ヶ月
フェーズ2:最大3年
顎の成長や歯の生え変わりに合わせて進めるため、お子さまにかかる負担を最小限にしながら治療できます。
思春期のお子さまにこそ「見えない矯正」を
小学校高学年〜高校生の時期は、心身ともにデリケートな時期です。
見た目の変化に敏感になり、ワイヤー矯正を嫌がってしまうケースも少なくありません。
インビザラインの透明なマウスピースは、
周囲にほとんど気づかれない
学校生活を自然に過ごせる
見た目のストレスを感じにくい
というメリットがあり、多感な時期のお子さまにとって大きな安心につながります。
「目立たない矯正」という選択肢は、心の健やかな成長を守るうえでも、とても重要です。

まとめ
インビザライン・ファーストは、
顎の成長期に合わせて「将来の歯並び・噛み合わせの土台づくり」ができる画期的な治療法です。
早い時期から始めたい
なるべく見た目に配慮したい
将来の抜歯リスクを減らしたい
このようなご希望がある場合には、非常に適した選択となります。
「うちの子は治療できるの?」「いつ始めるのが最適?」
など、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。
お子さまの成長に合わせて、最適なタイミングをご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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