
春の恒例行事である学校の歯科検診。結果を記したプリントに「歯並び・噛み合わせ」のチェックが入っていると、どう対応すべきか迷う親御さんも多いはずです。
「虫歯じゃないなら、まだ放っておいても大丈夫かな?」と思いがちですが、実は歯並びの問題こそ、受診のタイミングが将来を左右します。
1. 学校の歯科検診では「ここ」を見ている
学校の検診は、限られた時間の中でお口全体の健康リスクをスクリーニング(選別)するものです。主に以下の4点をチェックしています。
・歯並び・噛み合わせ: 将来的に歯が重なったり、噛み合わせがズレたりするリスクがないか。
・虫歯の有無: 現在治療が必要な歯、または虫歯になりそうな歯があるか。
・歯ぐきの状態: 腫れや炎症(歯肉炎)が起きていないか。
・生え変わりの状況: 乳歯が抜け、永久歯が正しい位置から生えてきているか。
2. 検診結果の「0・1・2」はどう判断する?
歯並び(歯列・咬合)の項目は、一般的に3段階で評価されます。それぞれの意味と、家庭で取るべきアクションを知っておきましょう。
「0:異常なし」 現時点では、歯並びや噛み合わせに大きな問題は見られません。
「1:要観察(ようかんさつ)」 軽度のズレがある状態です。基本的には様子を見て問題ありませんが、成長段階によっては将来的に矯正が必要になる可能性があるため、一度歯医者さんに診てもらうと安心です。
「2:要精検(ようせいけん)」 重度の不正咬合(噛み合わせの乱れ)が疑われる状態です。そのままにすると発音や食べ物の噛み方に影響が出ることもあるため、早めに歯医者さんで精密な検査を受けることが推奨されます。
3. なぜ歯医者さんに「様子を見ましょう」と言われるの?
検診で指摘されて相談に行ったのに、「今はまだ様子を見ましょう」と言われることがあります。これは、決して放置していいという意味ではありません。
子どもの体は日々成長しています。特に顎の骨が成長するスピードや永久歯への生え変わりのタイミングは一人ひとり異なるため、歯医者さんは「最も効果が出る治療開始のベストタイミング」を見極めているのです。
「早期相談」が大切な理由
治療そのものを早く始めることがすべてではありません。しかし、早く相談することで、
・将来の治療期間を短くできる
・抜歯をせずに済む可能性が高まる
といったメリットがあります。
「もう少し大きくなってから」と自己判断で先延ばしにするのではなく、まずは歯医者さんのアドバイスを受け、適切な「観察期間」に入ることが、お子様の健康な歯を守る近道となります。











