そもそも親知らずって一体何者?なぜ生えてくるの?

親知らずとは、永久歯の中で一番最後に生えてくる歯で、正式名称を『第三大臼歯』といいます。
親知らずが生え始める頃(10代後半以降)には自分で歯を磨いていますよね。
「自立をしていて、親元を離れ親がその歯が生えてきたことを知らない」というから、「親知らず」という名前がつきました。
先天的に親知らずのない人、上だけ、下だけなど数については個人差がありますが、通常は上あごの左右に2本、下あごの左右に2本。計4本あります。

痛みの原因

親知らずは、あごの骨の一番奥に生えてきます。太古の人々は、狩猟生活によって、獣や木の実など固い物を食べてきました。
そのため、あごの骨は丈夫で大きく長く、親知らず=第三大臼歯は上下共にまっすぐに生えて緊密にかみ合い、奥歯としての役割をはたしてきました。時代が進んで、火を使った調理や加工食品が食卓に並ぶようになるに従い、あごの骨が退化していき、現代人のあごは華奢で細くスリムになりました。
そのため、親知らずが生えるスペースが狭くなり、完全に生えきらない、または埋まったまま生えてこない状態が多くみられるようになりました。親知らずの一部だけが歯ぐきから顔を出している場合、歯と歯ぐきの境目から食べかすや細菌が入り込み、その結果、虫歯や歯周病となって痛みとなります。

放っておくとどうなるの?

親知らずがまっすぐに生えることができずに斜めに生えようとすると、手前の第二大臼歯をぐいぐいと押して、歯並びの異常を引きおこしたりします。親知らずが生えきらない場合は、第二大臼歯との間にすきまができ、歯ぐきが繰り返し腫れる状態となります。これを『智歯周囲炎』といいます。
そして、親知らずと手前の歯の間は、歯垢がたまりやすくなるので虫歯ができやすくなります。
親知らずが横向きに埋っている場合は、手前の歯の根を溶かしてしまうこともあります。
その結果、手前の歯がグラついてしまったり歯を失ってしまうことがあります。

親知らずを抜いた方がいい場合とは?

まっすぐに生えて、上下咬み合っている場合

歯としての役割を立派に果たしているので、抜く必要はありません。

一部しか生えておらず、相手方と咬み合っていない場合

歯と歯ぐきの境目に物が詰まりやすく、虫歯や歯周病の原因となるため、抜歯を検討していきます。

親知らずが斜めや横向きに埋まっている場合

先程述べたように手前の歯を溶かし、歯並びに影響を与えることがあり、こちらも抜歯を検討していきます。

以上のように、親知らずは、上下の歯がまっすぐに生え、緊密に咬みあっている場合や、歯としての役割をしっかり果たしている場合には、抜く必要はありません。
ところが、親知らずが一部しか歯ぐきから顔をだしていない場合や、斜めや横向きに埋まっている場合が問題です。
虫歯、歯周病、歯ぐきの炎症、または歯並びの乱れ等の原因となりますので、抜歯を検討してもよいでしょう。

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