COCOブログ

2025.07.17更新

矯正治療

「矯正はしたいけど、見た目が気になる…」そんな方へ
「歯並びをきれいにしたいけれど、矯正中の見た目がちょっと心配…」
「銀色のワイヤーが目立つのは抵抗がある…」
こうしたご相談は、実はとても多いです。
かつては矯正といえば、銀色のワイヤーがはっきり見えるのが当たり前でした。
ですが今は、周囲に気づかれにくい“目立たない矯正”がいくつも登場しています。
ここでは、その代表的な方法をご紹介します。

1. 目立ちにくい表側矯正
― 透明ブラケットやホワイトワイヤーでやさしい見た目に
従来の表側矯正は銀色の装置が目立ちやすいものでしたが、今は透明や白い装置を使ったタイプがあります。
「ホワイトブラケット」「ホワイトワイヤー」と呼ばれ、歯の色になじみやすく自然な印象に仕上がります。
特に歯並びの乱れが大きい方におすすめで、しっかり歯を動かせる高い効果が魅力です。

見た目の印象
近くで見れば矯正中と分かることもありますが、銀色のワイヤーのように目立つことはほとんどありません。

注意点
ホワイトワイヤーは塗装のため、長く使うと一部剥がれることがあります。
また、やや太めになる分、治療期間が少し長くなることもありますが、見た目の自然さを重視する方には十分選ぶ価値があります。

2. 裏側矯正(リンガル矯正)
― 周囲に気づかれずにしっかり治療
歯の裏側に装置をつけるため、正面からはほとんど見えません。
「矯正をしていることを知られたくない」という方に人気です。
細かい歯の移動や前歯の出っ張り改善など、機能面でも優れています。

見た目の印象
正面からはまったく見えず、大きく口を開けても気づかれにくいのが特徴です。

注意点
舌に装置が触れるため、慣れるまでは違和感や軽い痛みを感じることがあります。
また、専門技術が必要なため、対応していない歯科医院もあるので事前確認がおすすめです。

3. マウスピース矯正
― 透明&取り外し可能で自然さと快適さを両立
近年人気が高まっているのが「マウスピース矯正」です。
透明なマウスピースを装着して少しずつ歯を動かすため、装置がほとんど目立ちません。
代表的なのは「インビザライン」で、装着中でも自然な見た目を保てます。
会食や写真撮影の時には、一時的に外すことも可能です。

見た目の印象
装着していてもほとんど気づかれず、「家族にも気づかれなかった」という声もあるほど。

注意点
全ての症例に対応できるわけではなく、抜歯を伴う大きな歯の移動には不向きです。
ただし、ワイヤー矯正と組み合わせて、目立つ期間を短縮する方法もあります。

まとめ
「矯正はしたいけど見た目が心配…」という方も、今は生活スタイルや希望に合わせて目立たない方法を選べます。
見た目の不安を減らしながら、自信の持てる笑顔を目指していきましょう。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたにぴったりの矯正方法をご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.07.10更新

部分矯正

部分矯正ってどんなときにおすすめ?
部分矯正は、前歯の見た目をきれいにしたいときや、軽い歯並びの乱れを短期間・負担少なく整える方法です。
年齢を問わず幅広く選ばれていますが、始めるきっかけやタイミングは人それぞれ。
特に多いのは、こんなライフイベントや状況です。

高校2〜3年生
卒業後の進学や新生活に向けて、笑顔の印象をアップさせたいという理由で始める方が増えています。大学入学前は、矯正を始めやすい時期です。

20歳前後(成人式・留学前)
成人式の写真や、留学前に歯並びを整えたいという声が多いタイミング。特に20代前半は、大人の矯正でも一番多く始められる年齢層です。

大学3〜4年生(就活前)
履歴書や面接での第一印象を良くしたいという理由で、就活前にスタートする方が目立ちます。社会人になる前に終わらせたい、という方も。

社会人2〜3年目
仕事に慣れ、時間やお金の使い方に余裕が出てきたころ。「今のうちにやっておこう」と決断される方が多いです。部分矯正は通院回数や費用も抑えやすく、働きながらでも取り組みやすいのが魅力。

結婚式の準備
挙式を控えて「写真映りを良くしたい」という理由で選ばれるケース。全体矯正よりも期間が短く、式までに間に合う可能性が高いのも人気の理由です。

出産後の育児期間
職場復帰までの在宅中心の生活を利用して、矯正を始めるママもいます。外出が少ない時期は、人に会う機会も減るため始めやすい時期です。

子どもの受験(幼稚園・小学校)
面談や行事で人と会う機会が増えるため、第一印象を良くする目的で治療を受ける保護者の方も。

30代半ば〜40代
美容や健康への意識が高まり、「ずっと気になっていた歯並びを整えよう」と決心する方が多い世代。お子さんの矯正と一緒に自分も始めるケースも増えています。

50〜60代
「部分矯正なら負担が少ないから」と挑戦される方も。重い歯周病がなければ、高齢の方でも十分治療可能です。

再矯正(後戻りの修正)
過去に矯正をしたけれど、保定不足で歯が動いてしまったケース。部分矯正で短期間に整え直せることが多いです。

部分矯正と全体矯正の違いは?
部分矯正(限局矯正)
2〜8本ほどの限られた歯を動かす治療。
基本的に抜歯はせず、負担が少ないのが特徴です。
適応になるのは以下のようなケースです。
・前歯の軽いガタつき(叢生)
・すきっ歯(正中離開)
・軽い出っ歯(上顎前突)
・軽い受け口(反対咬合)
・矯正後の後戻り
中〜重度の歯並びの乱れや、骨格そのものに原因がある場合は、全体矯正や外科的矯正が必要になることもあります。

全体矯正
上下の歯列全体を整え、見た目だけでなく噛み合わせや機能も改善する治療。
必要に応じて抜歯を行い、大きな歯の移動も可能です。
適応例:

・骨格性の出っ歯・受け口
・八重歯
・開咬・深いかみ合わせ(過蓋咬合)
・中等度以上のガタつきやすき間
※骨格の問題が強い場合は、あごの手術を伴う外科的矯正が必要になることもあります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.06.27更新

MFT(口腔筋機能療法)は何歳から始めるのがいい?

「指しゃぶりは何歳まで様子を見てもいい?」「舌を出す癖があるけど改善するべき?」など、お子さまの癖にお悩みの方もいるのではないでしょうか。将来に悪影響を及ぼすかもしれないと思いながらも、まだ幼いからと家庭内で様子を見ていませんか。
指しゃぶりや、舌を前歯の間から出す、頬杖をつく、口呼吸などの幼少期の癖は、将来の歯並びや噛み合わせに大きな影響を与えます。口周りの悪い癖を改善するために行う治療が、MFT(口腔機能療法)です。
今回は、MFTの内容や、口周りの癖を放置するリスク、何歳から始めると効果的なのかなどを解説します。お子さまの指しゃぶりが長期的に続いているなど、口周りの癖が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

MFT(口腔筋機能療法)とは?
MFT(口腔機能療法)とは、舌や頬、唇などの筋肉をトレーニングすることで、歯並びや噛み合わせに影響を与える口周りの筋肉のバランスを整える治療です。MFTは、歯並びや噛み合わせに影響を与える原因を取り除くことを目的に発展してきました。
しかし現在、日本歯科医学会の「小児の口腔機能発達評価マニュアル」に以下の記載があります。
咀嚼時の舌運動不全がある場合は、MFT(口腔筋機能訓練 )を行う
 
飲み込みに問題がある場合や構音障害がある場合など、お口の機能の発達不全に対してもMFTが行われるようになったのです。MFTを行うことで、生活の質や健康状態の向上にも役に立つとされています。
MFTは、大きく3つに分けられます。
・筋肉の訓練
・咀嚼や嚥下、発音、呼吸の訓練
・正しい姿勢にする訓練
 
筋肉の訓練では、舌や唇、頬の筋肉などを鍛える訓練を行うのが一般的です。トレーニング方法はいくつかありますが、お子さまに適した方法を選択して行います。
咀嚼や嚥下、発音、呼吸を正しく行えていないと、口周りの筋肉のバランスが乱れやすいです。そのため、正しい方法で行えるようにトレーニングします。
また、正しい姿勢は歯並びに大きな影響を与えるでしょう。正しい姿勢がわからない状態でトレーニングを行っても、筋肉のバランスの不調和は改善されません。
鼻呼吸をしていること、口周りの筋肉がリラックスして唇が自然に閉じていること、舌が上顎に接していること、上下の歯がわずかに離れていることが、正しい姿勢の条件です。正しい姿勢を保てるように訓練します。

MFTの重要性
お子さまの歯並びを心配する保護者の方は多いです。歯並びが乱れる大きな要因は、幼少期の口周りの悪い癖や生活習慣が挙げられます。
お子さまの歯並びは、矯正すれば改善されると思っている方も多いでしょう。
しかし、歯並びに悪影響を与える癖が改善されていなければ、治療終了後に後戻りする可能性が高いです。MFTを行って口周りの悪い癖を改善し、癖によって乱れた口周りの筋肉のバランスを改善する必要があるでしょう。
歯並びだけでなく、咀嚼(食べ物を噛み砕くこと)に問題があるお子さまや、嚥下(食べ物を飲み込むこと)に問題があるお子さま、構音障害があるお子さまの治療にも積極的に用いられています。

MFT(口腔筋機能療法)はどのようなこども向けのトレーニング?
MFTがどのような治療なのかご説明しましたが、ご自身のお子さまに必要な治療なのか疑問に思う方もいるでしょう。
MFTを受けるべきこどもの特徴は、以下のとおりです。
・指しゃぶりをやめられない
・前歯の間から舌を出す癖がある
・頬杖をつく
・鼻呼吸が可能なのに口呼吸をする
・爪や唇を噛む癖がある
・舌をうまく動かせない
・発音がうまくできていない
 
幼少期の指しゃぶりは問題ありません。生後3か月前後で遊びとして指しゃぶりを始めるこどもが多いですが、成長の過程で必要な行動ともいえます。手を口から離すなど、無理にやめさせる必要はありません。
1〜2歳頃になると活発に遊ぶようになるので、日中に行うことは減るでしょう。眠いときなどに行うこどもは多いです。
3歳頃から自然と消失し、5歳前後で完全になくなる場合が多いでしょう。6歳頃になっても指しゃぶりをやめられない場合は、改善する必要があります。
上記のようなはっきりとした癖がなくても、MFTを受けたほうがよい場合があります。食事が極端に早い・遅い場合や、飲み物で無理やり食べ物を流し込んでいる場合、口が常に開いている場合などは、MFTを検討したほうがよいかもしれません。
口周りの筋肉のバランスが乱れていると、サ行やタ行の発音が不明瞭になることも多いです。お子さまの様子や発音を観察し、気になることがあれば歯科医院を受診しましょう。

こどもの口周りの癖を放置するリスク
こどもの口周りの癖を放置すると、歯並びや全身の健康に悪影響を及ぼします。
癖が与える影響は、以下のとおりです。
前歯の間から舌を出す癖
奥歯を噛んだときに上下の前歯にすき間が生じる開咬や、出っ歯を引き起こします。
口呼吸
口呼吸は、下顎の成長を妨げます。下顎が後退し、口元が突出した顔貌になる可能性があるでしょう。歯並びでは、出っ歯や開咬につながります。
空気が鼻のフィルターを通らないので、ウイルスなどが体内に入りやすいです。風邪を引きやすくなるでしょう。常に口が開いているので口腔内が乾燥し、口臭が強くなることもあります。
口呼吸は鼻呼吸より浅いため、脳へ酸素が送られにくくなるでしょう。集中力の低下・欠如につながり、学習能力・運動能力が低下する可能性もあります。
唇を噛む・吸う癖
下唇の場合は出っ歯になりやすく、上唇の場合は受け口になりやすいです。
指しゃぶり
開咬になる可能性が高いでしょう。将来的に、前歯で食べ物を噛み切れない、発音が不明瞭になるなどを引き起こすことがあります。
頬杖をつく癖
顎に大きな力が持続的に加わるため、顎のバランスが悪くなって歪みます。顔のバランスが悪くなる場合や、歯並びが悪くなる場合があるでしょう。
顎関節症を発症する可能性もあります。

MFT(口腔筋機能療法)は何歳から始めるのがいい?
MFTを開始する適切な年齢は、5~10歳とされています。治療の際の指示を理解でき、実行できる年齢から始めることが望ましいでしょう。永久歯への生え変わりが終わるまでに訓練を終えられることが理想です。
小学校高学年や中学生から始めると、トレーニングが複雑化して修正が難しくなります。口周りの悪い癖や悪い姿勢が定着していると、改善するには時間がかかるでしょう。
歯をきれいに並べることだけを目標とするのではなく、口周りの筋肉を本来あるべき状態に戻すことを目指してください。永久歯に生え変わってから矯正治療を受ける場合も、後戻りしにくくなります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.06.20更新

インビザライン中にタバコは吸える?

矯正中にタバコを吸うと起こるリスク
では、矯正治療中になぜタバコが良くないのか、リスクやデメリットなど理由をご案内します。

マウスピース矯正中にタバコを吸うとどうなるか
マウスピースを装着したままタバコを吸うと、ヤニやタールがマウスピースに付き、変色を起こします。そのため、周囲にわかりにくいインビザライン矯正なのに、着色で装置が目立つことになります。それ以外にも喫煙によりいくつかデメリットがあります。

喫煙習慣のない人と比較して、歯の動きが遅くなる
煙草を吸う度に歯磨きを行う人でなければ、口腔内はヤニで汚れているため、マウスピースに着色が付きやすい環境になる

喫煙は血液の流れを悪くする作用があります。口腔内に多く血管は巡っており、煙草により歯肉の血管が収縮すると、しっかりと血液が流れず代謝が悪くなります。歯列矯正には、骨の移動が必要であるため、骨を造るためには、栄養や酸素を運ぶ血液が必要です。このことから矯正治療を考えられる際には、禁煙をおすすめします。

タバコが口腔内に及ぼす影響
唾液の分泌が減るため、口臭が起こりやすい
血流が悪くなるため、歯周病になりやすい
ヤニが歯の表面に付着することで、虫歯になりやすい
舌がんなどのリスクが高くなる
周囲の方に受動喫煙をさせてしまう

電子タバコや加熱式タバコならインビザライン中でもOK?
紙タバコではなく、電子タバコや加熱式タバコならば問題ないのではと思われるかもしれません。電子タバコで有名なのはVAPE、加熱式タバコで有名なのはIQOSでしょう。飲食店の一部の店舗で、紙タバコはNGだが、加熱式タバコはOKなどの表記を見かけることがあります。電子タバコと加熱式タバコの違いはどのようなものでしょうか。
電子タバコ
たばこ葉を使用しないリキッドを加熱しその蒸気を吸入するため、ニコチンは含有されていない
加熱式タバコ
タバコ葉を刻んだものを加熱した蒸気を吸入するため、ニコチンを含有している

電子タバコはニコチンを含んでいないから良いのではと思われがちですが、比較的新しいものであるため、健康上の影響がまだわからないという不安があります。そのため、紙タバコではないから大丈夫とは言い切れません。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.06.13更新

インビザラインは何でできているの?

インビザライン矯正に用いるマウスピースは、歯に力をかけるための固さがありながら、着脱時や装着時に必要な柔軟性をあわせもっている、高機能素材です。今回は、マウスピースの素材について、詳しくご紹介させて頂きます。

インビザライン・マウスピースの素材
インビザライン矯正に用いるマウスピースは、ポリウレタン製の厚さ0.5ミリの素材で出来ています。 インビザラインでは、治療計画の歯並びにあわせて作成されたマウスピースを、通常2週間ごとに交換して、毎回0.25ミリずつ歯を移動させて行きます。
米国でインビザラインの発売が開始された1996年から、このマウスピースの素材の変更はありませんでしたが、2013年2月から革新的な新素材「スマートトラック」が導入されました。
新素材のスマートトラックは、従来のマウスピース素材に比べて高い弾性を持ち、より持続的かつ密着して歯に力を加えることで、歯を移動させるコントロール力を高めます。さらに、患者様にとって、より快適な装着感や、より目立たない優れた審美性のメリットがあります。

マウスピース新素材「スマートトラック」の特徴
◆より持続的な力
スマートトラック新素材は、2週間のマウスピース装着期間を通じて、持続的に歯に力を与え続けます。
◆より正確にフィット
柔軟な新素材のマウスピースが、歯の形、アタッチメントおよび歯間空隙により正確に密着するため、治療計画に沿った歯の移動を実現します。
◆より快適な装着感
柔軟な新素材が、より快適な装着感を実現し、マウスピースの取り外しが容易になります。
◆より目立たない審美性
新素材は、従来よりも透明度が高いため、インビザラインのマウスピースはさらに目立たなくなり、審美性にも優れています。

スマートトラック新素材は、8年以上の研究期間をかけて開発されました。インビザライン・クリンチェック治療計画の向上や、アタッチメントなど、インビザライン独自の機能の導入と、今回のマウスピース素材の進化によって、インビザライン治療の予測実現性がさらに高まり、インビザラインで治療することができる患者様の範囲が広がることが期待できます。
インビザラインを提供するアライン社の調査では、1,015名の患者様に対してスマートトラック新素材のパイロット調査を実施したところ、歯を移動させるコントロール力が著しく向上する結果が得られたとの報告があります。
マウスピースは、患者様一人ひとりに合わせて特別に作成されるものなので、矯正相談の際に、実際にはめてお試し頂く事が出来ないのが、とても残念ですが、実際に矯正治療をスタートされた患者様には、より快適になった新素材のマウスピースをお使い頂くことができます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.05.22更新

乳歯の歯並びが悪いことによる影響

乳歯の歯並びが悪いと起こる影響

・永久歯に影響が出る
乳歯が乱れていると永久歯の生え替わりにも支障が出ることがあります。先天性欠如(歯の本数不足)や癒合歯(隣同士の歯がくっつく)を伴う場合は特に注意が必要です。

・むし歯・歯周病のリスク増大
デコボコした歯並びは磨き残しが多く、むし歯や歯周病を招きやすくなります。

・滑舌への影響
出っ歯・受け口・すきっ歯などがあると息が漏れ、正確な発音が難しくなります。

・顎関節症になりやすい
噛み合わせのアンバランスは口まわりの筋肉発達を阻害し、顎関節症を招くリスクが高まります。

ケース 特徴 推奨対応
・出っ歯(上顎前突) 上の前歯が前方へ突出 6歳ごろに歯科相談。指しゃぶり・口呼吸・舌癖の改善が大切

・受け口(下顎前突) 下の前歯が上の前歯より前へ 3〜5歳で早期受診。骨格由来が多く、放置すると外科的治療が必要になる場合あり

・すきっ歯 歯間に空隙がある 乳歯期は永久歯の萌出スペースになることが多い。定期検診で経過観察

・前歯が斜め(ハの字) 乳前歯が斜めに生える 顎の成長で自然に整う例が多数。定期検診で様子見

歯並びを乱す主な原因と予防
・指しゃぶり 上顎前突・開咬 3歳以降は要注意。叱らず原因を一緒に考え、防止グッズや成功体験で改善

・口呼吸 出っ歯・叢生・開咬 鼻炎治療、口テープ、あいうべ体操で鼻呼吸を促進
・頬杖 顎変形・歯列不正 姿勢指導で頬杖習慣を改善
・舌癖 出っ歯・開咬 正しい舌位を指導し、舌・口周りの筋トレを実践
・爪/唇かみ 上顎前突・下顎前突 ストレス確認、苦味マニキュアや爪切りでサポート

歯並びは遺伝する?
骨格や顎の大きさ、歯の形・本数は遺伝的要素が大きいものの、生活習慣の影響も大です。親の歯並びが良くても、日常の癖で乱れることがあるため注意が必要です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.05.15更新

出っ歯はほうれい線の原因

「出っ歯が気になる、直したい!」と思ったことのある方なら、一度は歯科矯正を検討した経験があるでしょう。歯科矯正で「若返った」という嬉しい話を耳にする一方で、「かえって老けた」という声もあるのが現実です。見た目を改善したいのに、逆に悩みが増えないよう、原因と対策を確認していきましょう。

ほうれい線ができる原因とは

年齢とともに気になり始める顔のシワ、とりわけ悩みが深いのが口元のほうれい線です。ほうれい線の有無で顔の印象は大きく変わります。では、その主な原因を見てみましょう。

加齢による頬のたるみ
年齢を重ねると頬のハリが低下し、重力に抗しきれずに下がります。その結果、ほうれい線が目立つようになります。さらに表情筋が衰えると、シワは一層深くなります。特に「口輪筋」と「頬骨筋」の衰えが大きく影響します。表情筋をあまり使わない人に起こりやすい現象です。

歯並びが悪い
歯並び、とくに前歯の突出(出っ歯)があると、ほうれい線ができやすいといわれます。前歯を上唇で覆うクセがつき、皮膚にシワが刻まれやすいからです。加えて出っ歯が原因で口呼吸が習慣化すると、口周りの筋力が低下し、ほうれい線が深くなる場合があります。

噛み合わせが悪い
出っ歯などで噛み合わせが崩れると、片側に負担がかかって顎が歪み、ほうれい線が際立って見えることがあります。また筋肉の緊張が続くとシワが強調されます。ただし噛み合わせが良い人でもシワが一切できないわけではありません。

歯科矯正での変化は?

歯並びを直す歯科矯正は、ほうれい線にどんな影響を与えるのでしょうか。

目立たなくなるパターン
歯並びを気にして笑顔を控えていた人が、矯正後に自信を得て表情筋をよく使うようになると、筋肉が鍛えられてシワが薄く見えることがあります。また突出していた口元が引っ込み、頬との境目が自然になり、ほうれい線が目立たなくなるケースもあります。これらは間接的に改善した例といえるでしょう。

目立ちやすくなるパターン
口元の突出が軽度なのに抜歯で唇を下げすぎると、「ほうれい線が濃くなった」「老けて見える」と感じる場合があります。あるいは前歯の突出が解消して唇に余裕ができ、皮膚がたるんでシワが浮き出るケースも。ただし抜歯=シワが増える、とは限りません。

ほうれい線を防ぐには

歯科矯正は本来、歯並びの改善や虫歯リスクの低減が目的です。ほうれい線に劇的に影響するわけではないため、次の方法も併せて取り入れましょう。

専門医の診断を受ける
矯正前に横顔や噛み合わせを評価してもらい、適切なゴールを設定しましょう。歯並び以外が原因の可能性もあるため、美容皮膚科での相談も有効です。

左右均等に噛む
片側噛みが癖になると顔の筋肉バランスが崩れ、シワが偏ることがあります。食事は両側で噛むよう意識しましょう。

表情筋エクササイズ
表情筋の衰えを防ぐため、硬い物やガムを噛んだり、簡単なフェイストレーニングを習慣に。筋力低下を予防して重力に負けない顔を保ちます。

保湿を徹底する
乾燥はシワを深くします。保湿ケアで肌の水分を保ち、たるみやシワを予防しましょう。

紫外線対策を欠かさない
光老化はたるみを加速させます。日焼け止めや帽子、日傘などで日常的に紫外線を防ぎましょう。
歯科矯正は笑顔に自信をもたらす一方、ほうれい線への影響はケースバイケースです。正しい診断と生活習慣の見直しで、若々しい口元を目指しましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.04.28更新

インビザラインの洗浄方法

インビザラインのマウスピースは毎日の洗浄が必須
インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上の装着が理想とされています。
つまり、食事や歯磨きの時間を除けば、ほとんどの時間つけていることになります。
そのため、お手入れを怠ると細菌が繁殖し、悪臭や黄ばみの原因になってしまいます。
中には、マウスピースにカビが発生したというケースも報告されています。

インビザラインの基本的な洗浄方法
マウスピースを外したら、流水で指を使ってやさしくこすり洗いします。
これが基本の洗い方ですが、細かな部分の汚れには歯ブラシの使用も効果的です。
その際は、毛先のやわらかい歯ブラシを使い、力を入れすぎず丁寧に洗ってください。

よりしっかりと汚れを落としたい場合には、市販の洗浄剤を使うのもおすすめです。
手洗いでは落ちにくい汚れやニオイを短時間で除去できます。
ただし、使用する洗浄剤は**「矯正用のリテーナー・マウスピース専用」**のものに限ります。
入れ歯用の洗浄剤は素材を傷める可能性があるため使用しないでください。

洗浄時の注意点

●お湯は使わない
インビザラインをお湯で洗うと、熱で変形してしまう恐れがあります。
マウスピースが歪むと装着時にフィットせず、作り直しとなる可能性も。
必ず冷水やぬるま湯で洗いましょう。

●歯磨き粉は使用しない
一見問題なさそうに思えますが、歯磨き粉には研磨剤が含まれており、
マウスピースの表面に細かい傷をつけてしまいます。
この傷が細菌の温床になることも。
水以外で洗いたい場合は、中性洗剤を水で薄めたものを使うと良いでしょう。

●しっかり乾燥させる
洗浄後はマウスピースをよく乾燥させてからケースにしまいましょう。
濡れた状態で密閉すると、雑菌が増殖する原因になります。
ケースの中にティッシュを敷き、蓋を開けて風通しの良い場所で乾かすのがおすすめです。

洗浄の頻度について
マウスピースの洗浄は1日1回は必ず行うようにしましょう。
できれば、マウスピースを外すたびに水洗いするのが理想的です。
また、専用の洗浄剤を使用する場合は週に1〜2回程度が目安です。

清潔な状態を保つことで、インビザライン矯正の効果をしっかり引き出し、トラブルを未然に防ぐことができます。
毎日のケアを習慣化し、快適に矯正ライフを送りましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.04.17更新

部分矯正と全体矯正の違い

部分矯正と全体矯正の違いとは?
歯科矯正には「部分矯正」と「全体矯正」の2つの方法があります。
それぞれの特徴を理解することで、自分に適した矯正治療を選ぶ手助けになります。

矯正する歯の範囲
部分矯正では、主に笑ったときに見える範囲の前歯(前から数えて3番目くらいまで)を対象に矯正を行うことが一般的です。
一方、全体矯正は奥歯を含めたすべての歯を動かすことが可能で、見た目の改善だけでなく、噛み合わせの調整にも対応できます。

治療期間の違い
矯正にかかる期間は、歯を動かす範囲や個々の歯の動きやすさによって変わります。
一般的には、部分矯正の方が治療範囲が限られているため、全体矯正に比べて短期間で完了する傾向があります。

部分矯正の特徴
部分矯正とは、その名の通り、特定の歯のみを動かす矯正方法です。
たとえば「前歯だけを整えたい」といった場合に適しています。
ただし、歯を動かすためのスペースを作る必要がある際は、周囲の歯も動かさなければならないケースもあるため、事前の診断とカウンセリングが重要です。

メリット
・治療期間が短い
・費用が抑えられる
・矯正装置がつく範囲が狭く、清掃がしやすい
・発音や食事への影響が少ない

デメリット
・歯の移動範囲に制限がある
・噛み合わせ全体の改善は期待できない

全体矯正(全顎矯正)の特徴
全顎矯正とは、上下すべての歯を対象に行う矯正治療です。
歯並びだけでなく、噛み合わせのバランスまで含めて総合的に整えることができます。

メリット
・歯並びだけでなく、噛み合わせも理想的な形に改善できる
・噛み合わせの不具合による歯への過剰な負担を減らせる
・将来的な歯の破折や虫歯、歯周病の予防につながる

デメリット
・治療範囲が広いため、治療期間が長くなる
・費用が部分矯正より高額になる

まとめ
部分矯正と全体矯正には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。
「見た目だけ整えたいのか」「噛み合わせまでしっかり改善したいのか」など、ご自身の目的に合わせて選ぶことが大切です。
まずは歯科医師のカウンセリングを受け、自分に合った最適な矯正方法を見つけましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.04.08更新

部分矯正のデメリットとは

部分矯正できる範囲とは?
部分矯正とは具体的にどのような症例に適応し、その範囲はどこまで広がるのでしょうか?
ここでは、部分矯正の基本的な概念から適応される症例、そしてその適用範囲の限界について詳しく解説します。
これを読むことで、部分矯正の可能性と限界を理解することができ、自身の歯並びが部分矯正の対象になるのか否かの判断基準を得ることができます。

部分矯正とは何か
部分矯正は、特定の歯や特定の歯列に対してのみ行われる矯正治療方法です。歯並びの全体的な咬み合わせに問題がない場合でも、特定の歯や特定の箇所に不正がある場合に部分的に矯正を行います。
部分矯正にはさまざまな方法がありますが、一般的には以下のような治療法が用いられます。

1. ブラケット矯正
部分矯正において最も一般的な方法は、ブラケット矯正です。ブラケットは歯の表面に取り付けられ、ワイヤーによって歯を移動させることで矯正を行います。部分矯正の場合、必要な箇所にのみブラケットを取り付け、歯の位置を調整します。

2. リテーナー矯正
テーナー矯正は、透明なプラスチック製のリテーナーを用いて矯正を行う方法です。リテーナーは歯に装着され、軽い力をかけることで歯の移動を促します。特に軽度な歯列不正の場合や、維持矯正の目的で部分矯正に使用されることがあります。

3. マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なカスタムメイドのマウスピース(アライナー)を使用して矯正を行う方法です。歯科医師が作成した複数のマウスピースを順番に着用し、段階的に歯を移動させていきます。部分矯正の場合は、特定の歯や特定の箇所にのみマウスピースを使用します。
部分矯正は、全体矯正と比べて治療期間や負担が軽減される場合があります。ただし、部分矯正はあくまで特定の問題箇所の修正に特化しており、歯列全体のバランスや咬み合わせの改善には限定的な効果しか持ちません。
部分矯正の適応や治療方法は、個々の症例によって異なります。歯科医師との相談や詳細な検査を通じて、自身の症状や治療目標に合わせた最適な部分矯正治療を選択しましょう。

部分矯正が適応される症例
部分矯正は、特定の歯や特定の歯列に対してのみ行われる矯正治療方法です。以下では、部分矯正が適応される一部の症例について詳しく解説します。

1. 特定の歯の不正咬合
部分矯正は、特定の歯が咬み合わせにおいて不正を起こしている場合に効果的です。たとえば、前歯の隙間や歯の重なりなど、個別の歯に対する問題を修正することができます。

2. 歯の傾斜や回転
歯が傾いたり回転したりしている場合でも、部分矯正は有効な治療法です。一部の歯に対してのみ矯正を行うことで、歯の位置を正常な咬合に近づけることができます。

3. 部分的な審美修正
特定の歯の形状や色調の修正を行いたい場合にも、部分矯正は有用です。たとえば、前歯の形を整えたり、ホワイトニングを施したりすることで、より美しい笑顔を実現することができます。

4. 局所的な歯列不正
歯列全体ではなく、特定の範囲に歯列不正がある場合でも、部分矯正が適応されます。たとえば、上顎の一部の歯のみが傾斜している場合や、下顎の特定の歯が前後に出っぱっている場合などです。

5. 全体矯正の補完
全体矯正治療後に、残りの部分だけを部分矯正で修正することもあります。全体矯正で主要な歯列不正が改善された後、部分矯正によって細かい修正や調整を行い、より理想的な咬合や歯並びを実現することができます。
部分矯正は、上記のような症例に適応されることが多いですが、それぞれのケースによって適切な治療法を選択する必要があります。歯科医師との相談や詳細な検査を通じて、自身の症状に合わせた最適な治療プランを立てましょう。

部分矯正の適用範囲の限界
部分矯正は特定の歯や特定の歯列に対して行われる矯正治療ですが、一部の症例では部分矯正の適用範囲に限界があります。以下に、部分矯正の適用範囲の限界について詳しく解説します。

1. 重度な歯列不正
部分矯正は一部の歯や特定の箇所に対してのみ行われるため、歯列全体の重度な不正には限定的な効果しかありません。重度な歯列不正の場合には、全体矯正が必要となることが多いです。

2. 咬み合わせの問題
部分矯正は特定の歯の位置や傾斜を修正することに焦点を当てていますが、咬み合わせ全体に関わる問題には限定的な対応しかできません。咬み合わせの問題がある場合には、全体矯正や他の治療法が必要な場合があります。

3. 歯の数や配置の制約
部分矯正の適用範囲は、歯の数や配置によっても制約されます。たとえば、隣り合った歯の間に十分なスペースがない場合や、歯の根の状態によっては、部分矯正が難しい場合があります。

4. 歯周組織の健康状態
部分矯正の適用には、歯周組織の健康状態が重要です。歯周病や歯周組織の炎症などの問題がある場合には、それらの治療や管理が先行して行われる必要があります。
部分矯正の適用範囲の限界を正確に評価するためには、歯科医師との相談や詳細な検査が必要です。歯科医師は個々の症例に基づいて最適な治療プランを提案し、適切な矯正治療方法を選択することができます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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