COCOブログ

2025.10.20更新

インビザライン・ファーストの適応条件

インビザライン・ファーストは、すべてのお子さまに適応できるわけではありません。
安全かつ適切に治療を進めるために、いくつかの条件が定められています。
まずは「治療を始められるかどうか」をしっかり確認しておきましょう。

■ 適応条件
① 第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出している
インビザライン・ファーストは、6歳前後に生える第一大臼歯が1本以上萌出していることが必須条件です。
理由は、この歯が「噛み合わせの基準」や「歯列の土台」として非常に重要だからです。

② 切歯(前歯)のうち2本以上が 2/3 以上萌出している
前歯がしっかり生えていないと、マウスピースが安定しません。
そのため、上または下の前歯が少なくとも2本、3分の2以上生えていることが求められます。
マウスピースの力を正しく歯に伝えるために欠かせない条件です。

③ 顎の3/4に乳歯または未萌出の永久歯が2本以上ある
つまり、混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている時期)であることが前提となります。
この時期なら顎の成長をうまく利用しながら、歯列のスペースづくりと歯並びの改善を同時に行えます。

インビザライン・ファーストが向いている症例
● 軽度〜中程度の叢生(ガタガタ)
スペース不足により歯が重なっている状態です。
過度のスペース不足でなければ、マウスピースで整えられます。

● 軽度〜中程度のすきっ歯
隙間が目立つと噛み合わせや発音に影響が出ることも。
インビザライン・ファーストなら段階的に歯を寄せて自然な歯列へ導けます。

● 軽度〜中程度の反対咬合(受け口)
顎の成長方向を早期にコントロールできるため、成長期の治療はとても効果的。
成人後に手術が必要になるケースを減らすことにもつながります。

● 軽度〜中程度の上顎前突(出っ歯)
指しゃぶりや口呼吸が原因の場合は特に改善が期待できます。
見た目や噛み合わせの改善だけでなく、発音の向上にもつながります。

インビザライン・ファーストが向かないケース
● 永久歯が生えそろっている
すでに大人と同じ歯列の場合は適応外です。
通常のインビザライン(成人用)やワイヤー矯正が対象となります。

● 歯並びの乱れが大きい
強い力や三次元的な大きな移動が必要な場合は、ワイヤー矯正が必要です。

● 顎の骨格に問題がある
骨格性の反対咬合・上顎前突などでは、外科的処置やほかの矯正方法が選択されます。

● 歯を大きく動かす必要がある
マウスピースで歯を大きく動かすには時間がかかるため、複雑な回転や長距離移動には不向きです。

まとめ
インビザライン・ファーストは、
顎の成長を活かしながら歯並びを整えられる“今だけ”の治療法 です。
ただし、適応条件が細かく定められているため、
「うちの子は始められるの?」
「治療のタイミングはいつがベスト?」
といった疑問を持たれる保護者の方も多いです。
お子さまの成長段階や口腔内の状態は一人ひとり異なりますので、
まずはお気軽にご相談ください。
最適な時期・治療方法をご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.10.06更新

学童期からの矯正に「インビザライン・ファースト」という選択

― 顎の成長期に合わせた、新しい小児矯正のかたち ―
これまでマウスピース矯正といえば、「透明で目立ちにくい」という理由から主に大人の矯正に使われてきました。
小児矯正では、顎や骨が大きく成長する時期であるため、マウスピース矯正は難しいとされていたのです。
しかし、近年の技術革新により、小児専用に開発された「インビザライン・ファースト」が登場。
従来の 顎を広げる治療(I期) → 永久歯を並べる治療(II期)という二段階の手順を、ひとつの治療の中で同時に進められるようになりました。
インビザライン・ファーストには、フェーズ1 とフェーズ2 という2つのステップがあり、フェーズ1を始めてから10年以内にフェーズ2へ移行できます。

インビザライン・ファーストの特徴
● 小学校低学年から始められる
乳歯と永久歯が混在する「学童期」から治療がスタートできます。
この時期は顎の成長を正しく導くチャンスでもあります。

● I期治療とII期治療を同時に行える
従来の小児矯正では、まず顎を広げ、永久歯が生えるスペースを確保し、その後に歯並びを整えるという流れになります。
一方インビザライン・ファーストでは、
顎の成長コントロールと歯の移動を同時に行う ことが可能です。
フェーズ1終了後はリテーナーで後戻りを防止しながら様子を見ます。
永久歯が生え揃った段階で、必要に応じてフェーズ2の治療へ移行します。
※フェーズ2は、フェーズ1を完了した方のみが選択できる治療です。

開始できる時期と治療期間
■ 開始時期の目安(6〜10歳頃)
次の条件を満たしていればインビザライン・ファーストを始めることができます:
第一大臼歯(6歳臼歯)がすべて生えている
前歯(切歯)のうち2本以上が2/3以上萌出している
顎の3/4に、乳歯または未萌出の永久歯が2本以上ある
歯の生え変わりには個人差があるため、実際には「年齢より口腔内の状態」をみて判断します。

■ 治療期間
フェーズ1:最大18ヶ月
フェーズ2:最大3年
顎の成長や歯の生え変わりに合わせて進めるため、お子さまにかかる負担を最小限にしながら治療できます。
思春期のお子さまにこそ「見えない矯正」を
小学校高学年〜高校生の時期は、心身ともにデリケートな時期です。
見た目の変化に敏感になり、ワイヤー矯正を嫌がってしまうケースも少なくありません。
インビザラインの透明なマウスピースは、
周囲にほとんど気づかれない
学校生活を自然に過ごせる
見た目のストレスを感じにくい
というメリットがあり、多感な時期のお子さまにとって大きな安心につながります。
「目立たない矯正」という選択肢は、心の健やかな成長を守るうえでも、とても重要です。

まとめ
インビザライン・ファーストは、
顎の成長期に合わせて「将来の歯並び・噛み合わせの土台づくり」ができる画期的な治療法です。
早い時期から始めたい
なるべく見た目に配慮したい
将来の抜歯リスクを減らしたい
このようなご希望がある場合には、非常に適した選択となります。
「うちの子は治療できるの?」「いつ始めるのが最適?」
など、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。
お子さまの成長に合わせて、最適なタイミングをご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.09.29更新

こどものうちに歯並びを治療するメリット

— 成長期の今だからこそできる、大切な「未来への投資」 —
お子さまの歯並びは、成長とともに大きく変化していきます。
そのため、乳歯と永久歯が混ざるこの時期に治療を始めることで、大人になってからでは得られない多くのメリットがあります。
以下では、こどものうちに歯並びを整える4つの大きなメリットをご紹介します。

1. 生涯の虫歯・歯周病リスクを下げられる
悪い歯並びは磨き残しの原因となり、虫歯や歯周病のリスクが大きく高まります。
こどもの頃から歯並びが整っていれば、
歯磨きがしやすい
歯肉炎や虫歯になりにくい
大人になってからの歯の寿命が長くなる
など、「一生の健康」に直結します。
インビザライン・ファーストで早めに歯並びを整えることで、お子さまは将来にわたり健康なお口の環境を維持しやすくなります。

2. 顎の成長を正しく導き、バランスの良いお顔へ
こどもの歯並びが悪くなる主な原因は、顎が小さく、歯が並ぶスペースが足りないことです。
インビザライン・ファーストでは、お子さまの顎の成長をコントロールしながら歯を並べるスペースを確保します。
その結果、
顎のバランスが整う
将来の歯並びの乱れを予防できる
お顔立ちが自然でバランス良く成長しやすい
など、見た目と機能の両面でメリットがあります。

3. 将来の「2期治療」の期間を短縮できる
小児矯正には大きく分けて次の2つがあります。
1期治療:6〜12歳(顎の成長をコントロールする)
2期治療:13歳以降(永久歯の歯並びを整える)
1期治療を行わなくても2期治療だけで矯正は可能ですが、
土台となる顎の幅が整っている場合、後の治療がスムーズになり、期間も短縮できる可能性が高まります。
インビザライン・ファーストは、成長期に合わせて顎の広がりをサポートできるため、将来の本格矯正に良い影響を与えます。

4. 永久歯を抜かずに矯正できる可能性が高まる
大人になってから矯正を始める場合、「スペース不足」を理由に健康な永久歯を抜くことがあります。
しかし、成長期にインビザライン・ファーストで顎を適切に広げておけば、
永久歯がきれいに並ぶスペースを確保でき、将来的な抜歯の可能性を大きく下げられます。
これはお子さまの身体的・精神的な負担を減らすうえで大きなメリットといえるでしょう。

まとめ
こどものうちに歯並びを整えることは、
単に見た目をきれいにするだけでなく、
むし歯・歯周病の予防
顎の正しい成長
本格矯正の負担軽減
永久歯の保存
といった 長期的な健康への大きなメリット につながります。
「うちの子は矯正したほうがいい?」「いつ始めるのがベスト?」
そんな疑問がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
お子さまの成長に合わせて、最適な治療時期をご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.09.15更新

インビザライン・ファーストの対象年齢

― 成長期だからこそできる、お子さま専用の矯正治療 ―
インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯へと生え変わる6〜12歳頃のお子さまを対象としたマウスピース矯正です。
この時期は顎の骨が大きく成長するタイミングであり、治療を始めることで 永久歯がきれいに並ぶための「土台づくり」 が可能になります。
ただし、対象年齢はあくまで目安であり、実際には お口の中の発育状況(口腔年齢) によって治療の可否を判断します。

▼ インビザライン・ファーストを始めるための条件
以下の条件を満たす必要があります。
第一大臼歯(前から6番目)が萌出している
前歯(切歯)のうち、2本以上が2/3以上萌出している
乳歯または未萌出の永久歯が、上下どちらかの顎に2本以上残っている
お子さまの生え変わりの時期には個人差があるため、治療開始のタイミングはそれぞれ異なります。

▼ 治療が難しいケース
以下の場合はインビザライン・ファーストだけでは対応できないことがあります。
歯並びの乱れが重度で、移動量が大きい場合
生まれつき歯の本数が少ない(先天性欠損)
顎の骨格成長に大きな問題がある
その場合は、ワイヤー矯正や外科処置など別の治療方法を検討することがあります。

インビザライン・ファーストの治療期間
最大18か月、成長を利用した効率的な矯正
インビザライン・ファーストの治療期間は最大18か月です。
治療後は、歯並びと顎の成長を安定させるために リテーナー(保定装置) を使用し、永久歯が生え揃うのを待ちます。
永久歯が揃った段階で、2期治療(本格矯正)が必要かどうか を判断します。
顎の成長誘導がうまくいけば、1期治療(インビザライン・ファースト)だけで終了する場合もあります。
ただし治療期間は、
顎の成長スピード
永久歯の萌出タイミング
マウスピースの装着状況(1日20時間以上)
に大きく影響されます。

★ 治療成功のカギ
保護者のサポート と
歯科医師の指示を守った自己管理 が非常に大切です。

― 早期治療が、お子さまの未来を守ります ―
子どもの歯並びの問題(叢生・出っ歯・受け口など)を放置すると、見た目だけでなく健康面・精神面にさまざまな悪影響を及ぼします。
1. 虫歯・歯周病のリスクが高まる
ガタガタの歯並び(叢生)は磨き残しが多く、
虫歯
歯肉炎・歯周病
になりやすくなります。
乳歯の虫歯が悪化すると、その下にある永久歯の質や生え方に影響 することもあります。

2. よく噛めない・胃腸に負担がかかる
噛み合わせの乱れは、
食べ物を噛み切りにくい
咀嚼不足で胃腸へ負担
顎の成長不足につながる
など、食事や発育にも影響します。

3. 見た目へのコンプレックス
出っ歯・受け口・すきっ歯などは、
大きく笑えない
口元を隠す癖が出る
人前で話すのが苦手になる
など、精神的ストレスにつながります。
自己肯定感が育つ大切な時期だからこそ、早めのケアが重要です。

4. 滑舌の悪さにつながる
すきっ歯や受け口では空気が漏れやすく、
サ行・タ行などの発音に支障が出ることがあります。

5. 顎関節症や全身の不調を招く
噛み合わせが悪いと、
顎関節症
口の開閉痛
頭痛・肩こり・めまい
など、全身にも影響が及ぶ場合があります。

まとめ
インビザライン・ファーストは、
成長期だからこそできる「顎の成長誘導」+「歯並び改善」 を同時に行える矯正治療です。
対象年齢や適応はお子さまによって異なりますので、
「うちの子は治療できるの?」「いつから始めればいい?」
と気になった際は、どうぞお気軽にご相談ください。
お子さまの成長に合わせて、最適な治療時期と治療方法をご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.09.09更新

インビザライン・ファーストとは?

― 成長期のお子さまのために開発されたマウスピース矯正 ―
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混ざっている「混合歯列期(およそ6〜12歳)」のお子さま専用に作られたマウスピース矯正です。
透明で目立ちにくいアライナーを1日20時間以上装着し、1〜2週間ごとに交換しながら歯並び・噛み合わせを整えていきます。
従来の小児矯正では、「まず顎を広げる治療」「その後に歯を移動する治療」と段階に分ける必要がありました。
しかしインビザライン・ファーストでは、顎の成長を促しながら歯並びも同時に整えることが可能です。
そのため
・治療期間の短縮
・費用負担の軽減
が期待でき、より始めやすい小児矯正といえます。

インビザライン・ファーストのメリット
1. 透明で目立ちにくい
アライナーは透明で薄いため、装着していてもほとんど気づかれません。
「矯正をしていることを友達に知られたくない」というお子さまでも取り組みやすい治療です。

2. 衛生的で毎日のケアがしやすい
食事や歯磨きの際に簡単に取り外せるので、装置に食べ物が挟まる心配がありません。
普段通りに食事・歯磨きができ、虫歯や歯肉炎のリスクを減らせるのも大きなメリットです。

3. 痛みや違和感が少ない
段階的にアライナーを交換しながら歯を動かすため、急激な痛みがありません。
また金属を使わないため、口の中が傷つく心配も少ない治療法です。

4. 指しゃぶり・舌癖などの悪習癖を改善しやすい
長時間アライナーを装着するため、
・指しゃぶり
・舌で歯を押す癖
など、歯並びに悪影響を与える習癖を改善しやすい特徴があります。

5. 永久歯が正しく生えるためのスペースが確保できる
乳歯の時期から顎の成長をコントロールできるため、永久歯がきれいに並ぶためのスペース作りが可能です。
結果として、将来の本格矯正で
・抜歯を避けられる
・外科矯正を回避できる
可能性が高まります。

6. 金属アレルギーの心配がない
プラスチックのアライナーを使用するため、金属アレルギーのお子さまも安心して治療を受けられます。

インビザライン・ファーストのデメリット
1. 装着時間を守らないと効果が出にくい
1日20時間以上の装着が必須です。
時間が短いと計画通りに歯が動かず、治療期間が延びることがあります。
保護者のサポートも非常に大切です。

2. マウスピースの管理が必要
取り外せる利点がある一方、
・外したまま紛失
・洗浄を忘れて汚れが溜まる
といったトラブルにつながることも。
失くした場合は再製作に2週間〜1ヶ月必要です。

3. 対応できない症例がある
・顎の骨格に大きなズレがある
・歯のねじれが強い
などの場合は、ワイヤー矯正や外科治療が必要なケースもあります。
また、始められる時期は歯の生え具合により異なるため、事前の診断が必須です。

4. 発音がしにくくなることがある
装着直後はサ行・タ行・ナ行・ラ行などが話しづらい場合がありますが、
多くは1ヶ月ほどで慣れ、自然に発音できるようになります。

インビザライン・ファーストは「早期から始められる未来の矯正」
インビザライン・ファーストは、ただ歯を並べるだけでなく
顎の成長を整え、永久歯が生える土台をつくる治療です。
「こどものうちにやっておくことで将来の負担を減らせる」
という点で、保護者の方から高い評価をいただいています。
「うちの子に合うのかな?」
「何歳から始められるの?」
といった疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
成長段階に合わせた最適な治療をご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.08.29更新

インビザラインが浮いてしまうのはなぜ?

― 正しく装着するために知っておきたい原因と対処法 ―
インビザラインで使用するアライナー(マウスピース)は、一人ひとりのお口に合わせて精密に設計されています。そのため「まったく入らない」ということは基本的にありません。
しかし、装着の仕方や治療の進み方によっては、アライナーが“浮いて見えるカチッとはまらないといった状態が起こることがあります。
ここでは、アライナーが浮いてしまう代表的な原因と、部位ごとの対処法についてわかりやすく解説します。

■ インビザラインが浮く主な原因
原因1:あえて“ぴったり”には作られていないため
インビザラインのアライナーは、歯を動かす力をかけるために、はじめから少しだけ歯列よりタイトに作られています。
そのため、正しい位置まで押し込んで装着できていないと、「浮いて見える」「カチッとはまらない」という状態が起こります。
※対して歯を動かさない装置(ナイトガードやリテーナー)は歯列と同じ形で作られるため、浮きにくい仕組みです。

原因2:治療経過にズレが生じている
インビザラインは1日20時間以上の装着が前提です。
装着時間が不足したり、アライナーの交換時期がずれると、
「実際の歯の動き」と「計画上の動き」に差が出てしまいます。
その結果、次のアライナーがしっかり入らず、浮いてしまうことがあります。

原因3:アライナーの番号違い
アライナーには1枚ずつ番号がふられています。
順番を誤って次のステージに進めてしまうと、当然はまりません。
装着時に一度「番号の確認」をしてみると安心です。

原因4:アライナーの変形や不具合
熱湯で洗った
高温の場所に置いた
誤って踏んでしまった
など、外力によってアライナーが変形すると、途中から「突然入らない」ことがあります。
前後の番号と比べてみて、形が違う場合は変形の可能性が高いです。

原因5:アライナーチューイーの使用不足
アライナーをしっかり奥まで押し込むための補助具が「アライナーチューイー」です。
これを使用していない、または噛む時間が短いと、アライナーがしっかりはまらず浮きの原因になります。

■ 部位別:インビザラインが浮くときに考えられる原因
【前歯部分が浮くとき】
前歯のアライナー浮きは、アタッチメントを追加することで改善できるケースが多いです。
実際に“浮いている”のか、“感覚的に浮いているように感じる”だけなのかによって対応が異なるため、まずは担当医へご相談ください。

【奥歯(臼歯部)が浮くとき】
奥歯のアライナーが浮く場合は、治療経過のズレやアライナーの不具合が疑われます。
そのまま使い続けると治療計画に影響が出る可能性があるため、早めに受診がおすすめです。

【1本だけ浮くとき】
特に前から2番目・3番目の歯で起こりやすい現象です。
該当する歯だけ動きが追いついていない、あるいはアライナーとの適合に差が出ている可能性があります。

【歯の根元が浮く感じがするとき】
根元部分までアライナーが入り込んでいない場合は、
・装着時間
・アライナーチューイーの使用
・アライナーの変形
などの基本要因が関係していることが多いです。

【一部だけ浮くように感じるとき】
「実際に浮いている」ケースもありますが、
・装着時間不足
・交換タイミングの乱れ
・マウスピースの変形
・チューイー不足
などの複合要因で“そう感じるだけ”ということもあります。
まずは原因を特定するため、担当医にチェックしてもらうのが確実です。

■ 浮きが出たら自己判断せず、まずはご相談ください
アライナーの浮きは、放置すると治療計画そのものに影響が出ることがあります。
「少しおかしいな」と思った段階で、早めに受診いただくことをおすすめします。
当院では、
・アライナーの適合チェック
・チューイーの使い方指導
・交換スケジュールの調整
・必要に応じた再スキャン
など、患者さまの治療がスムーズに進むようサポートしています。
ご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.08.22更新

インビザラインと「熱」の注意点

― マウスピースの変形を防ぐために知っておきたいこと ―
インビザライン治療で大切なのは、マウスピースを正しい形のまま使い続けることです。
しかし意外と多いトラブルが、「熱による変形」。
熱湯で洗ってしまったり、高温の場所に置いてしまうことで、形が歪み、装着できなくなることがあります。
ここでは、マウスピースが変形する理由や、変形してしまったときの対処法、そして普段の注意点についてわかりやすく解説します。

60℃以上は要注意!
マウスピースが変形しやすい「熱」の目安
インビザラインのマウスピースは「医療用プラスチック」で作られており、熱に弱い素材です。
● 変形しやすい温度の目安
体温より高い温度は変形のリスク
60℃以上は特に危険ライン
寒い季節によくあるのが、
「熱湯をかけて消毒しようとして、マウスピースが歪んでしまった…」
というケースです。
一度変形してしまうと、きちんと装着することができず、治療計画にズレが出てしまうため注意が必要です。

マウスピースが変形してしまったら
まずは矯正歯科医院へご連絡を
万が一マウスピースが変形した場合は、すぐに医院へご連絡ください。
自己判断で無理に装着を続けると、
歯が予定と違う方向へ動いてしまうなど、治療に悪影響が出る可能性があります。
連絡後は、
1つ前のマウスピースに戻して装着しておくのが一般的です。
これは歯が動きすぎるのを防ぐための応急処置ですので、そのまま放置せず必ず指示を仰ぐようにしましょう。

日常でできる「変形を防ぐコツ」
熱による変形を避け、快適に治療を進めるためには、普段のお手入れ方法がとても大切です。
● 1. 洗うときは「水」か「ぬるま湯」で
熱いお湯はNGです。
水と歯ブラシでやさしく汚れを落としましょう。

● 2. 飲食中はマウスピースを外す
マウスピースをつけたまま飲食すると、
熱で変形する可能性
着色(コーヒー・紅茶など)
汚れが付着して虫歯や口臭の原因に
などのトラブルにつながります。

● 3. 飲食後は「歯磨き」と「マウスピースの洗浄」をセットで
清潔に保つことで、虫歯予防にもつながります。

● 4. 専用の洗浄剤もおすすめ
医院によってはマウスピース洗浄剤を扱っています。
清潔に保ちやすく、変形のリスクも抑えられるため、手軽にケアしたい方には特に便利です。

まとめ
インビザライン治療をスムーズに進めるためには、
「熱によるマウスピースの変形」を避けることがとても大切です。
熱湯は絶対に使わない
洗浄は水かぬるま湯で
変形したらすぐに医院へ連絡
これらのポイントを守ることで、治療をスムーズに進め、理想の歯並びへ近づくことができます。
ご不安なことやお手入れ方法の相談があれば、お気軽にお問い合わせください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.08.06更新

インビザラインで親知らずの抜歯は必要?

― インビザライン治療と親知らず抜歯の考え方 ―
「親知らずは抜いたほうが良いですか?」
矯正相談の際に、もっとも多くいただくご質問のひとつです。
結論からお伝えすると、親知らずは必ずしも抜かなければいけないわけではありません。
ただし、親知らずの生え方によっては、お口全体の健康や矯正治療の進行に影響を及ぼす場合があるため、注意が必要です。
ここでは、親知らずを抜歯したほうがよいケース・不要なケース、インビザライン治療との関係についてわかりやすく解説します。
親知らずは抜かなくても良い場合があります
親知らずがまっすぐ生え、上下で噛み合っている場合は問題を起こすことが少なく、抜歯が不要なケースがあります。

● 抜歯が不要な場合
親知らずが正しくまっすぐ生えている
噛み合わせに悪影響がない
お口の清掃がしっかりでき、虫歯や炎症が起こっていない
将来的なトラブルが予測されない
このような親知らずは機能歯として活かすこともできます。

親知らずがトラブルの原因になることも
親知らずは、スペース不足のまま生えてくることも多く、斜めに生えたり半分だけ顔を出したりと、トラブルを起こしがちです。

● 問題が起こりやすい理由
汚れが溜まりやすく、虫歯・歯周病のリスクが高い
歯肉に炎症が起こり、腫れや痛みが繰り返される
中途半端な生え方で、治療器具が届かず治療が難しい
何度も炎症を起こしたり、周囲の歯に悪影響を与えている場合は、抜歯を検討する必要があります。

― 抜歯するメリットが大きいケースが多い ―
インビザライン治療では、歯をスムーズに動かすためのスペースの確保が非常に重要です。
親知らずが残っていると、後方への歯の移動を妨げることがあり、治療計画に影響することがあります。
【インビザラインで親知らずを抜く主なメリット】
歯を動かすスペースが広がり、きれいに並べやすい
矯正後に歯並びが後戻りしにくくなる
親知らずの虫歯で治療が中断するリスクが減る
親知らずを抜歯しておくことで、治療のスムーズさ・仕上がりの安定性の両方が高まります。

親知らずの抜歯に伴うリスクについて
親知らずの抜歯は外科的な処置のため、一定のリスクがあります。
● 主なリスク
術後の腫れや痛み
内出血
ドライソケット(強い痛みが続く状態)
下の親知らずの場合、口が開けにくくなる
まれに神経に触れ、しびれが出ることがある
当院では、事前にしっかり検査・説明を行い、必要に応じて口腔外科をご紹介するなど、安全性を最優先にした対応を行っています。

親知らずを抜いたほうが良いケース
次のような場合は、抜歯したほうが治療が進めやすく、お口の健康にもメリットがあります。
● 抜歯がおすすめのケース
他の歯を押したり圧迫している
噛み合わせに悪影響を与えている
虫歯になっている
炎症や腫れを繰り返す
歯列の凸凹が大きく、インビザラインのためにスペースが必要
このようなケースでは、親知らずの存在が歯並びや治療の妨げになっている可能性が高いため、抜歯が有効です。

親知らずを抜かなくても良いケース
● 抜歯不要なケース
奥歯を後方に動かす必要がない
IPR(歯の側面を少し削って隙間を作る方法)で対応できる
親知らずの根が未形成で埋まったまま問題がない
治療計画によっては抜歯を避けられる場合もあるため、レントゲンでの精密診断が重要です。

まとめ
親知らずは、必ずしも抜く必要はありません。
しかし、矯正治療、とくにインビザラインを行う場合には、抜歯が治療の成功につながるケースも多くあります。
当院では、精密診断のもと、
「抜くべきか」「抜かないで進められるか」
を丁寧にご説明し、患者様にとって最適な治療方針をご提案します。
親知らずや矯正治療に関して気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.07.24更新

「小児矯正って意味がない」って本当?

それ、あなたのお子さまには当てはまらないかもしれません。
「子どもの歯並びが気になるけど、小児矯正って本当に必要なの?」
「ネットで“意味がない”って見たけど、やらない方がいいのかな…」
こんな迷いを感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
確かに小児矯正については、さまざまな情報が飛び交っていて混乱しがちです。
でも、だからこそ知っておいてほしいのです。
「小児矯正=意味がない」と決めつけてしまうのは、大きな誤解になる可能性があります。
あなたのお子さまにとって、今のタイミングでの矯正が、将来の歯と健康に大きな違いを生むかもしれません。

小児矯正には2つのステージがある
まずは「小児矯正」の正しい理解から
「小児矯正」とひとことで言っても、実は治療のステージが2段階に分かれています。
一期治療:乳歯と永久歯が混ざっている時期(4〜12歳ごろ)
二期治療:永久歯が生えそろった時期(12歳以降)
「意味がない」と言われがちなのは、実はこの“一期治療”に対してです。
ですが、一期治療には、将来の矯正をスムーズに進めるための大きな役割があるのです。

一期治療は「歯を並べる準備」。だから価値がある
一期治療の目的は、歯並びの“土台”である「あごの骨の成長を整えること」。
たとえば、14~16本の永久歯が生えてくるスペースが、10本分しかなかったらどうなるでしょうか?
答えは簡単。歯は並びきれず、ガタガタに重なってしまいます。
そこで、あごを広げてスペースを確保するのが一期治療です。
「歯がきれいに並ぶための“準備”を整える」――それが、将来の抜歯や大がかりな矯正を回避することにもつながるのです。

「意味がない」と言われてしまう理由
でも、本当にそうでしょうか?
確かに、一期治療をしても永久歯が生えそろったあとに二期治療が必要になるケースはあります。
そのため、
「どうせあとで矯正するなら、二度手間じゃない?」
「期間が長くなるだけじゃない?」
といった声が出るのも事実です。
しかし――
それでも一期治療には、あとで矯正をスムーズに進める“下準備”としての重要な役割があります。
適切な時期に、正しく行うことで、子どもの将来に大きなメリットをもたらす治療なのです。

一期治療の3つの大きなメリット
だから「やっておいてよかった」と思える
① 将来の抜歯や外科手術を回避できる可能性
一期治療であごのスペースをしっかり確保しておけば、二期治療で歯を抜かずにすむ可能性が高まります。
また、受け口(下顎前突)や出っ歯(上顎前突)などの骨格性の問題も、早期にあごの成長を整えることで、将来的な外科手術を避けられるケースもあります。
② 悪い癖を断ち切れる唯一のチャンス
指しゃぶり、口呼吸、舌で歯を押す――こうした口腔習癖が歯並びを悪くする原因になることをご存知ですか?
一期治療では、こうした癖を早期に改善する「筋機能トレーニング」も取り入れます。
特にプレオルソ(マウスピース型装置)は、4〜7歳の時期にしか使えない専用の治療法。
今しかできないからこそ、価値があります。
③ 体の健康まで変わることも
実は、口呼吸が改善されて鼻呼吸に切り替わると、アトピーや風邪の予防、そして口臭の改善など、全身の健康に良い影響を与えることもあります。
子どものうちに“正しい呼吸”の習慣を身につけることは、大人になってからでは得られない、大きな健康資産になるのです。

ただし、誰にでも必要なわけではありません
大切なのは「適切な時期・適切な判断」
もちろん、小児矯正がすべてのお子さまに必要というわけではありません。
たとえば以下のような場合は、慎重な判断が求められます。
お子さま自身が強く嫌がっている
あごの成長が順調で、自然な経過観察で十分な場合
大切なのは、「本当に治療が必要かどうか」を、しっかりと専門家と一緒に見極めることです。
今では、多くの歯科医院が初回相談を無料で行っています。
小学校入学前後のタイミングで一度相談を受けておくことで、お子さまにとってベストな治療計画を立てやすくなります。

今こそ、子どもの未来のために「知る」という選択を
「本当に意味があるのか?」と迷って、何もしないままでいる――
それは、お子さまの将来の可能性を、自分で狭めてしまうことになるかもしれません。
小児矯正は、“意味があるかどうか”ではなく、“今の成長段階で必要かどうか”が重要です。
大切なのは、正しい情報を知り、必要なタイミングで行動すること。
あなたの「今」の一歩が、
お子さまの「一生」の歯並びと健康に、大きな違いを生み出すかもしれません。
まずはお気軽にご相談ください。
今だからこそできる治療があります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2025.07.17更新

矯正治療

「矯正はしたいけど、見た目が気になる…」そんな方へ
「歯並びをきれいにしたいけれど、矯正中の見た目がちょっと心配…」
「銀色のワイヤーが目立つのは抵抗がある…」
こうしたご相談は、実はとても多いです。
かつては矯正といえば、銀色のワイヤーがはっきり見えるのが当たり前でした。
ですが今は、周囲に気づかれにくい“目立たない矯正”がいくつも登場しています。
ここでは、その代表的な方法をご紹介します。

1. 目立ちにくい表側矯正
― 透明ブラケットやホワイトワイヤーでやさしい見た目に
従来の表側矯正は銀色の装置が目立ちやすいものでしたが、今は透明や白い装置を使ったタイプがあります。
「ホワイトブラケット」「ホワイトワイヤー」と呼ばれ、歯の色になじみやすく自然な印象に仕上がります。
特に歯並びの乱れが大きい方におすすめで、しっかり歯を動かせる高い効果が魅力です。

見た目の印象
近くで見れば矯正中と分かることもありますが、銀色のワイヤーのように目立つことはほとんどありません。

注意点
ホワイトワイヤーは塗装のため、長く使うと一部剥がれることがあります。
また、やや太めになる分、治療期間が少し長くなることもありますが、見た目の自然さを重視する方には十分選ぶ価値があります。

2. 裏側矯正(リンガル矯正)
― 周囲に気づかれずにしっかり治療
歯の裏側に装置をつけるため、正面からはほとんど見えません。
「矯正をしていることを知られたくない」という方に人気です。
細かい歯の移動や前歯の出っ張り改善など、機能面でも優れています。

見た目の印象
正面からはまったく見えず、大きく口を開けても気づかれにくいのが特徴です。

注意点
舌に装置が触れるため、慣れるまでは違和感や軽い痛みを感じることがあります。
また、専門技術が必要なため、対応していない歯科医院もあるので事前確認がおすすめです。

3. マウスピース矯正
― 透明&取り外し可能で自然さと快適さを両立
近年人気が高まっているのが「マウスピース矯正」です。
透明なマウスピースを装着して少しずつ歯を動かすため、装置がほとんど目立ちません。
代表的なのは「インビザライン」で、装着中でも自然な見た目を保てます。
会食や写真撮影の時には、一時的に外すことも可能です。

見た目の印象
装着していてもほとんど気づかれず、「家族にも気づかれなかった」という声もあるほど。

注意点
全ての症例に対応できるわけではなく、抜歯を伴う大きな歯の移動には不向きです。
ただし、ワイヤー矯正と組み合わせて、目立つ期間を短縮する方法もあります。

まとめ
「矯正はしたいけど見た目が心配…」という方も、今は生活スタイルや希望に合わせて目立たない方法を選べます。
見た目の不安を減らしながら、自信の持てる笑顔を目指していきましょう。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたにぴったりの矯正方法をご提案いたします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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