COCOブログ

2022.01.27更新

インビザラインではマウスピース矯正をより効率的に行うため「アタッチメント」と呼ばれる歯に貼り付けるパーツを使用することがあります。

ここでは、インビザライン・アタッチメントの用途や仕組み、歯科医院での付け方・外し方、取れた場合の対処法などを分かりやすく解説します。

アタッチメントとは?

◆矯正治療の効果を高めるパーツ

矯正治療の効果を高めるパーツ

インビザラインの「アタッチメント」とは、矯正治療の一定期間、歯の表面に設置する白い突起のことです。設置は歯科医院で行います。

歯を動かす力、つまり矯正力を効率良く歯に伝えるために設置するパーツです。歯にかかる力を強めることはもちろん、マウスピース単独では難しい方向への矯正力を働かせるためにも使用します。ツルんとした歯の表面に滑らずしっかり矯正力をかけるために設置する突起が「アタッチメント」です。

また、アライナーとの密着性を高めることで、装置が外れる・ズレる現象を防ぎます。

◆レジンを歯面に接着する

インビザラインのアタッチメントは、レジンと呼ばれる歯科用プラスチック樹脂で形作られます。レジンは虫歯治療で用いられる材料で、特別な接着剤を使用することで歯面への固定を容易に行えます。

色は歯に似ているため、アタッチメント装着後に口元の審美性が損なわれることは殆どありません。

また、アタッチメント自体も極めて小さなものなので、日常生活に支障をきたすこともありません。

アタッチメントはいつまで付ける?

アタッチメントはいつまで付ける?

インビザラインのアタッチメントは、治療開始から終了まで、すべての期間設置しているものではありません。必要と判断された場合に限り、期間限定で設置します。

アタッチメントはその設置場所や形だけでなく、いつからいつまで設置しておくかも含めて治療計画に全て組み込まれています。疑問点があれば担当医や担当衛生士へ質問すれば、詳しく説明してくれるでしょう。

◆次回診察時に担当医・担当衛生士へ報告する

インビザラインのアタッチメントが取れた場合は、次回診察時に担当医・担当衛生士へ報告しましょう。

担当医はご来院毎に歯の動きが計画通りか、アタッチメントが取れていないかなど、詳しくチェックしています。但し患者さんからの情報提供は大変貴重な情報となりますので、外れてしまったことを伝えましょう。

インビザラインのアタッチメントが取れたことによって、すぐに治療計画に乱れが生じるわけではありません。それよりもアライナーの装着時間が十分に確保されていることが最も大切です。

◆次回診察時に再設置するのが望ましい

基本的に、治療途中で取れたアタッチメントは、次回診察時に再設置するのが望ましいです。それ相応の役割が与えられたパーツが外れてしまったわけですから、元の状態に戻すことが基本となります。

◆場合によっては再設置しないことも

もうすでに十分な効果を発揮しているアタッチメントや、治療の流れの中で取れたとしても治療計画に大きな悪影響を及ぼさないと判断されるアタッチメントであれば、そのまま外れたまま様子を見ることもあります。

食事や歯みがきはどうなる?

アタッチメントが設置されている期間の食事

アタッチメントが設置されていても、基本的に食事制限はありません。インビザラインで矯正治療する場合、食事の際にアライナーを外すことで治療開始前と同じように食事を楽しめるのもインビザラインの大きなメリットのひとつと言えます。

ただし煎餅やキューブの氷のような、咬むと“バリッ”と割れるような食品、またフランスパンのような咬んでもなかなか咬み切れない食品はできるだけ避けてください。このような食品を召し上がるとアタッチメントは外れやすくなります。

アタッチメント部の歯磨き

アタッチメント部の歯磨き

インビザラインのアタッチメントが設置されていたとしても、歯磨きは通常通りに行えます。普段使っている歯ブラシでブラッシングしましょう。
歯の表面に凹凸がつくことでアタッチメントの周囲は汚れがたまりやすくなるので、普段以上に歯ブラシの毛先の方向を意識しながら丁寧に磨く必要があります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2022.01.20更新

インビザラインのマウスピースのお手入れ方法

インビザラインは、マウスピースを装着することで歯を動かす効果を得る矯正方法です。そのため、1日のうちの大半はマウスピースをはめて過ごすことになるのですが、なるべく清潔な状態のものを使用したいですよね。
装着時のストレスを減らし、より多くの効果を得られるようにするためには、インビザラインの管理をご自身でしっかりと行なっていただく必要があります。
ここでは、インビザラインのお手入れ方法や管理の仕方などをご紹介していきます。

インビザラインの正しい洗浄方法

インビザラインの1日あたりの推奨装着時間は20時間以上です。つまり、食事と歯磨きの時以外は常につけている状態だといえます。また、マウスピースは同じものを2週間程度使用することになります。
インビザラインをつけたまま飲食することはなくても、これだけ長時間はめたままでいればマウスピースには目に見えない細菌が付着してしまうものです。
ご友人との食事など人前で外すようなことがあった時、あまり不衛生な状態のものは見せたくないですよね。
なるべく綺麗な状態で使用し続けられるようにするためには、日頃のお手入れがとても重要です。

◆インビザラインの外し方

インビザラインの外し方

インビザラインは歯を動かす力をしっかりと加えるために、歯にぴったりと合うように作られています。そのため、摘むだけですぐに外せるわけではありません。アタッチメントがついてからは特に外しにくくなります。
外し方にはちょっとしたコツがあり、正しい手順で行うとスムーズに取り外せます。
まずは、左右どちらかの奥歯の内側から、指先をマウスピースに引っ掛けて浮かせます。焦らず、ゆっくりと少しずつ行いましょう。爪を痛めやすいため、指先をひっかける時は慎重に行なってください。爪を伸ばしている方は、専用の補助器具を使用されると良いです。
反対側も同じように浮かせて、その後前歯の方を外していきます。強い力を加えたり、捻ったり曲げたりしてしまうと変形や破損の原因になりますのでお気をつけください。

◆インビザラインの洗浄方法

インビザラインを外した時には、毎回綺麗に洗うようにしましょう。
唾液が付着したまま放置すると、石灰化してマウスピースが白くなったり臭いの原因になったりしてしまいます。
洗うときは、基本的には手でこすりながら水で洗い流します。お湯は変形の原因になりますので、使用しないようにお気をつけください。汚れが気になり、こすり洗いだけでは足りなく感じる時は、柔らかめの歯ブラシを使用しましょう。歯磨き粉はマウスピースの表面を傷つけてしまうことがあるため、使用をお控えください。

インビザラインの保管方法

インビザラインは変形しやすい素材でできています。万が一破損してしまった場合、また、紛失してしまった場合は再作成が必要になるケースもあり、通常より多く来院していただくことになったり装置を使用できない期間は歯を動かすことができなかったりしてしまいます。
また、誤って1つ前のものを使用してしまい、歯の動きが変わってしまう…なんてことも場合によってはあります。

そのため、取り扱いには十分な注意が必要です。
ポイントは、
インビザラインを外したら必ず専用のケースに入れる
使い終わったマウスピースとしっかり分けて保管する
ことです。

外出先で食事をするために外し、ケースを持ち歩いていなくてティッシュで包んだまま間違えて捨ててしまったり、ケースに入れずにカバンにそのまま入れて変形してしまったりなど、ケースに入れないことによって紛失・破損してしまい、継続して使用できなくなってしまうことがよくあります。
そのため、「外したら必ず決まったケースに入れる」習慣をつけましょう。
万が一、紛失・破損などされた場合は、お口の中の状態に合わせた対応が必要ですのでなるべく早くご連絡ください。

◆食事の際の注意点

インビザラインは長期間にわたってマウスピースを装着し続ける治療方法です。そのため、「マウスピースをはめていること」に慣れてしまい、うっかりそのまま食事をしてしまった・・・なんてこともなかにはあるでしょう。
食事の際には必ず外すことが前提ですが、もしはめたまま食事をしてしまいマウスピースが汚れてしまった場合は、当医院で推奨する洗浄剤(デンタルラボ泡ウォッシュ)をご使用ください。

2週間ほどでマウスピースは新しいものと交換しますので、頻繁に行う必要はないかと思いますが、汚れが気になられた場合はお試しください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2022.01.13更新

部分矯正とは

部分矯正は気になるところだけ一部を矯正する方法です。「プチ矯正」とも呼ばれます。
たとえば、「上の歯の1本だけ奥に引っ込んでいる歯並びを揃えたい」とか「下の前歯だけ重なりがあるのでそこだけ治したい」といった場合に、一部分だけ矯正装置を付けて歯を動かす方法です。

◆どんな歯並びが治せるの??

どんな歯並びが治せるの??

基本的に軽微な歯並びのズレが適応です。
部分的に治すことが目的なので、どちらかといえば「審美的改善」目的が強いでしょう。
少し歯と歯が重なり合っていたり凸凹がある部分で、歯並びを整えられるだけのスペースがある場合。逆に一部分だけすきっ歯の場合などは部分的な矯正で並びを整えることができます。

◆軽微なズレに見えても治せない場合もあります

歯並びだけ見れば軽微なズレに感じる歯並びでも、実は全体的に噛み合わせにズレがあるといった場合には全体的な矯正が必要になることもあります。
歯は上下左右の歯が噛み合うべき形状になっています。正しい位置で噛めていないと、たとえ見た目にきれいに並んでいても正しく機能していないこともあるのです。

部分矯正のメリットとは?

◆矯正期間が短い

矯正期間が短い

部分矯正で動かすのは一部の気になっている部分だけです。ですから、全体的に歯を動かす矯正に比べて治療期間が短く済みます。
たとえば、治療期間に感じる痛みや違和感を感じる期間も短く済むということになります。
全体矯正が約3年の治療期間であるのに対し、部分矯正は1~2年で済むといわれています。

◆全体矯正に比べて価格がリーズナブル

装置が部分的に済むことや治療期間が短いこともあり、その分矯正治療費を押さえることができます。

デメリットも知っておきましょう

部分矯正では、全体の矯正に比べて「できないこと」がいくつかあります。
これらのデメリットを理解した上で、それでもよいと了承されてから治療を始めることをおすすめします。
そのためにも、部分矯正のデメリットを理解しておきましょう。

◆歯を動かす上での自由度が低い

先ほどもご紹介しましたが、部分矯正は一部分だけを動かす矯正なので、動かしたい位置に歯が並ぶだけのスペースがないと難しいです。スペースを確保するためには他の歯も動かす必要がありますが、部分矯正にはそこまでの作用が望めません。

◆噛み合わせの改善は期待できない

部分矯正では全体の噛み合わせのバランスを整えるまでの作用はありません。
噛み合わせのバランスが悪いまま歯並びだけ整えたとしても、結局他の歯に負担が大きくかかることになるケースもあります。
歯並びは整って見えても、噛み合わせにズレがあれば、結局後戻りしてしまうリスクもあります。

◆骨格的な改善はできない

噛み合わせと同じく、骨格的な歪みやズレは改善されません。
骨格的に上の顎が突出していたり、受け口になっている場合は、歯並びが揃っても出っ歯や受け口はさほど改善された感じがしないというケースもあります。
あくまでも部分的な歯並びを揃えるだけの効果であることを理解しておく必要があります。

部分矯正はインビザラインでも可能

部分矯正はインビザラインでも可能

部分矯正では、インビザラインを用いた方法もあります。
マウスピースを装着した際にかかる圧力で、歯並びを本来の位置に整えていくのです。
透明な素材でできているため、矯正中であることに気づかれにくく、部分矯正よりも装着中の違和感が少ない装置です。
また、自身で着脱できるので、歯みがきしやすいのもメリットといえるでしょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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